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5-FU(一般名:フルオロウラシル)様々ながんに広く適応があり、とくに消化器がんの化学療法における基本的な抗がん剤

2006年5月

日本国内でも古くから使われている薬剤で、現在も消化器がんを中心とした化学療法の中で、最も重要な抗がん剤の1つになっています。 代表的な代謝拮抗剤であり、この薬を元に開発された抗がん剤が、様々ながんに対して大きな役割を担っており、今後も期待が寄せられています。 広い用途を持ったピリミジン系代謝拮抗剤5-FU(一般名フルオロウラシル)は、1956年にスイスのロシュ社によって開発された、長い歴史を持つ抗...

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ブリプラチン/ランダ(一般名:シスプラチン)適応範囲が広く、多くの抗がん剤治療で中心的役割を担う 高い抗腫瘍効果を持つ反面、強い副作用への対応が課題

2006年4月

国内で適応となるのは、睾丸腫瘍、膀胱がん、腎盂・尿管腫瘍、前立腺がん、卵巣がん、頭頸部がん、非小細胞肺がん、食道がん、子宮頸がん、神経芽細胞腫、胃がん、小細胞肺がん、骨肉腫、胚細胞腫瘍、悪性リンパ腫など、非常に広い範囲に及びます。 優れた腫瘍縮小効果を持ち、それぞれの治療において中心的に使われることが多い薬ですが、副作用が強いことでも知られています。 シスプラチンは、1965年に、アメリカのロー...

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カンプト/トポテシン(一般名:イリノテカン)多剤併用化学療法における標準的選択薬。多くの処方組立てで重要な役割を果たす

2006年2月

イリノテカン(注射剤)が国内外で承認され、10年以上が経過しました。その間に、イリノテカンを含む多くのレジメン(複数の抗がん剤による処方組立て)が検討され、現在では多剤併用療法に欠かせない「主役級の名脇役」になっています。とくに、大腸がんや肺がんの標準治療において、重要な役割を果たしています。効果がある反面、副作用も強いイリノテカンについて、最近の位置付けを解説します。 強力な作用でDNAを切断す...

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ワイス・オンコロジーセミナー「これからのがん治療薬」リポート ここまで進んでいるがんの分子標的薬の開発

2006年1月

ジェイ・マーシャル・ファインゴールド氏 2005年11月初旬、ニュージャージー州マディソンに本社を置く世界有数の製薬会社、ワイスの日本法人ワイスが、「これからのがん治療薬」と題して新聞・雑誌メディア向けにオンコロジーセミナーを開催した。 セミナーには急遽米国ワイス社からグローバルメディカルアフェアーズ担当アシスタントバイスプレジデントのジェイ・マーシャル・ファインゴールド氏が参加し、...

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アービタックス/エルビタックス(一般名:セツキシマブ)最近話題の『分子標的薬』。イリノテカンで効果のなかった進行性大腸がんに、最後の砦としての期待

2005年12月

従来の抗がん剤には、正常な細胞にもダメージを与えてしまう欠点がありました。理由は簡単です。がん細胞と正常な細胞を、区別なく攻撃するように作られていたからです。しかし、最近、がん細胞の増殖メカニズムのみを攻撃し、正常細胞には害の少ない薬剤が開発されています。それが『分子標的薬』であり、優れた効果と少ない副作用が利点とされています。今回は、分子標的薬剤の大筋をご理解いただき、その上でエルビタックスが、...

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UFT(一般名:テガフール・ウラシル)注目の臨床成績。非小細胞肺がんの術後補助療法で、延命効果が認められた

2005年10月

UFTは、5-FUという抗がん剤を改良した飲み薬(経口抗がん薬)です。その用途は大変に広く、頭頸部がん、肺がん、乳がん、胃がん、結腸・直腸がん、肝臓がん、胆管がん、胆のうがん、膀胱がん、前立腺がん、子宮頸がんの治療に使われています。最近の明るい話題として、非小細胞肺がんの手術後にUFTを投与すると、生存期間の延びることがASCO(米国臨床腫瘍学会)で発表されました。今回は、そのデータを中心に解説し...

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ゾメタ(一般和名:ゾレドロン酸/一般洋名:ゾレドロネート)高カルシウム血症の治療薬骨転移に伴う諸問題にも大きな効果

2005年9月

女性では乳がん、男性では前立腺がんにおいて、「骨転移」が多く起こります。骨転移を起こせば、「痛み」「骨折」「高カルシウム血症」などの問題が生じます。ゾメタは、そうした骨転移に伴う諸問題を解決、もしくは軽減するために開発された薬剤です。国内では、悪性腫瘍による高カルシウム血症に対する効能が、まず先行して承認されました。近々その他の効能も、追加承認される見込みだそうです。類似薬アレディアとの違いも含め...

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ティーエスワン/TS-1(一般名:テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム)効果の増強と、副作用軽減を同時に狙った経口抗がん剤

2005年8月

抗がん剤治療は、効果が高く・副作用の少ないことが理想です。そこで考案されたのがTS-1。消化器がんに使われる5-FUを土台に、いろいろな工夫がほどこされています。わが国における進行再発胃がんの治療において、約8割の医師が第1選択薬として使用しています。 消化器がんの治療に用いる抗がん剤と言えば、その代表格は5-FU(一般名フルオロウラシル)です。TS-1は、新しく物質を作った訳でなく、その5-F...

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ベルケイド(一般名:ボルテゾミブ)世界初の作用機序を持つプロテアソーム阻害薬。多発性骨髄腫に有効

2005年7月

ベルケイドは多発性骨髄腫への有効性が臨床試験で認められた薬剤です。 既存の薬剤よりも効果が高く、副作用も比較的軽微であることが認められています。多発性骨髄腫は、本来ならばウイルスや細菌と戦うはずだったある種の免疫細胞(形質細胞)ががん化してしまう血液がんの一種です。血液がんの中では、悪性リンパ腫に次いで2番目に多いがん種ですが、がん全般からみると約1パーセント(国内推定1万1000人)ほどの稀なが...

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アリミデックス(一般名:アナストロゾール)乳がんの再発予防を担う次代のエース薬

2005年6月

アリミデックスは、閉経後乳がんの治療に使われる新しい経口治療薬です。乳がん増殖のキーとなるエストロゲンを作り出すアロマターゼの働きを阻害し、がんの増殖を抑制します。 新しい閉経後乳がんの経口治療薬として、アロマターゼ阻害薬が国内承認されています。アリミデックス錠(一般名アナストロゾール)は、そのうちの1つです。この抗がん薬を理解するために、まず、乳がんとエストロゲンの関係や、ノルバデックス...

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