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リュープリン(一般名:リュープロレリン)偽ホルモンでエサを断ち前立腺がん、乳がんを抑える

2005年5月

リュープリンは性腺刺激ホルモンの分泌を抑制します。そのため、ホルモン依存性のがんである前立腺がんや閉経前乳がんの増殖を抑える働きがあります。リュープリンは粉末と液体がセットになっており、使用前に両方を混ぜて皮下に注射すると、1カ月にわたって一定の割合で薬が溶け出し続けます。性腺刺激ホルモンの分泌を抑える薬剤リュープリンは、進行した前立腺がんや閉経前乳がんの治療に使用されるLH-RHアナログ剤と呼ば...

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ナベルビン(一般名:ビノレルビン)非小細胞肺がんに有効で、近く転移性乳がんにも認可の見込み

2005年3月

ナベルビンは非小細胞肺がんに有効な薬です。細胞分裂を妨げることでがん細胞の増殖を抑える働きをします。また転移性乳がんに対しても、ハーセプチンとの併用療法で高い効果が期待されています。 転移性乳がんの併用療法でも大きな効果が期待されている薬ナベルビンは、肺がんの非小細胞がんに使われる抗がん剤です。肺がんは大きく「小細胞がん」とそれ以外の「非小細胞がん」に分けられます。非小細胞がんは、さらに「腺がん...

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リツキサン(一般名:リツキシマブ)B細胞型の非ホジキンリンパ腫に有効な新しい薬

2005年2月

リツキサンは悪性リンパ腫の一つである非ホジキンリンパ腫に効果のある薬です。 ほかの薬と組み合わせて治療を行うR-CHOP療法は、標準治療になりつつあります。 リツキサンの登場で非ホジキンリンパ腫の治療は新たな段階になったといえます。がん細胞を標的として結びつくように設計された薬リツキサンは、非ホジキンリンパ腫に用いる薬で、モノクローナル抗体薬の一つです。2001年に発売が開始された比較的新しい薬で...

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エルプラット/エロキサチン(一般名:オキサリプラチン)進行・再発大腸がんに有効な世界標準の抗がん剤

2005年1月

エロキサチンは進行・再発大腸がんの治療薬として優れた効果を発揮する抗がん剤です。60カ国以上の国で認められていますが、日本ではいまだに未承認のために使用することができません。現在エロキサチンで治療をしている人は個人輸入をしています。日本での承認が待ち望まれる進行大腸がんに有効な薬 進行・再発大腸がんの第一選択の治療薬、 エロキサチン進行・再発大腸がん(特に結腸がんと直腸がん)に対する抗がん剤治療...

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ハーセプチン(一般名:トラスツズマブ)単剤、併用療法で転移性乳がんの進行を抑える

2004年12月

ハーセプチンは転移性乳がんに有効な画期的な薬です。 乳がん細胞に「手錠」をかけ、がん細胞を兵糧攻めにして増殖を抑えるような働きをします。 ただしハーセプチンの治療はHER2というタンパク質が陽性の患者さんに限られます。HER2陽性の転移性乳がんで腫瘍縮小効果が認められた薬ハーセプチンは分子標的治療薬として、日本で最も早く製造販売が認可された薬剤です。通常乳がん細胞の進行はとても遅く、直径1センチに...

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アドリアシン(一般名:塩酸ドキソルビシン)多剤併用療法で再発乳がん、悪性リンパ腫などに有効

2004年11月

アドリアシンは化学療法の基本的薬剤として国内外で広く使用されています。 再発乳がん、悪性リンパ腫、膀胱腫瘍などに有効性が認められています。 副作用として吐き気が強く出ますが、ほとんどの方は投与後1週間ほどで落ち着きます。投与して9日から2週間後は感染症に注意 一般名:塩酸ドキソルビシン   性 状:赤だいだい色の粉末 慣用名:アドリアマイシン   発売元:協和発酵 アドリアシンは、1967年に...

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パラプラチン(一般名:カルボプラチン)多剤併用療法に組み込まれ治療効果を改善

2004年7月

パラプラチンは白金錯化合物と呼ばれる抗がん剤の一つです。 白金錯化合物はがん細胞に対して白金がDNA合成阻害作用を発揮し 抗がん剤の効果の現れにくい固形がんにも一定以上の有効性が認められています。 白金錯化合物として最初に登場したのはブリプラチンで その副作用を軽減する目的で新たに開発されたのがパラプラチンです。 睾丸腫瘍・悪性リンパ腫などで効果を発揮パラプラチン(一般名カルボプラチン)は、白...

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ゼローダ(一般名:カペシタビン)転移・再発乳がんの3次化学療法に用いられる

2004年6月

ゼローダは体内に入ると肝臓や腫瘍内で代謝され 抗がん効果を持つ5-FUになるように工夫された薬です。 がん組織中に多く含まれるサイミジンフォスフォリラーゼという酵素により 5-FUに変換されるため、腫瘍内で高い5-FU濃度を維持し、 これまで有効な薬剤がなかった進行がんの治療への応用が期待されています。 既に有効性が証明されているのは転移・再発した乳がんと大腸がんに対してです。体内で5-FUに変わ...

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タキソテール(一般名:ドセタキセル)乳がんや肺がんの二次治療にも効果が証明されたタキサン系抗がん剤

2004年5月

イチイの樹皮成分から見つかったタキサン系抗がん剤。 乳がんの化学療法の標準的な治療薬の一つですが、 国際的な臨床試験で肺がん、胃がん、食道がん、頭頸部がんなど さまざまながんへの有効性が証明されています。 多種類のがんに有効なタキサン系の薬剤タキソテール(一般名ドセタキセル)は、前号で紹介したタキソール(一般名パクリタキセル)と同じタキサン系の抗がん剤です。タキサン系抗がん剤の作用メカニズムは、細...

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タキソール(一般名:パクリタキセル)乳がんや肺がんの治療に併用療法の有効性が認められた

2004年4月

イチイの樹皮成分から見つかった抗がん剤です。 単独投与でも効果が認められていますが、 従来の抗がん剤との併用療法も行われており、 さまざまながんの治療に効果をあげはじめています。 乳がんの術後化学療法では標準的な治療法の一つになりました。 イチイの樹皮から見つかった有効成分自然界の動植物や細菌が作り出す成分の研究が新しい抗がん剤の発見につながることがあります。1970年代、アメリカの国立がん研究所...

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