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ファルモルビシン(一般名:エピルビシン)乳がんの多剤併用化学療法に貢献。アントラサイクリン系抗がん性抗生物質

2006年10月

アントラサイクリン系の抗がん性抗生物質であるファルモルビシンは、現在のがん治療において、とくに乳がんの化学療法で、その効果を発揮しています。 アドリアシンに似た作用を持ち、その他のがんに対しても広く使われていますが、アントラサイクリン系の薬剤の特徴として心毒性の強さが問題で、投与にあたりいくつかの制約があります。 抗腫瘍効果のある抗生物質 ファルモルビシンは、1975年にイタリアで開発された、ア...

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ベプシド/ラステット(一般名:エトポシド)悪性リンパ腫、肺がんなどに効果のトポイソメラーゼ阻害剤 小児固形がんへの適応が追加承認

2006年9月

日本では、1980年代に登場した薬です。ベプシド(ブリストルマイヤーズ)、ラステット(日本化薬)と、国内では2種類の販売名で承認されています。 経口剤は、発売当初、軟カプセル剤でしたが、1994 年に、より服用しやすく安定な製剤とした小型化硬カプセル剤に切り替わっています。 従来の適応に加え、昨年、小児の固形がんにも追加承認がされています。 植物の毒性成分を利用した抗がん剤 エトポシド(商品名は...

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メソトレキセート(一般名:メトトレキサート)古くから白血病に用いられ、適応を拡大してきた抗がん剤。ロイコボリン併用で副作用に対応

2006年8月

「葉酸代謝拮抗剤」に分類されるメソトレキセートは、約60年前に開発された大変に古い抗がん剤です。 現在は、白血病と絨毛性疾患に加えて、他剤との併用で、乳がん、胃がん、膀胱がん、肉腫、悪性リンパ腫の治療に用いられている他、がん以外ではリウマチの治療薬としても効果をあげています。 副作用の軽減のためにロイコボリンという薬と併用することが多いのが特徴です。 白血病の治療薬として登場した葉酸代謝拮抗剤 ...

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アクプラ(一般名:ネダプラチン)日本国内で開発された副作用を抑えた新しい白金製剤

2006年7月

シスプラチンの副作用を抑えることを目的に、日本で開発された新しい白金製剤です。 多くの臨床試験が行われている段階ですが、中にはシスプラチンよりも優れた成績を示すデータも出ています。 現在は、他の抗がん剤が効かなかった場合など、第2、第3の選択肢として用いられることが多い薬剤です。 ブリプラチン(またはランダ、一般名シスプラチン)という、有名な抗がん剤があります。これは、白金(プラチナ)製剤と呼...

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GIST効果で判明。「がんを増大させない」が生存期間を延長する 注目される消化器がんの分子標的薬の効果

2006年7月

国立がん研究センター東病院内科医師の土井俊彦さん 従来の抗がん剤に代わって、新しく出現した分子標的治療薬。既に乳がんや肺がんなどで効果を上げているが、今最も注目されているのが消化器がんの分野。大腸がんを皮切りに、消化器の領域に、アバスチン、アービタックス、ハーセプチンなどの分子標的治療薬が続々と登場してきている。この現状を整理してご報告しよう。 分子標的治療薬と呼ばれる新しい薬剤が注目を集めて...

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エンドキサン(一般名:シクロホスファミド)乳がん・悪性リンパ腫の中心的抗がん剤

2006年6月

抗がん剤開発の創成期に登場したエンドキサンは、現在使われている抗がん剤の中でも、とくに長い歴史を持った薬剤です。 日本では1962年に製品化されました。 適応範囲は広く、主に乳がんや悪性リンパ腫の標準治療薬のひとつとして使用されています。 毒ガスからつくられた「アルキル化剤」 [エンドキサンの適応と臨床成績(単独投与の場合)] 疾患名 有効例数/評価対象例数 有効率(%) 多発性骨髄...

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5-FU(一般名:フルオロウラシル)様々ながんに広く適応があり、とくに消化器がんの化学療法における基本的な抗がん剤

2006年5月

日本国内でも古くから使われている薬剤で、現在も消化器がんを中心とした化学療法の中で、最も重要な抗がん剤の1つになっています。 代表的な代謝拮抗剤であり、この薬を元に開発された抗がん剤が、様々ながんに対して大きな役割を担っており、今後も期待が寄せられています。 広い用途を持ったピリミジン系代謝拮抗剤5-FU(一般名フルオロウラシル)は、1956年にスイスのロシュ社によって開発された、長い歴史を持つ抗...

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ブリプラチン/ランダ(一般名:シスプラチン)適応範囲が広く、多くの抗がん剤治療で中心的役割を担う 高い抗腫瘍効果を持つ反面、強い副作用への対応が課題

2006年4月

国内で適応となるのは、睾丸腫瘍、膀胱がん、腎盂・尿管腫瘍、前立腺がん、卵巣がん、頭頸部がん、非小細胞肺がん、食道がん、子宮頸がん、神経芽細胞腫、胃がん、小細胞肺がん、骨肉腫、胚細胞腫瘍、悪性リンパ腫など、非常に広い範囲に及びます。 優れた腫瘍縮小効果を持ち、それぞれの治療において中心的に使われることが多い薬ですが、副作用が強いことでも知られています。 シスプラチンは、1965年に、アメリカのロー...

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カンプト/トポテシン(一般名:イリノテカン)多剤併用化学療法における標準的選択薬。多くの処方組立てで重要な役割を果たす

2006年2月

イリノテカン(注射剤)が国内外で承認され、10年以上が経過しました。その間に、イリノテカンを含む多くのレジメン(複数の抗がん剤による処方組立て)が検討され、現在では多剤併用療法に欠かせない「主役級の名脇役」になっています。とくに、大腸がんや肺がんの標準治療において、重要な役割を果たしています。効果がある反面、副作用も強いイリノテカンについて、最近の位置付けを解説します。 強力な作用でDNAを切断す...

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ワイス・オンコロジーセミナー「これからのがん治療薬」リポート ここまで進んでいるがんの分子標的薬の開発

2006年1月

ジェイ・マーシャル・ファインゴールド氏 2005年11月初旬、ニュージャージー州マディソンに本社を置く世界有数の製薬会社、ワイスの日本法人ワイスが、「これからのがん治療薬」と題して新聞・雑誌メディア向けにオンコロジーセミナーを開催した。 セミナーには急遽米国ワイス社からグローバルメディカルアフェアーズ担当アシスタントバイスプレジデントのジェイ・マーシャル・ファインゴールド氏が参加し、...

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