各種がん

従来の薬では治らないと言われていた難治性のがんに力を発揮する 悪性リンパ腫の治療は新薬の登場で新しい時代を迎えた

2008年9月

名古屋第二赤十字病院 血液・腫瘍内科部長の 小椋美知則さん 悪性リンパ腫の治療に久々の朗報だ。従来の薬では治らないと言われていた難治性のリンパ腫に対して力を発揮する新薬が2つ登場したからだ。1つは、細胞に取り付いて放射線を放ってがんを叩く、もう1つは、経口の抗がん剤で、副作用もマイルドという点も患者さんにとってはうれしい。 難治性の悪性リンパ腫に効果的な治療薬が誕生 [悪性リンパ腫の分類] ...

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「不治の病」から「治癒可能な病」になったが、まだまだあなどれない これだけは知っておきたい白血病の基礎知識

2008年9月

東京都立駒込病院副院長の 坂巻壽さん 赤血球や白血球などの血球細胞ががんになり、異常に増えるのが白血病である。 かつては「不治の病」であったが、現在は化学療法や移植、分子標的薬とさまざまな治療法があり、「治癒可能な病」になっている。 患者さん、家族として、まず、白血病に関してこれだけは知っておきたい基礎知識を学んでおきたい。 血球になる細胞ががん化し異常に増える「血液のがん」 「白血病は血液の...

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急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病の新しい治療薬の効果 遺伝子レベルの解明で進歩著しい急性白血病の治療

2008年9月

東京大学医科学研究所付属病院 内科・先端医療研究センター 分子療法分野准教授の 内丸薫さん 骨髄の中で白血球のもとになる未熟な細胞が腫瘍化して異常増殖し、正常な造血が行われなくなるのが急性白血病。 急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病とがあるが、近年、遺伝子レベルでの解明が進み、検査・診断法や治療法が格段に進歩してきた結果、治療成績が向上している。今回は成人白血病についてまとめた。 01年から...

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造血幹細胞移植を受けるにあたって知っておくべきこと 造血幹細胞移植―適応は、移植時期は、どの方法でやれば最善の選択か

2008年9月

大阪府立成人病センター 血液・化学療法科副部長の 石川淳さん 私たちの体の中を流れている血液は全て骨髄の中に存在する造血幹細胞によってつくられている。急性骨髄性白血病や急性リンパ性白血病などの血液のがんに罹っている患者さんにとって造血幹細胞移植はいわば最後の選択ともいえる。 では、その選択をいつどのような方法でするのが最善なのか、また、移植にあたっての副作用、移植後の問題点など、大阪府立成人病...

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さい帯血移植の普及が白血病患者さんに治癒への希望を与えている さい帯血移植は骨髄移植と同程度の治療成績になってきた

2008年9月

虎の門病院血液科部長の 谷口修一さん 日本では毎年約6000人が白血病などにかかっており、そのうち約2000人が造血幹細胞移植を必要としている。 しかし、骨髄移植を希望しても高齢などの理由で移植を受けられない患者さんも多くいる。 そのような患者さんを「ミニさい帯血移植」で救うことも可能になってきた。国内でさい帯血移植の症例が最も多い、虎の門病院血液科部長の谷口修一さんにさい帯血移植の利点と問題...

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腹腔鏡の利点を活かした「福永方式」に国内外からの見学者が殺到する 安全で確実な「胃がんの腹腔鏡下手術」の普及が患者さんを救う

2008年9月

癌研有明病院 消化器外科医長の 福永哲さん 今や胃がんの半数以上が早期がん。腹腔鏡下手術の対象になる人も増えています。しかし必ずしもその術式は確立されたものではありませんでした。これに対し、腹腔鏡下手術の特性を生かした手術方法を開発し、安全性と確実性を高めたのが癌研有明病院消化器外科医長の福永哲さんです。その手術や講演には、今や国内外から見学者が殺到しています。 腹腔鏡の利点を生かした術式の改...

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日本からは、全身状態が悪くなった肺がん患者さんに朗報も 抗がん剤の効果と副作用で明らかになった人種差・民族差の大きさ

2008年8月

埼玉県立がんセンター 呼吸器科部長の 酒井洋さん 2008年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)では、肺がん領域においてもいくつかの注目すべき発表があった。なかでも日本の患者さんにとって関心が高いと思われるのは、全身状態不良の非小細胞肺がんでも、EGFR(上皮成長因子受容体)遺伝子変異があればイレッサ(一般名ゲフィチニブ)がファーストライン(1次治療)で有効という日本の研究グループの報告である。また、...

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イギリスの医学雑誌に論文を発表。世界的にも高い評価を受けた術式 進行した大腸がんでも、排便排尿機能を温存する骨盤内臓全摘術

2008年8月

帝京大学ちば総合医療センター 外科学講座教授の 幸田圭史さん 下部直腸がんでも、今はほとんど技術的には肛門を温存することが可能です。 しかし、後遺症も必ず出現します。 これをいかに減らしていくか。帝京大学ちば総合医療センター外科教授の幸田圭史さんはその原因を解明するとともに、進行大腸がんなどで行われる骨盤内臓の全摘術でも、排便排尿機能の温存をはかっています。 一般的には、ほとんどが排便排尿機能...

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乳がんのホルモン療法最新ホット情報 抗エストロゲン剤5年間服用後、さらにアロマターゼ阻害剤5年間服用を

2008年8月

藤田保健衛生大学病院 乳腺外科教授の 内海俊明さん 乳がんの手術後に、再発予防のために抗エストロゲン剤のタモキシフェンを5年間服用するのが標準治療とされているが、最新報告によれば、その後さらにアロマターゼ阻害剤のフェマーラを5年間追加服用したほうがもっと効果が高くなることが明らかになった。その服用は、タモキシフェン終了後に間を置いてから服用しても効果があるという。 ホルモン感受性陽性なら手術後...

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末梢血中のがん細胞の数で、転移性乳がんの治療効果を予測する 循環がん細胞(CTC)検査で無駄な治療をしなくてすむ

2008年8月

聖路加国際病院 ブレストセンター長の 中村清吾さん 最近、転移性乳がんの予後や治療効果を予測する方法として、末梢血中のがん細胞の数を測定するCTC検査が注目されている。 わずかな血液を採取するだけで早期に治療効果を予測できるのが大きなメリットだ。 将来的には、血中の他の物質を調べることで、より精密な治療効果の予測も可能になるのでは、と期待されている。 転移性乳がんの予後を予測 抗がん剤やホル...

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