2013年9月
糖尿病、肝硬変、食道がん、胃がんと満身創痍の無頼派芥川賞作家の飄々たる生きざま 1978年、弱冠30歳にして『九月の空』で芥川賞を受賞した高橋三千綱さんも、今や65歳となった。昨年6月に食道がんの内視鏡手術を行い、経過は順調だが、今年4月に新たに胃がんが見つかった。糖尿病、肝硬変も患っており、満身創痍の高橋さんだが、持ち前の飄々たる生きざまを見せながら、作家活動にいのちを燃やし続けている。同い年の...
2013年8月
おおむら こん1931年、神戸市生まれ。1957年コメディアンとして舞台に。1958年民放開局と同時に「やりくりアパート」でテレビデビュー。以後「番頭はんと丁稚どん」「とんま天狗」などの個性的な演技でお茶の間の人気者に。「ちびっこのど自慢」の司会や1970年大阪万博「子供の祭り」を演出するなど多彩に活躍した。2000年日本喜劇人協会8代目会長に。テレビや舞台で活躍中。 元気はつらつ!――のCMで...
2013年8月
脳梗塞、乳がんと50歳を目前に病魔を克服した知性派タレント モデル、女優、司会、クイズ番組などで活躍しているタレントの麻木久仁子さんは、昨年、乳がんの手術を受けた。数年前、スキャンダルに巻き込まれたことは記憶に新しいところだが、その直後に脳梗塞も発症し、ここ数年、厳しい逆風を経験してきた。もともと、石橋を叩いて渡るタイプだが、なぜか石橋から落ちてしまうという麻木さん。乳がんを乗り越えた今、司会で身...
2013年7月
さとなか まちこ1948年大阪生まれ。高校2年生のときに『ピアの肖像』で第1回講談社新人漫画賞を受賞。1974年『あした輝く』『姫がいく!』の両作で講談社出版文化賞受賞。ヒット作に『アリエスの乙女たち』『天上の虹』など。2010年には文化長官表彰。文部科学省、科学技術省など多数の委員を歴任。大阪芸大芸術学部教授 16歳の高校生時代からプロの漫画家として第一線を走り続ける里中満智子さん。31歳で見...
2013年7月
べっしょ きみえ1947年広島県生まれ。1989年に仙骨巨細胞腫を発症。足の自由を失い、車いす生活となる。45歳のときに卓球に出会い、52歳で日本代表初選出。アテネ(2004)/北京(2008)/ロンドン(2012)パラリンピック代表。アジア選手権(2013)、世界選手権(2014)、リオパラリンピック(2016)出場も視野に入れている。世界ランキング5位(2013年4月1日現在) 治療がやっか...
2013年6月
にしな あきこ1953年、歌舞伎俳優十代目・岩井半四郎の次女として生まれる。1972年学習院女子高等科卒業後、NHKドラマ「白鳥の歌なんか聞こえない」でデビュー。その後約6年間NHK大河ドラマなどで清純派女優として活躍。結婚を機に1979年~1998年の芸能活動休止を経て、1999年春に芸能界復帰。自身の経験を元に、がん治療に関する講演を行うなど、幅広い活動を行っている。 歌舞伎役者を父親に、女...
2013年6月
「治ったあとの目標を掲げて頑張れ――」大腸がんを経験し、それを大きなきっかけに環境問題のドキュメンタリー映画を撮り続けるフランスの映画監督が、3月末に来日した。ジャン=ポール・ジョーさん(67)。9年前、2カ月の入院中に考えたことは――。ジョー監督は、スポーツ、ドキュメンタリーなどのテレビ番組を制作していた2004年に大腸(結腸)がんにかかっていることを告げられた。「世界が食べられなくなる日」を撮...
2013年5月
はせ なおみ17歳で航空会社のミス・コンテストに入賞したことをきっかけに芸能界デビュー。「俺たちの朝」「太陽にほえろ」などの人気番組に出演するなど〝青春ドラマの華〟として活躍した。結婚後パリに移住したが、離婚などを経験。昨年春、17年ぶりに帰国した。芸能界にも復帰し、ゴールデンタイムのバラエティ番組に出演するようになった。 長谷直美さんは1970年代から80年代にかけて、青春ドラマを中心に端麗な...
2013年4月
橋本久美子 はしもと くみこ1941年東京生まれ。聖心女子大ではテニス部主将を務める。1963年、衆院議員に初当選したばかりの龍太郎氏と結婚。龍太郎氏は1996~1998年に首相。現在、日本介助犬協会会長、国際なぎなた連盟会長など。橋本久美子さんは元首相・故橋本龍太郎さんの夫人。ポマードで頭髪を固めて威厳を放つ発言をしていた夫君とは対照的に、気さくで飾り気のない話をしてくれた。がんに立ち向かうには...
2013年3月
山中恒 やまなか ひさし1931年、北海道小樽市出身。大学在学中より同人誌に作品を発表、『赤毛のポチ』で日本児童文学者協会新人賞を受賞。児童読み物作家として創作活動を続ける一方、戦時史の研究にも取り組む。戦時下の生活を記録した『ボクラ少国民』『暮らしの中の太平洋戦争』など著作も多数がんで初めて“死”というものを意識し、その後心筋梗塞を経験、まさしく生死の境をさまよった児童読み物作家の山中恒さん。「...