各種がん

手足症候群を上手く手なづけてやることが長期延命のコツ 分子標的薬で腎がんと共存しながら普通の暮らしを

2008年11月

九州大学大学院医学研究院 泌尿器科学分野講師の 江藤正俊さん 2008年4月から腎がんの治療薬として医療現場に登場してきた分子標的薬。手術、サイトカイン療法以外にこれといった効果のある治療法がなかった腎がん患者さんには朗報だ。ただし、やっかいなのは手足症候群という副作用。 この予防に努めたり、発症しても上手く手なづけてやることが長期延命のコツのようだ。 がんと共存しながら普通の生活を 分子標...

詳細はこちら

全摘すると腎機能低下で慢性腎臓病→心筋梗塞などになる危険が高まる やっぱり「1つより2つ」の腎がんの温存療法

2008年11月

東京女子医科大学 泌尿器科講師の 近藤恒徳さん 体内には腎臓が2つあり、片方を取り除いても、もう片方が残っていれば機能することが可能だ。従って、従来腎がんが見つかると、片方の腎臓を全て摘出する手術法が標準的であった。しかしここにきて、その手術法に変化が見られている。腎臓をすべて摘出するのではなく、腫瘍の部分だけを取り除いて後は残すという腎がんの温存療法が盛んに行われるようになってきたためだ。温...

詳細はこちら

痛みが少なく、翌日には歩けて「大手術を受けた」感覚がないのに、開胸・開腹手術と同等の治療成績 体の負担を軽くし、合併症も少ない食道がん胸腔鏡・腹腔鏡併用手術

2008年10月

昭和大学医学部 消化器一般外科准教授の 村上雅彦さん 食道がんの手術はがんの手術の中でも、最も大がかりなもののひとつ。体にかかる負担も大きく、手術死も少なくありませんでした。 これに対して、昭和大学医学部消化器一般外科准教授の村上雅彦さんらは、胸腔鏡と腹腔鏡を導入。 開胸・開腹手術と同じ治療成績をあげながら、体の負担を大幅に軽減し、合併症の減少に成功しています。 欧米に比べ治療成績が高い理由 ...

詳細はこちら

乳がんは「全身疾患」と考えて、全身治療をすることが大切 これだけは知っておきたい乳がんの基礎知識

2008年10月

聖マリアンナ医科大学外科学教授の 福田護さん 乳がんは今日、罹患率は第1位、死亡率は5位という、最も多くの女性が罹患するがんとなってしまいました。 しかし、その一方で、乳がんは様々な治療法が存在すること、治療法の進歩が早いこと、進行がゆっくりであることなどから、比較的よく治るがんと言えます。乳がんのことをよく知り、早い時期に適切な治療を受けることで、多くの方が病気を克服したり、進行しない穏やか...

詳細はこちら

温存療法に次いで、「乳房全摘+乳房再建」が見直されている 「乳癌診療ガイドライン」をわかりやすく読み解く

2008年10月

帝京大学医学部外科学教授の 池田正さん 「乳癌診療ガイドライン」は、エビデンス(科学的根拠)に基づいて乳がん診療の基本的方針を示すものです。 乳がんの場合は、2004年以来薬物療法、外科療法、放射線療法、検診・診断、疫学・予防と5つの分野ごとに、QアンドA方式で指針が示されてきました。しかし、乳がん治療は進歩が目覚ましく、すでに2007年には薬物療法の診療ガイドラインが改訂されています。 また...

詳細はこちら

乳がん治療にジェネリック抗がん剤を導入した三井記念病院 ジェネリック、患者さんにとっての3つのメリット

2008年10月

三井記念病院 乳腺内分泌外科科長の 福内敦さん 日本ではジェネリック医薬品の普及が遅れているが、2年前にいち早く乳がん治療にジェネリック抗がん剤 パクリタキセル注「NK」を導入したのが、三井記念病院である。同病院乳腺内分泌外科科長の福内敦さんに、ジェネリック抗がん剤のメリットを聞いた。 パクリタキセルは術前・術後・再発に有効 千代田区神田和泉町にある三井記念病院 抗がん剤に限らず多くの薬...

詳細はこちら

術後のホルモン療法はアロマターゼ阻害剤を、そしてより長期に 早期のうちに微小転移を抑える乳がんの術後治療

2008年10月

兵庫医科大学 乳腺内分泌外科准教授の 三好康雄さん 乳がんは、少なからず再発が起こる。しかし、再発が起こってから治療をしても完治するのはなかなか難しい。治療は再発する前に手を打つ必要がある。微小転移の段階で化学療法やホルモン療法を行えば転移を抑えることができ、治癒も目指すことができるのだ。 乳がんの術後治療で微小転移を死滅させる 乳がんの手術が行われた場合、患部のがんがきれいに取り除かれたとし...

詳細はこちら

4つのS「睡眠、水分、食事、しゃべること」を軸に、心のセルフケアを 乳がんの再発告知をどう乗り越えるか

2008年10月

広島大学病院 総合診療科准教授の 佐伯俊成さん 乳がんは他のがんに比べると予後が比較的よいことから、再発告知で受ける患者さんの衝撃は大きく、うつ状態に陥ってしまうケースも少なくない。そのような場合には「1に睡眠、2に水分、3に食事、4にしゃべることの4つのSが大事」と精神腫瘍医の佐伯俊成さん(広島大学病院総合診療科准教授)はいう。ここでは、乳がんの再発告知で陥りやすい心のセルフケアについて紹介...

詳細はこちら

乳がん術前化学療法の効果、術前ホルモン療法の可能性 病理学的完全奏効率を高めると予後が改善される

2008年9月

名古屋大学大学院医学系研究科 化学療法学講座講師の 澤木正孝さん 直径3センチ以上の大きな乳がんでも、手術前に化学療法を行うことによって乳房を温存できる可能性がある。それを術前化学療法と呼んで、すでに知っている乳がん患者さんも多いと思う。 しかし、術前療法には実はもう1つある。 術前ホルモン療法で、これが今注目を集めつつある。 7センチ大の乳がんを化学療法で縮小 「これ、何かしら?」 名古...

詳細はこちら

患者の80%以上に起こる骨病変をいかに防ぎ、治療するかがQOL改善の鍵 多発性骨髄腫の治療はここまできた!QOLの改善と希望に向かって

2008年9月

名古屋市立緑市民病院院長 清水一之さん 昭和47年名古屋大学医学部卒業。ニューヨークのメモリアル病院で3年間がん診療に携わり、平成18年より現職。日本臨床血液学会評議員、日本血液学会代議員、ASH会員、ASCO会員、英国MRC骨髄腫治療研究グループメンバー、米国IMF scientific advisor、米国国際骨髄腫作業グループメンバー、日本骨髄腫研究会幹事、日本骨髄腫患者の会顧問医師 ...

詳細はこちら

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート11月 掲載記事更新!