闘病記

がんと生きる

乳房の異変を誰にも相談できなかった3年間の苦悩を語る乳がんサバイバー 弱者になった自分を認めた今、怖いものは何もない

2011年10月

佐々木サチ子さん (ふれあいサロン主宰) ささき さちこ 1940年生まれ。生保会社で育成所長を務めた後、民生委員の仕事やボランティア活動に邁進。2009年、乳がん4期と診断され、右乳房を全摘。骨転移も見つかり、「余命3カ月」と宣告される。現在も化学療法を継続しながらも、ボランティア活動などを再開し、人生を楽しんでいる ある時は生保会社の育成所長、ある時はギャンブラーとして華やかな世界で活躍してき...

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免疫療法にも挑戦。2つの人工肛門を持つ小腸がんサバイバーの壮絶な闘病記 オストメイトでも、自分をさらけ出して生きていきたい

2011年9月

佐藤千津子さん (アロマテラピーサロン経営) さとう ちづこ 1971年生まれ。服飾雑貨店の経営者として順風満帆だった2007年、希少がんの1つ、小腸がんと宣告される。3度手術し、2つの人工肛門を持つオストメイト。抗がん剤治療や免疫療法を行いながら、アロマテラピーのサロンを立ち上げる。現在も抗がん剤治療中。2 児の母でもある 告知された病名は、数10 万人に1 人しかかからない「小腸がん」。 手術...

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進行性腎がんと闘いながら、看護師として母として、毎日を精いっぱい生きる 患者さんに勇気を与えられる存在になりたい

2011年7月

藤本いづみさん (看護師) ふじもと いづみ 1962年生まれ。高校卒業後、看護師の道へ進む。2009年、ステージ3bの腎がんが判明し、右の腎臓と副腎を全摘。肺転移の治療のため、サイトカイン療法を行った後、現在は分子標的治療を継続中。「天職」と自認する看護師の仕事と趣味のテニスが治療の原動力となっている 「なぜ自分だけが、がんに……」と惨めな思いに苦しんだこともある。...

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大腸がんを機に、自らの使命に目覚めた美容師の、飽くなき模索 美容と心の両面から患者さんを支える活動を広げたい!

2011年6月

豊 秀之さん (美容師・実業家) とよ ひでゆき 1963 年生まれ。神戸を拠点に美容師として活躍中、2008 年9 月に直腸がんが判明。 翌年手術を受ける。がんをきっかけに、美容師を引退。がん患者団体支援機構をはじめ、さまざまながん患者会と関わりながら、美容師によるがん患者支援活動に奔走している 大腸がんになった経験を通して、人を思いやる気持ちの大切さを痛感し、大きく人生の方向転換をした豊 秀...

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乳房を失った悲しみや孤独感を写真で表現することで、自分を解放できる 自分が表現者であることを失くした右胸が教えてくれた

2011年5月

荒多惠子さん (写真家) あら たえこ 1963 年生まれ。30 歳で写真を撮り始める。04 年に乳がんを発症し、右乳房を全摘。07 年、「『胸神(muna kami)』─乳がんになった日から─」で第13 回土門拳文化賞奨励賞を受賞。現在も写真家として活動し、写真ワークショップ「セレーネ」を主宰するほか、がん患者の支援活動も行っている 乳がんの手術で右胸を失ったことによる...

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末期の転移性大腸がんから生還を果たした弁護士の苦悶とは がんと真剣に向かい合う、そのプロセスこそが尊い

2011年4月

小野允雄さん (弁護士) おの まさお 1939 年生まれ。中央大学法学部卒業後、東京や地元青森で弁護士として活躍中。2002年にステージ4の大腸がんが判明し、「5年生存率ゼロパーセント」と言われる。腹膜播種や再発、術後の後遺症や化学療法の副作用と闘いながらも無事生還し、今年丸9 年を迎える ステージ4 の大腸がんで、5 年生存率ゼロパーセント。 腹膜播種や繰り返す再発、術後の後遺症や化学療法の...

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治療法の選択で心揺れた日々。情報の渦のなかで決断 子宮頸がんのつらい治療と後遺症を乗り越え、レストラン開店の夢を実現 料理研究家・パンツェッタ貴久子さん

2011年3月

ぱんつぇった きくこ1986年、イタリアに渡り、磁器学校に留学。88年、パンツェッタ・ジローラモさんとの結婚を機に帰国。夫とともにイタリアについて紹介するほか、イタリア家庭料理教室の主宰を務める。07年に子宮頸がん発症するも、08年、イタリア家庭料理店「コチネッラ」をオープン。 子宮頸がんのつらい闘病や後遺症と闘いながら、イタリア料理店をオープンさせたパンツェッタ貴久子さん。西洋医学と東洋医学、...

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妻の病を機に始めた闘病記探しが、自身の闘病を支えてくれた不思議 「闘病記」の魅力に取りつかれたネット古書店店主の大腸がん奮闘記 オンライン古書店「古書 パラメディカ」店主・星野史雄さん

2011年2月

ほしの ふみお1952年生まれ。早稲田大学大学院修了後、研究職を経て大学受験予備校に勤務していたが、97年に妻、光子さんの逝去を機に退職。翌年、闘病記専門のオンライン古書店「古書 パラメディカ」を開店。2010年に自身の大腸がんが見つかり、現在も抗がん剤治療をしながら古書店経営を続ける。 妻の乳がんが再発したとき闘病記を探して街を走り回った。その経験から「いつでも、どんな病気についても、患者の生...

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腹膜播種まで起こしていたスキルス胃がんとの出合いが、人生を変えた 「スキルス胃がんに負けないぞ」胃を全摘後、フルマラソン完走

2011年1月

皿海英幸さん (団体職員) さらがい ひでゆき 広島県府中市で高級家具などの製材所を営んでいたが廃業。精神障害者施設の職業指導員に転職した直後の06年、53歳のときにスキルス胃がんが判明。腹膜播種まで起こしており、当初は手術もできない状態だったが、生活改善と抗がん剤治療のおかげで手術可能となり、胃と胆のうと脾臓を全摘した。退院2カ月後から趣味のジョギングを再開し、09年暮れ、フルマラソンを完走 ...

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がんと共存しながら歌い続け、歌の心そのものを伝えたい 骨転移、肺転移の難治がんでも最後まであきらめず、目標を持って生きていく 声楽家/テノール歌手・本田武久さん

2010年12月

ほんだ たけひさ1971年生まれ。山形大学卒業後、高校の音楽教師の職に就くが、声楽家になる夢を追い、01年、29歳で東京芸術大学に入学。05年に卒業後、アルバイトや歌の個人指導などをしながら地道に活動し、音楽活動が軌道に乗り始めた07年に胞巣状軟部肉腫を発症。3年間で5回の手術を乗り越え、治療法のほとんどない難治がんと共存しながら、テノール歌手として今日も歌い続けている。 プロのテノール歌手にな...

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