各種がん

新たな抗がん剤の登場で治療法が大きく前進 ここまで変わった! 再燃前立腺がんの最新治療

2009年2月

千葉大学医学部付属病院 泌尿器科診療教授の 鈴木啓悦さん 前立腺がんの治療法の1つであるホルモン療法。有力な手立ての1つではあるものの、いずれその効果は効かなくなり、再びがんが増殖し始め、再燃をきたす。最近、この再燃前立腺がんに対して新たな治療法が加わった。 2008年8月に、前立腺がんの抗がん剤としては初めての薬剤が承認されたのだ。大きく変わり始めた前立腺がんの最新治療を紹介する。 前立腺が...

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抗がん剤と放射線を併用することによって、QOLの高い生活ができる 進行がんでも、膀胱全摘に引けを取らない膀胱温存療法

2009年2月

四国がんセンター 泌尿器科医長の 住吉義光さん 進行膀胱がんに対しては、普通、膀胱をまるごと切除する治療が行われる。しかしそれを行うと、自分の力で排尿できなくなり、治療後のQOL(生活の質)が著しく損なわれる。そこで四国がんセンター泌尿器科では、切除に代わって、抗がん剤と放射線を駆使して膀胱を温存する治療が進められている。この療法では排尿機能が保たれるばかりでなく、治療成績も全摘術に劣らないとい...

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転移がなく、腫瘍が3センチ以下なら5年生存率は80パーセントのデータも 体への負担が軽く、繰り返し治療できる肺がんラジオ波治療

2009年1月

岡山大学医学部 放射線科教授の 金澤右さん ラジオ波治療は、体に対する侵襲が少なく、臓器の損傷を最低限にとどめて繰り返し治療ができるのが大きな利点。すでに早期の肝がんでは標準治療の1つとして認められていますが、最近では他のがんでも有望な局所治療法として期待されています。 中でも、早くから肺がん治療への応用を研究してきたのが、岡山大学医学部放射線科教授の金澤右さんです。世界でも最多の治療例を持...

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検査技術の向上で1センチ前後のがんが発見され部分切除のニーズが高まる 術後の痛みも少なく早期に退院できる肺がん胸腔鏡下手術

2008年12月

福岡大学医学部呼吸器・ 乳腺内分泌・小児外科教授・ 診療部長の岩崎昭憲さん 内視鏡下外科手術は、一般の手術に比べて傷が小さく、体への負担も少ないことから、最近はさまざまながん治療に利用されています。肺がんでも、早期がんを対象に胸腔鏡下の手術が普及しつつあります。 しかし、内視鏡下外科手術には手術を行う医師の技術格差も大きいと言われます。早くから胸腔鏡下の肺がん手術に取り組み、安全性の向上に貢献し...

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理論的には理想的ながんペプチドワクチンの本当の効果は? 実用化に1歩近づいた膀胱がんのワクチン療法

2008年12月

岩手医科大学 泌尿器科学講座教授の 藤岡知昭さん がんのワクチン療法は、長い間その実現が待たれてきたが、実用化まではなかなか至らなかった。 ところが、岩手医科大学泌尿器科学講座(藤岡知昭教授)と東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター(中村祐輔教授)が新たな手法を駆使してがんに特異的なペプチドワクチンを開発。すでに昨年2月から膀胱がんを対象に、医師主導型の臨床研究を開始している。 まだ症例数は...

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是非知っておきたいチャイルド・ライフの考え方や実践方法 子どもががんになったら!?――「チャイルド・ライフ・スペシャリスト」を探して下さい

2008年12月

千葉県こども病院の 藤井あけみさん ある日突然、自分の子どもががんと言われたら、あなたはどうしますか。 「信じられないという思いで、その事実をなかなか受け入れられないのは理解できます。しかし、だからといって事実を受け入れないと、前には進めません」と、病気の子どもとその家族をサポートするチャイルド・ライフ・スペシャリストの藤井あけみさんは話します。 親は子どものがんにどう立ち向かい、子どもと共...

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小児がんの“心のサポーター”チャイルド・ライフ・スペシャリストの姿勢 「子どもたちを真ん中に置いた医療」黒子に徹して闘病生活を支える

2008年12月

静岡がんセンターの小児科は、規模的には小さいが、「子どもたちを真ん中に置いた医療」をきちんと行っている病院だ。これができているのには理由がある。 黒子に徹して子どもたちの闘病生活を支えているチャイルド・ライフ・スペシャリストと呼ばれる存在がいるからだ。 今回は、このスペシャリストにスポットを当てて、ルポする。 ボク、検査いやだなあ 静岡がんセンターの4階東側に設置されている造血幹細胞移植病...

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真の教育支援は家庭・学校・病院・地域の協働から 生きる力を「引き出す教育」と「支える医療」で子どもの復学を支援

2008年12月

大阪市立大学 医学部付属病院小児科の 山口悦子さん 小児がんなど長期にわたり、入院治療をしていた子どもが退院した後、元の学校へのスムーズな復学を果たすためには、子どもを取り巻くすべてのおとなたちが、責任と役割をもって、そのサポートに取り組む必要がある。病気の治療中であっても、子どもの「学び」や「成長発達」を保障するのはおとなの責務。入院中の子どもの復学支援は、どう進めたらいいのだろうか。 ...

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多施設共同研究で進歩する小児血液がんの治療 リスク分類に基づいた「層別化治療」が進む小児白血病

2008年12月

名古屋医療センター 臨床研究センター長・ 小児科部長の 堀部敬三さん 小児がん全体の約4割を占める小児血液がん。かつては不治の病と言われていたが、1990年代に入り、リスク分類に基づいた「層別化治療」が進み、80パーセント以上の患者さんに長期生存が可能となった。 名古屋医療センター臨床研究センター長・小児科部長の堀部敬三さんに、小児血液がんの最新治療について聞いた。 小児がんの約4割を...

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先見性を持った活動を展開し続ける「財団法人がんの子供を守る会」 がん医療とそのサポート体制を患者側から変えてきた40年の闘いの軌跡

2008年12月

今年で設立40周年を迎えた「がんの子供を守る会」。その歴史を振り返ると、驚かされることが多い。 がん登録、治療費の公費負担、経済援助等々、既に40年も前からこういった事業に取り組んできたその先見性は目を見張るものがある。 会として、これまでどういった考えを持ち、活動を行ってきたのか。 今日、急激に増えている他の患者会にとっても、さまざまな点で参考になるのではないだろうか。 子どもをがんで亡く...

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