各種がん

痛みが少なく、翌日には歩けて「大手術を受けた」感覚がないのに、開胸・開腹手術と同等の治療成績 体の負担を軽くし、合併症も少ない食道がん胸腔鏡・腹腔鏡併用手術

2008年10月

昭和大学医学部 消化器一般外科准教授の 村上雅彦さん 食道がんの手術はがんの手術の中でも、最も大がかりなもののひとつ。体にかかる負担も大きく、手術死も少なくありませんでした。 これに対して、昭和大学医学部消化器一般外科准教授の村上雅彦さんらは、胸腔鏡と腹腔鏡を導入。 開胸・開腹手術と同じ治療成績をあげながら、体の負担を大幅に軽減し、合併症の減少に成功しています。 欧米に比べ治療成績が高い理由 ...

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乳がん術前化学療法の効果、術前ホルモン療法の可能性 病理学的完全奏効率を高めると予後が改善される

2008年9月

名古屋大学大学院医学系研究科 化学療法学講座講師の 澤木正孝さん 直径3センチ以上の大きな乳がんでも、手術前に化学療法を行うことによって乳房を温存できる可能性がある。それを術前化学療法と呼んで、すでに知っている乳がん患者さんも多いと思う。 しかし、術前療法には実はもう1つある。 術前ホルモン療法で、これが今注目を集めつつある。 7センチ大の乳がんを化学療法で縮小 「これ、何かしら?」 名古...

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腹腔鏡の利点を活かした「福永方式」に国内外からの見学者が殺到する 安全で確実な「胃がんの腹腔鏡下手術」の普及が患者さんを救う

2008年9月

癌研有明病院 消化器外科医長の 福永哲さん 今や胃がんの半数以上が早期がん。腹腔鏡下手術の対象になる人も増えています。しかし必ずしもその術式は確立されたものではありませんでした。これに対し、腹腔鏡下手術の特性を生かした手術方法を開発し、安全性と確実性を高めたのが癌研有明病院消化器外科医長の福永哲さんです。その手術や講演には、今や国内外から見学者が殺到しています。 腹腔鏡の利点を生かした術式の改...

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「不治の病」から「治癒可能な病」になったが、まだまだあなどれない これだけは知っておきたい白血病の基礎知識

2008年9月

東京都立駒込病院副院長の 坂巻壽さん 赤血球や白血球などの血球細胞ががんになり、異常に増えるのが白血病である。 かつては「不治の病」であったが、現在は化学療法や移植、分子標的薬とさまざまな治療法があり、「治癒可能な病」になっている。 患者さん、家族として、まず、白血病に関してこれだけは知っておきたい基礎知識を学んでおきたい。 血球になる細胞ががん化し異常に増える「血液のがん」 「白血病は血液の...

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急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病の新しい治療薬の効果 遺伝子レベルの解明で進歩著しい急性白血病の治療

2008年9月

東京大学医科学研究所付属病院 内科・先端医療研究センター 分子療法分野准教授の 内丸薫さん 骨髄の中で白血球のもとになる未熟な細胞が腫瘍化して異常増殖し、正常な造血が行われなくなるのが急性白血病。 急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病とがあるが、近年、遺伝子レベルでの解明が進み、検査・診断法や治療法が格段に進歩してきた結果、治療成績が向上している。今回は成人白血病についてまとめた。 01年から...

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造血幹細胞移植を受けるにあたって知っておくべきこと 造血幹細胞移植―適応は、移植時期は、どの方法でやれば最善の選択か

2008年9月

大阪府立成人病センター 血液・化学療法科副部長の 石川淳さん 私たちの体の中を流れている血液は全て骨髄の中に存在する造血幹細胞によってつくられている。急性骨髄性白血病や急性リンパ性白血病などの血液のがんに罹っている患者さんにとって造血幹細胞移植はいわば最後の選択ともいえる。 では、その選択をいつどのような方法でするのが最善なのか、また、移植にあたっての副作用、移植後の問題点など、大阪府立成人病...

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さい帯血移植の普及が白血病患者さんに治癒への希望を与えている さい帯血移植は骨髄移植と同程度の治療成績になってきた

2008年9月

虎の門病院血液科部長の 谷口修一さん 日本では毎年約6000人が白血病などにかかっており、そのうち約2000人が造血幹細胞移植を必要としている。 しかし、骨髄移植を希望しても高齢などの理由で移植を受けられない患者さんも多くいる。 そのような患者さんを「ミニさい帯血移植」で救うことも可能になってきた。国内でさい帯血移植の症例が最も多い、虎の門病院血液科部長の谷口修一さんにさい帯血移植の利点と問題...

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患者の80%以上に起こる骨病変をいかに防ぎ、治療するかがQOL改善の鍵 多発性骨髄腫の治療はここまできた!QOLの改善と希望に向かって

2008年9月

名古屋市立緑市民病院院長 清水一之さん 昭和47年名古屋大学医学部卒業。ニューヨークのメモリアル病院で3年間がん診療に携わり、平成18年より現職。日本臨床血液学会評議員、日本血液学会代議員、ASH会員、ASCO会員、英国MRC骨髄腫治療研究グループメンバー、米国IMF scientific advisor、米国国際骨髄腫作業グループメンバー、日本骨髄腫研究会幹事、日本骨髄腫患者の会顧問医師 ...

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従来の薬では治らないと言われていた難治性のがんに力を発揮する 悪性リンパ腫の治療は新薬の登場で新しい時代を迎えた

2008年9月

名古屋第二赤十字病院 血液・腫瘍内科部長の 小椋美知則さん 悪性リンパ腫の治療に久々の朗報だ。従来の薬では治らないと言われていた難治性のリンパ腫に対して力を発揮する新薬が2つ登場したからだ。1つは、細胞に取り付いて放射線を放ってがんを叩く、もう1つは、経口の抗がん剤で、副作用もマイルドという点も患者さんにとってはうれしい。 難治性の悪性リンパ腫に効果的な治療薬が誕生 [悪性リンパ腫の分類] ...

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乳がんのホルモン療法最新ホット情報 抗エストロゲン剤5年間服用後、さらにアロマターゼ阻害剤5年間服用を

2008年8月

藤田保健衛生大学病院 乳腺外科教授の 内海俊明さん 乳がんの手術後に、再発予防のために抗エストロゲン剤のタモキシフェンを5年間服用するのが標準治療とされているが、最新報告によれば、その後さらにアロマターゼ阻害剤のフェマーラを5年間追加服用したほうがもっと効果が高くなることが明らかになった。その服用は、タモキシフェン終了後に間を置いてから服用しても効果があるという。 ホルモン感受性陽性なら手術後...

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