各種がん

進行再発がんのみならず、術後の再発予防にも用い、薬のタイプも種々出現 乳がんの最新分子標的治療

2008年6月

京都大学医学部付属病院 乳腺外科教授の 戸井雅和さん 乳がんの薬物療法は、分子標的薬の登場によって、飛躍的な効果を上げている。 しかし、その一方では、高度化・複雑化し、次第にブラックボックス化しつつある。 そうした新しい分子標的薬の時代にあって、患者さんはどう向き合えばいいのだろうか。 再発・転移性乳がん治療で注目を浴びた分子標的薬 乳がん治療は分子標的薬の臨床応用が進んでいる分野だ。まず...

詳細はこちら

ビスホスホネート投与による顎骨骨髄炎・骨壊死は、早期発見・早期治療で治療できる可能性 骨転移治療中に口に異常を感じたら早めに主治医に相談を

2008年6月

静岡がんセンター口腔外科部長大田洋二郎さん静岡がんセンター女性内科医長渡邉純一郎さん進行がんの骨転移治療にビスホスホネートがきわめて有効であることが知られている。ところが、この治療ではおよそ100人に1人の割合で顎骨壊死という対応に苦慮する副作用が起こるという。いち早くこの問題に注目し、対策をはかっている静岡県立静岡がんセンター口腔外科部長の大田洋二郎さんと女性内科医長の渡邉純一郎さんに、顎骨壊死...

詳細はこちら

大腸がん治療薬5剤を用いて30カ月の生存期間延長が可能になった 目覚ましい進歩をとげる大腸がんの分子標的治療

2008年6月

癌研有明病院 化学療法科副部長の 水沼信之さん 手術による治癒が難しい進行・再発の大腸がんに対する化学療法が、ここ数年の間に目覚ましい進歩をとげ、生存期間を大幅に延長できるまでになってきた。立役者となっているのは、アバスチン(一般名ベバシズマブ)、アービタックス(一般名セツキシマブ)といった分子標的薬である。 第1治療の薬にアバスチン 「ここ数年、進行・再発の大腸がん治療は、新薬の登場で大きく...

詳細はこちら

がんとの共存生活を支える新薬など登場 分子標的薬が変える腎がんの治療地図

2008年6月

北海道大学大学院 医学研究科准教授の 篠原信雄さん 2008年4月から転移性腎がんに新しい分子標的薬が使えるようになった。 インターフェロンなどのサイトカイン治療が効かなくなると、もはや打つ手がなかったこのがんに希望の灯がともった。 副作用も比較的穏和で、がんと共存しながらも、普通の生活を送れる。その新薬がネクサバールだ。 サイトカインが効かなくなった患者さんを救う新しい薬 2008年4月...

詳細はこちら

グリベックの10倍以上の効力を持つ新しい分子標的薬も近々承認 分子標的薬の登場で大きく変わる白血病治療

2008年6月

癌研有明病院 新薬開発臨床センター長の 畠清彦さん 分子標的薬のグリベックの登場で慢性骨髄性白血病の治療法は従来の治療法から大きく変わることになった。グリベックを服用した実に95パーセントの人が5年後も健在なのだ。だが、「これほど効く」グリベックでも、長期服用すれば耐性が現れ、薬の効果は薄くなり、いずれ効かなくなる。しかし、グリベックに続く新しい分子標的薬も登場し、近々承認される見通しになって...

詳細はこちら

間質性肺疾患の合併に気をつければ、間質性肺炎は防げる 肺がんの分子標的薬はサードラインで使うのが標準的

2008年6月

国立がん研究センター中央病院 特殊病棟部医長の 大江裕一郎さん イレッサの副作用が社会問題として取り上げられたのは記憶に新しい。けれども、上手に使えば劇的な効果が見られるのも事実だ。 現在、肺がんの分子標的薬はどのように使われているのだろうか。国立がん研究センター中央病院特殊病棟部医長の大江裕一郎さんに解説いただいた。 イレッサでがんが小さくなり4年以上という人も 肺がんの治療に使われる分子標的...

詳細はこちら

小児がんへの理解を深めるために まず理解する―そこから始まる新たな小児がん医療

2008年6月

2008年4月10日(土)午前10時。快晴の下、小児がんの子どもたちを支援するために六本木の街を歩く啓発イベント「ゴールドリボンウォーキング2008」(主催:ゴールドリボン事務局)が六本木ヒルズ、アリーナ広場に前年の参加人数の倍をはるかに上回る約3000名の参加者を集め、盛大に開催された。 「ゴールドリボン」は小児がんへの理解と支援の広がりを願う世界共通のシンボルマークでアメリカを中心に多くの団体...

詳細はこちら

QOLを低下させない消化器がんの骨転移対策 骨転移は早期治療をすれば痛みが抑えられ、骨折も予防できる

2008年5月

四国がんセンター臨床研究部長の井口東郎さん骨転移は、乳がん、肺がん、前立腺がんなどで起こりやすいことが知られているが、消化器がんの骨転移についてはあまり知られていない。ところが、臨床の現場ではけっして珍しいものではなく、しかも最近は大腸がん、肝臓がん、膵臓がんなどで増えている。QOL(生活の質)を著しく低下させる骨転移には早めの対策が必要だ。生命予後が悪い消化器がんの骨転移消化器がんの骨転移が増え...

詳細はこちら

肝臓がん、これだけは知っておきたい基礎知識 手術だけでなく化学療法の進歩にも期待

2008年5月

千葉大学大学院 臓器制御外科学教授の 宮崎勝さん 肝胆膵がんはひとまとめにして語られることの多いがんだが、ほんとうに似かよったがんなのだろうか。 肝臓、胆道、膵臓の位置と働き、そして、肝臓がんについて基本となる特徴および治療について千葉大学大学院臓器制御外科学教授の宮崎勝さんに伺った。 肝胆膵がんはまったく性質の異なる3つのがん [肝臓・胆道・膵臓の形と位置] 肝臓がん、胆道がん、膵...

詳細はこちら

『肝癌診療ガイドライン』をわかりやすく解説する 肝臓がん治療で世界のトップに立つ日本~さらに高い治療成績が期待されている

2008年5月

東大医学部付属病院 肝胆膵・人工臓器移植外科講師の 今村宏さん 日本は、肝臓がんの診断・治療では、世界でもトップレベルにあり、2005年には『肝癌診療ガイドライン』も作成されました。 ガイドラインはエビデンス(根拠)を元に現状での標準的な診断や治療法を示したもの。これを患者さんの側からどう解釈すればいいのか、肝臓がん治療と研究の最前線で活躍し、ガイドラインの研究協力者でもある東京大学医学部肝...

詳細はこちら

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート4月 掲載記事更新!