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ハーセプチン(一般名:トラスツズマブ)単剤、併用療法で転移性乳がんの進行を抑える

2004年12月

ハーセプチンは転移性乳がんに有効な画期的な薬です。 乳がん細胞に「手錠」をかけ、がん細胞を兵糧攻めにして増殖を抑えるような働きをします。 ただしハーセプチンの治療はHER2というタンパク質が陽性の患者さんに限られます。HER2陽性の転移性乳がんで腫瘍縮小効果が認められた薬ハーセプチンは分子標的治療薬として、日本で最も早く製造販売が認可された薬剤です。通常乳がん細胞の進行はとても遅く、直径1センチに...

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アドリアシン(一般名:塩酸ドキソルビシン)多剤併用療法で再発乳がん、悪性リンパ腫などに有効

2004年11月

アドリアシンは化学療法の基本的薬剤として国内外で広く使用されています。 再発乳がん、悪性リンパ腫、膀胱腫瘍などに有効性が認められています。 副作用として吐き気が強く出ますが、ほとんどの方は投与後1週間ほどで落ち着きます。投与して9日から2週間後は感染症に注意 一般名:塩酸ドキソルビシン   性 状:赤だいだい色の粉末 慣用名:アドリアマイシン   発売元:協和発酵 アドリアシンは、1967年に...

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パラプラチン(一般名:カルボプラチン)多剤併用療法に組み込まれ治療効果を改善

2004年7月

パラプラチンは白金錯化合物と呼ばれる抗がん剤の一つです。 白金錯化合物はがん細胞に対して白金がDNA合成阻害作用を発揮し 抗がん剤の効果の現れにくい固形がんにも一定以上の有効性が認められています。 白金錯化合物として最初に登場したのはブリプラチンで その副作用を軽減する目的で新たに開発されたのがパラプラチンです。 睾丸腫瘍・悪性リンパ腫などで効果を発揮パラプラチン(一般名カルボプラチン)は、白...

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ゼローダ(一般名:カペシタビン)転移・再発乳がんの3次化学療法に用いられる

2004年6月

ゼローダは体内に入ると肝臓や腫瘍内で代謝され 抗がん効果を持つ5-FUになるように工夫された薬です。 がん組織中に多く含まれるサイミジンフォスフォリラーゼという酵素により 5-FUに変換されるため、腫瘍内で高い5-FU濃度を維持し、 これまで有効な薬剤がなかった進行がんの治療への応用が期待されています。 既に有効性が証明されているのは転移・再発した乳がんと大腸がんに対してです。体内で5-FUに変わ...

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タキソテール(一般名:ドセタキセル)乳がんや肺がんの二次治療にも効果が証明されたタキサン系抗がん剤

2004年5月

イチイの樹皮成分から見つかったタキサン系抗がん剤。 乳がんの化学療法の標準的な治療薬の一つですが、 国際的な臨床試験で肺がん、胃がん、食道がん、頭頸部がんなど さまざまながんへの有効性が証明されています。 多種類のがんに有効なタキサン系の薬剤タキソテール(一般名ドセタキセル)は、前号で紹介したタキソール(一般名パクリタキセル)と同じタキサン系の抗がん剤です。タキサン系抗がん剤の作用メカニズムは、細...

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タキソール(一般名:パクリタキセル)乳がんや肺がんの治療に併用療法の有効性が認められた

2004年4月

イチイの樹皮成分から見つかった抗がん剤です。 単独投与でも効果が認められていますが、 従来の抗がん剤との併用療法も行われており、 さまざまながんの治療に効果をあげはじめています。 乳がんの術後化学療法では標準的な治療法の一つになりました。 イチイの樹皮から見つかった有効成分自然界の動植物や細菌が作り出す成分の研究が新しい抗がん剤の発見につながることがあります。1970年代、アメリカの国立がん研究所...

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グリベック(一般名:イマチニブ)遺伝子情報の解読から生まれた新治療薬

2004年3月

慢性骨髄性白血病の原因となる遺伝子とそのメカニズムが分かってきました。 その研究成果を慢性骨髄白血病の抗がん剤治療に生かしたのが、2001年に発売された分子標的薬「グリベック」です。飲み薬であり注射剤のようなつらい副作用が少ないのが特徴ですが、新しい医薬品なので未知の副作用にも注意しながら使用することが重要です。 ヒトの遺伝情報の解明がもたらした新薬20世紀に医学・生物学が残した最大の業績は、私...

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ジェムザール(一般名:ゲムシタビン)穏和な副作用で脚光を浴びる新しい薬

2004年2月

膵臓がんは、早期発見が非常に難しく治療の難しいがんのひとつだ。 患者にとって朗報は、2001年に日本でもジェムザールが使えるようになったこと。 がんの進行をくい止め、患者の苦痛をやわらげる抗がん剤治療を可能にする、 患者にとって無くてはならない薬だ。 患者の力によって早期の承認が実現した最近、世界中で次々と新しい抗がん剤が開発されています。これらは特効薬というほどではないものの、従来の抗がん剤より...

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イレッサ(一般名:ゲフィチニブ)〔投与法編〕納得のいく説明を受け、副作用に万全の注意を

2004年1月

進行した肺がんに画期的な効果がありながら、重い肺の副作用による死亡例の多発で、危険な抗がん剤というイメージがついてしまったイレッサ(一般名ゲフィチニブ)。このイレッサを、がんと闘う武器として活用するためには、専門医とよく相談しながら慎重に服用することが必要です。担当医から薬の有効性と副作用についてよく聞く前回「概要編」で紹介したように、イレッサは、手術で完治できない肺がんでも、外来治療で大幅な腫瘍...

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イレッサ(一般名:ゲフィチニブ)〔概要編〕画期的な効果と重い副作用

2003年12月

手術で完治できない肺がんに優れた治療効果を示す新薬として注目されたが、発売後、重い肺炎の副作用で122名が死亡するという事態となった。しかし、医師と患者が薬の副作用に対する正しい認識をきちんともてば、肺がん治療に不可欠な有効な薬剤だと専門家は指摘している。 がん細胞の増殖を抑える新しい分子標的薬イレッサの成分であるゲフィチニブは、分子標的薬と呼ばれる従来の抗がん剤とは異なった作用メカニズムをもった...

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