各種がん

早期回復などのメリットがあるが、高い技術と高度な設備が不可欠 大きく切らないですむ腹腔鏡補助下肝切除術

2007年4月

九州大学病院消化器 総合外科講師の 武冨紹信さん 内視鏡による外科手術は近年とくに発達が著しい。そのポイントとなるのは人体を切開する度合いの低さと根治性へのあくなき追求だ。 九州大学病院消化器・総合外科が先進医療として行っている腹腔鏡補助下肝切除術は、従来の開腹手術と比較して術後の回復の早さ、コストメリットなど患者さんにとってさまざまな利点がある。 その利点を背後で支えるのは、経験に裏...

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日帰りが可能な骨腫瘍のラジオ波焼灼療法 骨へのダメージが少なく、骨の強度回復も期待できる

2007年4月

群馬大学病院整形外科助教授の 篠崎哲也さん 肝がんではよく用いられる治療法 骨腫瘍のラジオ波焼灼療法を2002年5月から、高度先進医療として行っているのは群馬大学医学部整形外科だ。 対象疾患は類骨腫という良性腫瘍がメイン。開腹や大きな切開をしないので、翌日に退院が可能である。これまで12件の施術が行われ、ほとんどが3~4日後には社会復帰を果たし、ほぼ元通りの生活を送っている。 この治療...

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タモキシフェンによる再発予防に さらに継続治療を行うと効果的

2007年4月

藤田保健衛生大学病院教授の 内海俊明さん 乳がんの新しいホルモン療法剤として注目されるアロマターゼ阻害剤。 術後の再発予防として、タモキシフェンを5年間服用の後、フェマーラを継続する治療には、優れた効果が認められている。 フェマーラの長期処方が可能になることで、わが国の術後ホルモン療法が、また1歩前進することになりそうだ。 術後の治療に関して注目の新しい情報 乳がんの手術後には、再発防...

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病変部と周辺組織の立体的位置を正確に表示 脳腫瘍手術の安全性を高めた画像支援ナビゲーション手術

2007年4月

東邦大学医療センター 大森病院脳神経外科教授の 清木義勝さん 東邦大学医療センター大森病院の脳神経外科では、先進医療として「画像支援ナビゲーション手術」を行っている。 この手術で使われるニューロナビゲーターは、自動車の道案内に用いられるカーナビゲーションシステムのようなもの。 病変部と周辺組織の立体的位置を正確に表示してくれるため、安全に病変部を取り除くことができるようになった。 脳...

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術後補助化学療法の有効性を検証する臨床試験で大きなインパクト 胃がんは「抗がん剤もがんの治癒に貢献できる」時代に

2007年3月

癌研有明病院 消化器センター長の 山口俊晴さん かつて胃がんは、抗がん剤が最も効きにくいがんの1つといわれていた。とくに、手術後の再発の予防に有効な抗がん剤はないとされてきたのだが、このほど、日本で開発された経口抗がん剤TS-1の有効性が大規模臨床試験で明らかにされ、世界中の注目を集めている。TS-1のおかげで、胃がんは「抗がん剤もがんの治癒に貢献できる」時代になったのか? 今回の試験の意義につい...

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第3世代抗がん剤から分子標的薬へ―進化を続ける化学療法 大きく変わる肺がんの化学療法を軸に、最新の治療法から副作用対策まで

2007年3月

フォックス・チェース がんセンター教授の コーリー・J・ランガーさん 東京医科大学病院講師の 坪井正博さん   最近、がんをめぐる抗がん剤治療は大きく変化してきている。新規の抗がん剤が次々に登場し、投与法にも工夫がされ、副作用対策も進んでいる。折しも米国を代表する腫瘍内科医であり、世界で最も影響力を持つ臨床試験グループの1つであるECOGの中心的存在であるフォックス・チェースがん...

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慢性骨髄性白血病の患者座談会「ずっと笑顔で」 患者同士の支えあいで長期にわたる不安や苦痛を乗り越える

2007年3月

慢性骨髄性白血病にはおそれることなく、前向きに取り組んで 東條有伸(とうじょう ありのぶ) 東京大学医科学研究所先端医療研究センター分子療法分野教授。血液内科専門医として東京大学医科学研究所付属病院で血液疾患の診療に従事。同病院の血液腫瘍内科長とセルプロセッシング・輸血部長を兼任。インターフェロンが治療薬として認可された1990年代初めより分子標的薬が主役となった現在まで慢性骨髄性白血病の臨床...

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患者の特性に合った乳がんの個別化治療 過剰な治療をなくし、治療の精度を高める方向へ加速

2007年2月

国立がん研究センター東病院 乳腺科医長の 井本滋さん 乳がんのオーダーメイド化、個別化治療の流れが加速している。 薬物療法では、患者ごとのがんの特性を調べて、もっとも効果的で副作用の少ない薬を選択できるようになってきたし、リンパ節転移の有無がセンチネルリンパ節生検を行うことで分かるようになってきた。 個別化治療の現状と今後の展望について述べる。 患者の多くに微小転移がある全身病 「1期...

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メスを入れない、麻酔もいらない「集束超音波手術」を使った乳房温存療法 第3段階を経て、現在、最終臨床試験を実施中

2007年2月

ブレストピアなんば病院副院長の 古澤秀実さん メスで傷つけず、麻酔も使わずに皮膚の上から超音波を当てることで、乳がんを死滅させる治療に取り組んでいる病院が宮崎県にある。「ブレストピアなんば病院」だ。 治療にはうつ伏せの状態で2時間ほどかかるが、いわゆるエコー検査のように熱くなく痛みもない。 治療後1時間ほど安静にすれば、外来で日帰りができるという。 いわば究極の乳房温存治療ともいえ...

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乳がんのホルモン療法最新報告 手術後にアロマターゼ阻害剤を服用する理由

2007年2月

熊本大学医学部付属病院 乳腺・内分泌外科教授の 岩瀬弘敬さん 乳がんは、他のがんと違って、ホルモン療法が非常に大きな鍵を握っています。とくにアロマターゼ阻害剤という新しいホルモン剤の出現によって、その重要性がますます高まっています。その意味と理由について、サンアントニオ乳がん学会での最新報告を交えながら、わかりやすく解説します。サンアントニオ乳がん学会の最新報告 2006年12月に米国で行われた...

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