各種がん

がん伝聞・風説を検証する 転移がんは、「局所治療をするとがんが怒って急増する」は本当か

2006年11月

一定の条件が揃えばという説からチンピラ・極悪人細胞説まで「再発・転移がんは、手術や放射線治療をすると、かえってがんが急激に増大する」と医療界ではまことしやかに言われている。もし本当だとすれば、それは避けなければならない。編集部にも、患者さんから「そんな説明を受けた」とする相談が寄せられている。果たしてそんなことが実際にあるのだろうか?重要なポイントは患者の健康状態東京医科大学第1外科講師の坪井正博...

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「化学放射線治療」は、胃がんにも有効だった! 手術不能の転移がんでも完全消失10%、生存期間18カ月、副作用も穏やか

2006年11月

慶応義塾大学病院外科医師の 才川義朗さん 胃がんに放射線は効かない、下手すると孔が空いてとんでもないことになる。というのが、これまでの医療界の常識だった。5年前に、欧米の臨床試験で放射線と抗がん剤の同時併用療法が「胃がんに効果あり」と発表されたときも、日本の医師たちはみな懐疑的だった。しかし、ここへきてようやく、日本でも「効果あり」とのデータが出始めてきた。 胃がんに化学放射線治療を導入 「...

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治療困難な胆道がんの最新治療 患者に福音!23年ぶりに有効な治療薬が登場

2006年10月

国立がん研究センター東病院 肝胆膵内科医長の 石井浩さん 胆道がんは早期発見された場合の切除手術以外に有効な治療法がなく、「見捨てられた病気」という見方さえある。そこへ、この度、非小細胞肺がんや膵がんの治療薬として認められている抗がん剤のジェムザールが胆道がんの治療薬として承認された。胆道がんの最新治療と今後の課題を探ってみる。 これといった治療法がない [図1 肝臓と胆道の図] 胆...

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急性骨髄性白血病の最新治療 分化誘導や分子標的などの新療法の出現で飛躍的効果の足がかり

2006年10月

まずは「完全寛解」をめざし、さらに治癒へ 治療は1回だけで終わるものではない。急性骨髄性白血病の治療目標は、治癒すなわち病気を完全に治して、健康な日常生活を取り戻すことだが、その前段階として、全身症状が改善した「*完全寛解」の状態に到達するための治療が行われる。 まず「*寛解導入療法」といって、白血病細胞を強力に攻撃する治療を行う。ここで効果があっても、手をゆるめるとすぐ白血病細胞は増加してく...

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慢性骨髄性白血病の治療を変えた分子標的薬5年の軌跡 全生存率89.4%。未治療の全病期で第1選択に

2006年10月

東京慈恵会医科大学付属病院 血液・腫瘍内科部長の 薄井紀子さん 慢性骨髄性白血病の治療は、グリべックの登場で画期的な進歩を遂げた。 2006年6月、ASCO(米国臨床腫瘍学会)でグリベックの5年間の治療成績が発表された。 グリベックを用いた群の全生存率は89.4パーセントという優れた成績だった。慢性骨髄性白血病の治療と、グリベックの5年間について、東京慈恵会医科大学付属病院血液・腫瘍内...

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急性リンパ性白血病(ALL)の最新治療 治療の新たな可能性――分子標的薬の登場、移植医療の進展

2006年10月

東海大学医学部 血液・腫瘍内科教授の 安藤潔さん 血液の元となる幹細胞は、分化して骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれる。「リンパ性の血液がん」である、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、悪性リンパ腫は、このうちリンパ系に分化した細胞ががん化する病気だ。 これらの中心となる治療は、主に多剤併用の抗がん剤治療だが、現在、分子標的薬や、移植技術の発達により、新しい可能性も開かれてきている。...

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慢性リンパ性白血病(CLL)の最新治療 分子標的薬の登場、移植医療の進展で難治性がんに新たな可能性

2006年10月

東海大学医学部 血液・腫瘍内科教授の 安藤潔さん 血液の元となる幹細胞は、分化して骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれる。「リンパ性の血液がん」である、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、悪性リンパ腫は、このうちリンパ系に分化した細胞ががん化する病気だ。 これらの中心となる治療は、主に多剤併用の抗がん剤治療だが、現在、分子標的薬や、移植技術の発達により、新しい可能性も開かれてきている。...

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大きく変わりつつある多発性骨髄腫の最新治療 注目されるサリドマイド、レブラミド、ベルケイドの新御三家の力

2006年10月

高齢者に多い多発性骨髄腫は、治療によっていったん完全寛解にいたっても、やがてまた再発してくるところがやっかい。 再発を予防する方法も、まだ確立していない。しかし、このような再発・難治例に対してただ今注目されているのがサリドマイド、レブラミド、ベルケイドの3つの薬剤。その効果のほどを確かめてみる。 新しい薬が治療全体を変える可能性がある 終末分化したB細胞(形質細胞)に生じた難治性のがん 多発...

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骨髄異形成症候群の最新治療 2つの顔を持つやっかいな病気。分子標的薬やサリドマイドの出現で希望も

2006年10月

都立駒込病院血液内科部長の 坂巻壽さん 最近注目されている血液のがんの1つに骨髄異形成症候群(MDS)と呼ばれるものがある。 子どもを含めた若年層にも見られるが、多くは高齢で、これが増えている。治療しなくていい場合もあれば、いい治療法がない場合もあり、なかなかやっかいな病気であるが、最近は分子標的薬やサリドマイドの出現により希望も出てきた。 高齢化社会の影響で骨髄異形成症候群が増加 骨...

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渡辺亨チームが医療サポートする:乳がん脳転移編

2006年9月

サポート医師・渡辺亨 医療法人圭友会 浜松オンコロジーセンター長 わたなべ とおる 1955年生まれ。80年、北海道大学医学部卒業。同大学第1内科、国立がん研究センター中央病院腫瘍内科、米国テネシー州、ヴァンダービルト大学内科フェローなどを経て、90年、国立がん研究センター中央病院内科医長。2003年、山王メディカルプラザ・オンコロジーセンター長、国際医療福祉大学教授。 現在、医療法人圭友会 浜...

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