グリベック(一般名:イマチニブ)遺伝子情報の解読から生まれた新治療薬
2004年3月
慢性骨髄性白血病の原因となる遺伝子とそのメカニズムが分かってきました。 その研究成果を慢性骨髄白血病の抗がん剤治療に生かしたのが、2001年に発売された分子標的薬「グリベック」です。飲み薬であり注射剤のようなつらい副作用が少ないのが特徴ですが、新しい医薬品なので未知の副作用にも注意しながら使用することが重要です。 ヒトの遺伝情報の解明がもたらした新薬20世紀に医学・生物学が残した最大の業績は、私...
2004年3月
慢性骨髄性白血病の原因となる遺伝子とそのメカニズムが分かってきました。 その研究成果を慢性骨髄白血病の抗がん剤治療に生かしたのが、2001年に発売された分子標的薬「グリベック」です。飲み薬であり注射剤のようなつらい副作用が少ないのが特徴ですが、新しい医薬品なので未知の副作用にも注意しながら使用することが重要です。 ヒトの遺伝情報の解明がもたらした新薬20世紀に医学・生物学が残した最大の業績は、私...
2004年2月
膵臓がんは、早期発見が非常に難しく治療の難しいがんのひとつだ。 患者にとって朗報は、2001年に日本でもジェムザールが使えるようになったこと。 がんの進行をくい止め、患者の苦痛をやわらげる抗がん剤治療を可能にする、 患者にとって無くてはならない薬だ。 患者の力によって早期の承認が実現した最近、世界中で次々と新しい抗がん剤が開発されています。これらは特効薬というほどではないものの、従来の抗がん剤より...
2004年1月
進行した肺がんに画期的な効果がありながら、重い肺の副作用による死亡例の多発で、危険な抗がん剤というイメージがついてしまったイレッサ(一般名ゲフィチニブ)。このイレッサを、がんと闘う武器として活用するためには、専門医とよく相談しながら慎重に服用することが必要です。担当医から薬の有効性と副作用についてよく聞く前回「概要編」で紹介したように、イレッサは、手術で完治できない肺がんでも、外来治療で大幅な腫瘍...
2003年12月
手術で完治できない肺がんに優れた治療効果を示す新薬として注目されたが、発売後、重い肺炎の副作用で122名が死亡するという事態となった。しかし、医師と患者が薬の副作用に対する正しい認識をきちんともてば、肺がん治療に不可欠な有効な薬剤だと専門家は指摘している。 がん細胞の増殖を抑える新しい分子標的薬イレッサの成分であるゲフィチニブは、分子標的薬と呼ばれる従来の抗がん剤とは異なった作用メカニズムをもった...