各種がん

TS-1の登場によって、生存期間が延びはじめた 大きく変わろうとしている腹膜播種の治療

2007年11月

国立がん研究センター東病院消化器内科部長の大津 敦さん 胃がんや大腸がん、卵巣がんなどさまざまな臓器からがん細胞がこぼれ落ちて腹膜に転移してしまうのが腹膜播種だ。これは進行しないと見つけにくい、やっかいな転移がんの1つだ。ひと昔前では、抗がん剤の全身投与では腹膜播種は治せない、といわれていた。けれども最近では、TS-1やタキソールの登場で、腹膜播種の治療は大きく変わろうとしている。腹膜に種を播くよ...

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きちんと治療をすれば生活の質が格段に改善される がんが何10個でも大丈夫。脳転移の最新療法

2007年11月

東京女子医科大学脳神経外科主任教授の堀智勝さん「がんが脳に転移した」と聞くと、ひるむ人は少なくないだろう。それはたぶん、脳という体と命の司令塔までが、がんに侵されてしまった。これから、どうなるのか――という不安のためだと思うが、実際には、ほかのがんが脳に転移して起こる転移性脳腫瘍は、治療によってかなりの高確率で取り除くことができる。そんな転移性脳腫瘍の見分け方、症状、治療方法などについて、解説する...

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日常生活に注意して、リンパ浮腫や腸閉塞を防ごう! リンパ節を広く郭清することの意義と合併症対策

2007年11月

国立がん研究センター中央病院婦人科医長の加藤友康さん卵巣がんと子宮体がんでは、近くの骨盤リンパ節だけでなく、もっと広く郭清(切除)することがあります。このリンパ節拡大郭清は手技が難しく、しかもリンパ浮腫や腸閉塞などの合併症が起こりやすいともいわれます。リンパ節の拡大郭清の意義と合併症対策を考えます。大動脈周囲リンパ節への転移[子宮体がん・卵巣がんの所属リンパ節]子宮体癌取り扱い規約(第2判)金原出...

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渡辺亨チームが医療サポートする:副作用対策編

2007年11月

サポート医師・渡辺亨 浜松オンコロジーセンター長 わたなべ とおる 1955年生まれ。 80年、北海道大学医学部卒業。 同大学第1内科、国立がん研究センター中央病院腫瘍内科、米国テネシー州、ヴァンダービルト大学内科フェローなどを経て、90年、国立がん研究センター中央病院内科医長。 2003年、山王メディカルプラザ・オンコロジーセンター長、国際医療福祉大学教授。 現在、医療法人圭友会 浜松オンコ...

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早い段階で湿疹とがんを見分けられる専門医を受診しよう 見せにくい場所の外陰がん、膣がんの正しい治療

2007年10月

癌研有明病院 レディースセンター長・ 婦人科部長の 瀧澤憲さん 「外陰がん」「腟がん」ともにあまり耳慣れないがんです。また、不快な症状があっても、場所が場所だけに、気軽に受診できません。 今回は、この稀少な2つのがんについて、婦人科がん手術の名医として知られる癌研有明病院レディースセンター長の瀧澤憲さんに、そのアウトラインと治療法を解説していただきました。 外陰がんと腟がんはまれながん ...

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確立した標準的な治療はないが、効果的な化学療法も現れだした 他の疾患と間違われやすい子宮肉腫の治療

2007年10月

大阪市立総合医療センター 婦人科部長の 川村直樹さん 子宮肉腫とは、子宮体部に起こる悪性の腫瘍だが、子宮体がんとは異なり、非常に稀である。しかし、稀なだけに一般向けにはなかなか情報がないので、きちんとした情報がほしい、と読者から依頼があった。それに応えて、治療情報を提供したい。 子宮肉腫とは子宮体部にできる少数派の悪性腫瘍 [図1 子宮肉腫の発生] 子宮肉腫は子宮筋層や子宮内腔の粘膜...

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妊娠・出産、治療後の合併症など、患者さんの立場を考えた治療選択を 子宮頸がんの治療は、手術だけでなく、放射線や化学療法も考慮

2007年10月

静岡県立静岡がんセンター 婦人科医長の 平嶋泰之さん 子宮がんによる死亡者数はここ数10年で4分の1以下に減少したと言われている。かといって、罹患者数が減ったのではない。検診によって早期に発見されるケースが増えたのに加え病期ごとの治療法が確立されたことが、死亡者数の減少につながっている。命が助かることはもちろんだが、患者さんにとっては治療後の人生、QOLの維持も重要。 静岡がんセンター婦...

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近いうちに原因ウイルスからの予防が可能に 子宮頸がんの予防を目指すワクチンの登場

2007年10月

さいたま医療センター 婦人科科長の 今野良さん 年間2500人もの人が亡くなる子宮頸がんは、じつは「予防できるがん」だった。原因となるウイルスも、がん化のプロセスも把握できているので、検診さえ受けていればがんへの移行は止められる。 さらにワクチンの登場で、原因ウイルスへの感染さえも防ぐことができる見通しが出てきた。ほかのがんでは考えられない、子宮頸がんというがんの撲滅戦略を自治医科大学付...

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患者さんが知っておくべき知識として役立ててほしい 「卵巣がん治療ガイドライン」のポイントをわかりやすく

2007年10月

自治医科大学 産科婦人科学講座教授の 鈴木光明さん 「卵巣がん治療ガイドライン」は2004年版を一部改定し、新しく2007年版が発刊された。今回、作成委員会の委員長である自治医科大学産科婦人科教授の鈴木光明さんに、患者として知っておくべきガイドラインのポイントについて、2007年版に即して解説していただいた。卵巣がんは早期発見が難しい[卵巣の構造] [女性骨盤内部と子宮付近] 卵巣は子宮の左右...

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大腸(結腸)がんの診断から治療まで 「大腸癌治療ガイドライン」をやさしく読み解くために

2007年9月

東京都立駒込病院外科部長の 高橋慶一さん 近年、増加が著しいのが大腸がんだ。がんのなかでは割合タチがよく、早期に見つかればほぼ完治が可能にも関わらず、自覚症状が出にくいこともあって、早期発見が難しいがんでもある。今回は大腸がんのなかでも結腸がんについて、『大腸癌治療ガイドライン』作成委員会の委員でもある東京都立駒込病院外科部長、高橋慶一さんに解説をお願いした。 内視鏡で形態を肉眼分類 『...

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