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有効な分子標的薬がなかったEGFRエクソン20挿入変異陽性肺がんに ついに承認された二重特異性抗体薬ライブリバント

2025年1月

「EGFR変異陽性をEGFR阻害薬で治療していると、MET遺伝子が増えて耐性の原因になることがあります。METも標的とするライブリバントは、そうした患者さんにも効くのではないかと期待されています」と語る安田さん EGFRエクソン20挿入変異は、EGFR遺伝子変異の一種ではあるものの、タグリッソやイレッサなどのEGFR-TKIがまったく効きません。新薬開発は苦戦が続いていましたが、ライブリバントが化...

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手術後の再発予防に加え、Ⅲ期の放射線化学療法後にも EGFR変異陽性肺がんタグリッソの治療対象さらに広がる!

2025年1月

「タグリッソは効果が高いのに副作用は軽く、社会生活や家庭生活を大きく変えることなく治療でき、利便性の点からも使いやすい薬剤と言えるでしょう。それが治療ラインを前へ前へと進める原動力になってきました」と語る加藤さん EGFR変異陽性の進行肺がんの1次治療薬として使われてきたタグリッソですが、2022年からは手術後の補助療法としても使用できるようになっています。また、2024年に報告された「LAURA...

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1人ひとりの遺伝子と免疫環境で治癒を目指す! がん免疫治療が進んでいる

2024年10月

「『私は数年長く生きたいわけじゃなく、がんを治したいのです』と患者さんが医療者に問いかけることで、医療はどんどんよくなると思います」と話す西川博嘉さん がん治療に免疫チェックポイント阻害薬が登場して10年、それまで「3大療法」と言われてきた「手術」「薬物療法」「放射線療法」に「免疫療法」が加わり、今では「4大療法」と言われるようになりました。とはいえ、現在の免疫チェックポイント阻害薬の奏効率はおよ...

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免疫チェックポイント阻害薬との併用療法で大きく前進 新たな進行期分類が登場した子宮体がんの現在

2024年6月

「POLE変異だけを調べる検査が必要なのです。悪性度が高そうながんでも、POLE変異を持っていれば術後化学療法が必要ない場合もあります。見つけたいのは、そういったケースです」と語る山上さん 子宮体がんの新しい進行期分類「FIGO2023」が公表されました。がんの広がりだけでなく、組織型や分子遺伝学的分類も加えたことで、予後をより正確に予測できるようになっています。しかし、分子遺伝学的分類のための検...

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免疫チェックポイント阻害薬で治療中、命に関わることもある副作用の心筋炎に注意を!

2023年12月

「免疫チェックポイント阻害薬を投与する際には、命に関わることもある心筋炎を見逃さないために心電図と血液検査が重要です」と話す田尻和子さん がん治療の薬物療法には脱毛、倦怠感、嘔吐・悪心などさまざまな副作用がありますが、近年、治療薬の開発が進み、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬、抗体薬物複合体薬など、これまでの細胞障害性抗がん薬と異なった作用機序の新薬が次々と登場し、これまでにない副作用も多く...

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キイトルーダ登場前の時代との比較データから確認 進行性尿路上皮がんの予後が大幅に延長!

2023年5月

「現在治療中の進行性尿路上皮がん患者さんは、キイトルーダはもちろん、バベンチオやパドセブといった新規薬剤の治療を受けることができます。これから数年後のデータでは、生存期間がさらに延長していることが期待されます」と語る田口さん 進行性尿路上皮がんの治療は、2017年にキイトルーダが使用できるようになって大きく変わりました。キイトルーダがなかった〝旧時代〟と、キイトルーダが使えるようになった〝新時代〟...

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肺がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の治療効果は腸内細菌が関係!

2023年3月

「欧米を中心に免疫チェックポイント阻害薬の効果は腸内細菌によって修飾されると報告があったのですが、日本人の腸内細菌叢は欧米とは大きく異なるので、日本人の研究が必要と考えました」と語る庄司文裕さん がんの治療で重要な存在になってきた免疫チェックポイント阻害薬。肺がんの治療でもすでに多くの患者さんに使用されるようになっています。この免疫チェックポイント阻害薬の効果に、患者さんの腸内細菌叢の状態が関係す...

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複合がん免疫療法が、がん薬物療法の主力に! 免疫療法の個別化医療を目指す

2022年4月

「当面、がん薬物療法の主役は免疫チェックポイント阻害薬といっても過言ではありません」と語る北野滋久さん 日本で初めて「免疫チェックポイント阻害薬」が話題になったのは2014年7月、世界に先駆けてオプジーボがメラノーマに承認されたときだ。現在、免疫チェックポイント阻害薬は6剤に増え、適応がん種も拡大した。そして今、がん薬物療法は「複合がん免疫療法」の時代へ突入している。免疫チェックポイント阻害薬との...

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胃がん新ガイドライン「条件付き承認」で増える治療選択 1次治療でオプジーボ承認

2022年1月

「今回1次治療に適応拡大されたオプジーボは、臨床試験の結果からバイオマーカーCPS5以上で積極推奨となっていますが、5未満でも状況に応じて使用可能となりました」と語る牧山明資さん 2021年11月、免疫チェックポイント阻害薬オプジーボが、治癒切除不能なHER2陰性の進行・再発胃がんに適応拡大された。3次治療以降ではすでに承認されていたが、それに1次治療も追加となった形だ。これを受けて12月、日本胃...

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乳がん治療にも免疫チェックポイント阻害薬が登場! トリプルネガティブ乳がんで承認、さらに――

2021年2月

「トリプルネガティブ乳がんが臨床試験で良い結果を出しているので、今後、ホルモン受容体陽性、HER2陽性乳がんでの開発も加速すると思います」と語る尾崎さん 乳がん治療にも、ようやく免疫チェックポイント阻害薬が見えてきた。現時点で承認されているのは進行・再発トリプルネガティブ乳がんに対するテセントリク(一般名アテゾリズマブ)のみだが、現在、早期トリプルネガティブ、さらにはホルモン受容体陽性、HER2陽...

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