各種がん

イギリスの医学雑誌に論文を発表。世界的にも高い評価を受けた術式 進行した大腸がんでも、排便排尿機能を温存する骨盤内臓全摘術

2008年8月

帝京大学ちば総合医療センター 外科学講座教授の 幸田圭史さん 下部直腸がんでも、今はほとんど技術的には肛門を温存することが可能です。 しかし、後遺症も必ず出現します。 これをいかに減らしていくか。帝京大学ちば総合医療センター外科教授の幸田圭史さんはその原因を解明するとともに、進行大腸がんなどで行われる骨盤内臓の全摘術でも、排便排尿機能の温存をはかっています。 一般的には、ほとんどが排便排尿機能...

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末梢血中のがん細胞の数で、転移性乳がんの治療効果を予測する 循環がん細胞(CTC)検査で無駄な治療をしなくてすむ

2008年8月

聖路加国際病院 ブレストセンター長の 中村清吾さん 最近、転移性乳がんの予後や治療効果を予測する方法として、末梢血中のがん細胞の数を測定するCTC検査が注目されている。 わずかな血液を採取するだけで早期に治療効果を予測できるのが大きなメリットだ。 将来的には、血中の他の物質を調べることで、より精密な治療効果の予測も可能になるのでは、と期待されている。 転移性乳がんの予後を予測 抗がん剤やホル...

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日本からは、全身状態が悪くなった肺がん患者さんに朗報も 抗がん剤の効果と副作用で明らかになった人種差・民族差の大きさ

2008年8月

埼玉県立がんセンター 呼吸器科部長の 酒井洋さん 2008年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)では、肺がん領域においてもいくつかの注目すべき発表があった。なかでも日本の患者さんにとって関心が高いと思われるのは、全身状態不良の非小細胞肺がんでも、EGFR(上皮成長因子受容体)遺伝子変異があればイレッサ(一般名ゲフィチニブ)がファーストライン(1次治療)で有効という日本の研究グループの報告である。また、...

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進行度だけではなく、がんの種類によっても治療が異なることに注意! 『肺癌診療ガイドライン』のポイントをわかりやすく解説する

2008年7月

北里大学 呼吸器外科名誉教授の 吉村博邦さん 肺がんは、がんの中でも難治がんといわれ、1955年以降肺がん死は増えつづけています。 しかし、一方で新たな治療薬が開発され、治療法も進歩しています。これを科学的に評価する大規模臨床試験も次々に行われています。 こうした結果を元に、『EBMの手法による肺癌診療ガイドライン2005年版』が作成されました。このガイドラインにもとづき、北里大学医学部...

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がんの組織の種類によって治療がそれぞれ異なることに注意 縦隔腫瘍――あなたはどこまで知っていますか

2008年7月

東京医科大学病院 呼吸器外科准教授の 坪井正博さん 肺と肺に囲まれた「縦隔」と呼ばれる部位には、さまざまな種類の腫瘍が発生する。それを総称して、縦隔腫瘍と呼ばれる。 多くは良性だが、がん治療の対象となる悪性のものが出現する例もあり甘く見ることはできない。 その腫瘍について、これだけは知っておきたい。 吉田美和のパートナーを奪ったがん [縦隔とは] ドリームズ・カム・トゥルーのヴォーカ...

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放射線治療は化学療法との組み合わせで手術と遜色ない成果 肺がん放射線治療の最新情報

2008年7月

近畿大学医学部 放射線医学教室教授の 西村恭昌さん 放射線は線量が多ければ多いほど、がん細胞を死滅できる。 しかし、正常細胞にも放射線が当たり合併症の原因になるため放射線を当てる線量にはおのずと限界がある。 近年、放射線治療は、3次元放射線治療や高精度照射法に加え、化学療法との組み合わせで手術と遜色ない成果をあげ、その進歩には目を見張るものがある。早期肺がんでは高い治癒率が期待できる放射...

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最初にきちんとした治療をしっかりやることがいかに大事か 乳房温存療法――あなたがまだ知らないその真実

2008年7月

東京女子医科大学 第2外科准教授の 神尾孝子さん もはや乳房温存療法を知らない患者さんがいないくらい、今や乳房温存療法は広く一般的になった。 しかし、その内実となると、まだ知らない人が多い。 今回は、乳房温存療法の実態と、術後の治療がいかに大事かにスポットを当て、まとめる。 乳房温存療法ができる条件とは 乳がんの手術では、乳房を温存できるかどうかが、患者さんにとって最初の大きな関門といえる...

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視界がよく安全な手術ができる点で開腹、腹腔鏡を凌ぐ 前立腺がん全摘手術にはロボット手術が断然有利

2008年7月

東京医科大学泌尿器科学教室教授の秦野直さん 前立腺の全摘手術は、前立腺がんを根治させる基本的な治療法です。 この全摘手術をより安全・確実に行い、合併症の危険も低下させるのが手術用ロボット。 すでにアメリカでは、前立腺がんの全摘手術はロボット手術が主流だといいます。 日本でいち早く前立腺がんの全摘手術にロボットを導入した東京医科大学泌尿器科学教室教授の秦野直さんは、「全摘手術はロボットに切り替わ...

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がんのタイプによって薬を選べる時代が近づいた 変わる非小細胞肺がんの最新化学療法

2008年7月

国立がん研究センター東病院 呼吸器科医長の 久保田馨さん 肺がんの8割以上を占める非小細胞肺がんの治療が大きく変わってきている。術後の化学療法(補助療法)の有効性が明らかになる一方、進行がんでも化学療法によって生存期間の延長が認められるようになり、内科治療での根治が期待できるケースも出てきた。効き方に違いがあるさまざまな薬が登場しており、近い将来がんのタイプ別に、より効果的で安全性の高い薬を選ぶ時...

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初期治療を最強の治療でガツンと行うことが大切 抗がん剤や放射線が効きやすい小細胞肺がん治療

2008年7月

国立がん研究センター中央病院 総合病棟部長の 田村友秀さん 小細胞肺がんは進行が早く、他の臓器に広がると治療に難渋するたちの悪いがんとされてきた。 けれども、初回治療によく反応し、化学療法や放射線療法が効き、多くの患者さんに延命効果が期待できるがんでもある。 進行が早く広がりやすいが、治療効果も高いがん 胸部を写したレントゲン写真。←の部分が小細胞がん 「小細胞肺がん」は肺がんの10...

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