闘病記

「今日を生きる」(2)

2014年1月

現在70歳の渡辺禎子さん30代で胃がんと腸閉塞、50代で肺がんと甲状腺異常、60代で乳がんを経験し、現在も乳がんの再々発を生きる札幌に戻った或る日、食事のとき沢山食べて満足していたら、少し間を置いて、腹部に激痛が走り、苦しくて身を捩りながら冷汗が出てきた。意識が朦朧となり、このまま死んでしまうのかしら……と思い、一時は救急車まで考えたが、大分時間を経て落着いてきた。後日、K札幌病院のH先生にそのと...

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恵まれている日本の医療環境 しかし〝後進国〟にはならないで 十二指腸がんを経験したジャーナリスト・辛坊治郎さん(57)

2013年12月

関西を中心にテレビのニュース情報番組のキャスターとして活躍する辛坊治郎さんに十二指腸がんが見つかったのは、去年(2012年)の12月。内視鏡手術を受け、6月にはヨットによる太平洋横断を試みた。自らの体験を、患者として、そしてジャーナリストとして振り返る。しんぼう じろう1956年鳥取県生まれ。すぐに埼玉に転居し、大学まで過ごす。早大法学部卒。読売テレビにアナウンサーとして入社。朝番組を中心に活躍。...

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「今日を生きる」(1)

2013年12月

現在70歳の渡辺禎子さん30代で胃がんと腸閉塞、50代で肺がんと甲状腺異常、60代で乳がんを経験し、現在も乳がんの再々発を生きる平成23年11月、5回目の手術も終わり明日は退院の日。私は夕食後、消灯までは時間があるので、食堂の大きな休憩室にいました。いつも通り人影がありません。今日まで生きられた、そして北海道の厳しい冬、自然の怖さに思いをはせながら、これからの人生を考えていました。そこへ同室の若い...

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子どもが笑顔でいるため おかあさんが〝泣ける〟場所を

2013年12月

関口理恵 さん (保育士・誕生学®アドバイザー) 潤 君せきぐち りえ 1972年東京都生まれ。高校卒業後、通訳ガイド専攻専門学校を経て専門出版社で広告営業を担当。26歳で保育士の国家試験に合格し、29歳のとき保育士として都内の公立保育園に10余年勤務。不妊治療の末、待望の男児を出産したが、2008年に我が子が1歳8カ月で神経芽腫を発症。12年東京未来大学通信教育課程こども心理学部こども心理学科卒...

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情報インフラ・就労など患者支援活動を進める

2013年11月

精巣腫瘍は日本人男性の10万人に1~2人が罹患するといわれている。この希少がんのステージⅢB2と診断され、さらに間質性肺炎を併発しながらも克服。再び趣味のウルトラマラソンを走り切り、今、がん患者さんの支援活動を始めるべく準備を進めている。大久保淳一 さん (外資系証券会社勤務)大久保淳一 おおくぼ じゅんいち 1964年長野県生まれ。1989年名古屋大学工学部卒業、1991年同大学院工学研究科修了...

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自分がときめくもの細胞が生き生きすることを見つけよう 胃がんで手術、再発を経験しながら芝居に打ち込む俳優・佐藤B作さん

2013年11月

さとう びーさく1949年、福島県生まれ。早大商学部を中退後、演劇を目指して「劇団東京ヴォードヴィルショー」を創設、主宰者に。舞台やテレビを中心に活躍。東日本大震災後は、地元のために募金や支援活動も展開する。妻は女優のあめくみちこ 舞台、テレビなどで独特の魅力を発散する佐藤B作さんは、2007年に何の自覚症状もないまま、胃がんの宣告を受けた。8時間の手術を受けた病床でも仕事への思いを途切れさせず...

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第1回 闘病記「深見賞」決まる!

2013年11月

「がんサポート」の創刊10周年記念企画「がん闘病記 深見賞」を募ったところ、173編の応募をいただきました。原稿用紙100枚を超す長編も多くあり、編集部は嬉しい悲鳴でした。社内に6名からなる選考委員会で、1カ月にわたり全作品を読み、慎重に1次選考をした結果、15編が残りました。その後、選考委員長の鎌田實さんと選考委員会の代表2名が最終選考を行いました。応募作品はいずれも、がんと真摯に向き合った患者...

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意見をたくさん聞く。そして、気持ちを聞いてもらう。 甲状腺がんを経験した女優・斉藤こず恵さん

2013年10月

さいとう こずえ1967年、東京都出身。劇団「若草」で子役に。1974年NHK連続ドラマ『鳩子の海』主演。1976年、『山口さんちのツトム君』で歌手デビュー。その後、芸能活動を休止し、アメリカの大学に進学。93年、教会の聖歌隊に参加するなどブルース歌手としても活動。現在、劇団「Stinky」を共同主宰。 昭和40年代、まだ「子役」という存在が珍しかったころ、6歳で国民的なスターになった斉藤こず惠...

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正しい情報発信は、患者自身の力になる

2013年10月

がんを患うと、人は不安になる。それが、海外ならばなおさらだ。山本さんは、米国での乳がん罹患経験を活かし、米国在住の日本人乳がん患者さん向けに治療や治療後の必要かつ有効な情報を提供している。その活動は、日本国内や一般向けにも広がりをみせている。山本眞基子 さん(BCネットワーク創立者・代表)山本眞基子 やまもと まきこ 1958年兵庫県生まれ。東京女子大学英文科卒業後、ニューヨークの大学でマーケティ...

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現実を受け入れ、積極姿勢に。58歳からの新たな出発

2013年9月

大病は、その後の人生設計の方向転換を余儀なくさせる。34歳のときクモ膜下出血、55歳で中咽頭がんを経験した都倉亮さん。壮絶な放射線治療、再発・転移リスクの恐怖を見事に闘い抜き、新たな1歩を踏み出している。 都倉 亮 さん (作家・社団法人スウェーデン社会研究所理事)都倉 亮 とくら りょう 1953年東京都生まれ。1976年慶應義塾大学経済学部卒業後、三井物産入社、化学プラント部に配属。88年クモ...

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