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カソデックス(一般名:ビカルタミド)前立腺がんの治療に広く使われる抗アンドロゲン薬

2008年3月

カソデックスは前立腺がんのホルモン療法に用いる抗アンドロゲン薬というタイプの抗ホルモン薬です。この薬は、イギリスでは1995年より前立腺がんの治療薬として使われています。日本では1991年より開発が開始され、1999年5月から使用できるようになりました。 よく使われている抗アンドロゲン薬 前立腺がんには、男性ホルモンのテストステロンに刺激されて病気が進むという特徴があります。抗ホルモン薬はテストス...

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アラノンジー(一般名:ネララビン)再発・難治性の白血病および悪性リンパ腫治療の新たな選択肢

2008年2月

アラノンジーは2007年12月14日に日本で保険承認されました。 これまで標準的な治療法が確立されていなかった「再発または難治性のT細胞急性リンパ性白血病(T-ALL:Acute Lymphocytic Leukemia)およびT細胞リンパ芽球性リンパ腫(T-LBL:Lympho Blastic Lymphoma)」に対して、初めて単剤での有効性が認められた抗がん剤です。 待望されていた国内発売 ...

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アイソボリン注・ロイコボリン錠(一般名:レボホリナート、またはホリナート)5-FUの効果を増強するアイソボリン、ロイコボリン。 抗悪性腫瘍“補助剤”として、現代の大腸がん治療に欠かせぬ存在

2007年11月

5種類のホリナート 大腸がんの関連学会では、ホリナートという薬剤名を耳にしないときがありません。それほど、ホリナートは現代の大腸がん治療に、欠かせない存在となっています。 それ自体は抗がん剤でなく、抗がん剤の副作用軽減や、作用増強に用いられる“補助剤”です。一般名(化学名)には、ホリナートとレボホリナートの2種類があり、商品名としてはアイソボリン、ロイコボリン、ユーゼルなどがあります。飲...

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オキシコンチン錠/オキノーム散(一般名:オキシコドン)がんの疼痛緩和に最も多く用いられる麻薬、それがオキシコドンです

2007年10月

わが国では、効果の“長い”オキシコドンとして、オキシコンチン錠(塩野義)が2003年夏に発売され、今年の2月には、効果の“短い”オキシコドンであるオキノーム散(同社)も発売されました。 待たされましたが、やっと“長・短”の両方が揃って安心です。 長時間型と短時間型の使い分け がん患者さんの体の痛み(疼痛)は、1日中継続する“持続痛”と、その上さらに痛みが増す“突発痛”とに分けられます。これらに対...

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サレド(一般名:サリドマイド)多発性骨髄腫に福音。サリドマイドが新たな使命を帯びて再登場

2007年9月

サリドマイドが多発性骨髄腫の治療に有用であることは、さまざまな臨床研究によって既に証明されています。そして現在、サリドマイドをいつ使用開始すべきか、どのように使用すべきかについて、熱心な議論が展開されています。 多発性骨髄腫とは 多発性骨髄腫は、免疫を司る“形質細胞”のがんです。異常な形質細胞が、骨髄やその他の部位において、制御不能な状態で増える病気です。悪性の形質細胞が過剰になると、白血球...

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マイロターグ(一般名:ゲムツズマブオゾガマイシン)再発または難治性で、CD33が陽性の急性骨髄性白血病(AML)が適応

2007年8月

強力な殺細胞効果のある“カリケアマイシン”を、抗体の力を借りて白血病細胞の中へ送り込む。そんな発想で生まれたマイロターグ。抗がん剤抱合抗体製剤として、2005年の9月から使用可能になっています。 カリフォルニアの粘土の中に見つかった “カリケアマイシン”という薬剤が、マイロターグに含まれる抗がん剤の本体の名前です。もともとは、細菌感染症を治療するための抗生物質として発見されました。しかし、カ...

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アロマシン(一般名:エキセメスタン錠)タモキシフェンの良きパートナー。乳がんの術後補助療法で大きな期待

2007年7月

閉経後乳がんの術後補助療法として、長年信頼されてきたタモキシフェン。それと同等以上の効果が期待されるアロマターゼ阻害薬に、世界中の関心が寄せられている。第3世代アロマターゼ阻害薬のひとつであるアロマシンが、今回のテーマです。 最近の新薬開発動向 近年、新たな抗がん剤が次々と開発されるなか、いわゆる画期的な新薬が、なかなか生まれてこない実情にあります。なぜなら、やはり「がんは手強い」という以外...

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ドキシル(一般名:ドキソルビシン塩酸塩)「エイズ関連カポジ肉腫」で承認され、卵巣がんへの適応拡大を申請中

2007年6月

戦争の話で恐縮ですが、ステルス戦闘機という名前を耳にされたことがあると思います。小さくコンパクトにまとめられた機体の表面には、特殊なペンキが塗られており、レーダーに捕捉されず、敵地深く侵入することができる特別な飛行機です。これとよく似た特徴を備える超微小カプセルが、医薬品としても実現されたことから、それを俗に「ステルス・リポソーム」と呼んでいます。本稿では、最初に超微小カプセル(入れ物)の説明をし...

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第2段階に入った分子標的薬の長所と短所 注意しよう! 従来の抗がん剤とは異なる優れた効果と思わぬ副作用

2007年3月

埼玉医科大学病院 臨床腫瘍科教授の 佐々木康綱さん ハーセプチン、グリベックといった分子標的薬に続き、新しい分子標的薬が化学療法の場面に続々と登場しています。出た当初は、“夢の抗がん剤”とマスコミでもてはやされましたが、報告を見ていると決してそうではないことがわかります。 もちろん、優れた効果を上げていますが、その一方、思わぬ副作用も出ていますので、十分な注意を払う必要があります。 化学療...

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フェマーラ(一般名:レトロゾール)閉経後乳がんに効果を発揮する、新しい「アロマターゼ阻害剤」

2007年3月

現在の乳がんの薬物療法においては、ホルモン療法が重要な役割を担っています。 フェマーラは、日本では2006年に承認されたホルモン剤で、アリミデックス、アロマシンに続く新しい「アロマターゼ阻害剤」として、手術後の補助療法、進行・再発乳がんの治療において大きな期待が持たれています。 乳がん治療の有効な選択肢、ホルモン療法 現在、乳がんに対する薬物療法の1つとして、ホルモン療法が広く行われています...

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