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サレド(一般名:サリドマイド)多発性骨髄腫に福音。サリドマイドが新たな使命を帯びて再登場

2007年9月

サリドマイドが多発性骨髄腫の治療に有用であることは、さまざまな臨床研究によって既に証明されています。そして現在、サリドマイドをいつ使用開始すべきか、どのように使用すべきかについて、熱心な議論が展開されています。 多発性骨髄腫とは 多発性骨髄腫は、免疫を司る“形質細胞”のがんです。異常な形質細胞が、骨髄やその他の部位において、制御不能な状態で増える病気です。悪性の形質細胞が過剰になると、白血球...

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マイロターグ(一般名:ゲムツズマブオゾガマイシン)再発または難治性で、CD33が陽性の急性骨髄性白血病(AML)が適応

2007年8月

強力な殺細胞効果のある“カリケアマイシン”を、抗体の力を借りて白血病細胞の中へ送り込む。そんな発想で生まれたマイロターグ。抗がん剤抱合抗体製剤として、2005年の9月から使用可能になっています。 カリフォルニアの粘土の中に見つかった “カリケアマイシン”という薬剤が、マイロターグに含まれる抗がん剤の本体の名前です。もともとは、細菌感染症を治療するための抗生物質として発見されました。しかし、カ...

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アロマシン(一般名:エキセメスタン錠)タモキシフェンの良きパートナー。乳がんの術後補助療法で大きな期待

2007年7月

閉経後乳がんの術後補助療法として、長年信頼されてきたタモキシフェン。それと同等以上の効果が期待されるアロマターゼ阻害薬に、世界中の関心が寄せられている。第3世代アロマターゼ阻害薬のひとつであるアロマシンが、今回のテーマです。 最近の新薬開発動向 近年、新たな抗がん剤が次々と開発されるなか、いわゆる画期的な新薬が、なかなか生まれてこない実情にあります。なぜなら、やはり「がんは手強い」という以外...

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ドキシル(一般名:ドキソルビシン塩酸塩)「エイズ関連カポジ肉腫」で承認され、卵巣がんへの適応拡大を申請中

2007年6月

戦争の話で恐縮ですが、ステルス戦闘機という名前を耳にされたことがあると思います。小さくコンパクトにまとめられた機体の表面には、特殊なペンキが塗られており、レーダーに捕捉されず、敵地深く侵入することができる特別な飛行機です。これとよく似た特徴を備える超微小カプセルが、医薬品としても実現されたことから、それを俗に「ステルス・リポソーム」と呼んでいます。本稿では、最初に超微小カプセル(入れ物)の説明をし...

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フェマーラ(一般名:レトロゾール)閉経後乳がんに効果を発揮する、新しい「アロマターゼ阻害剤」

2007年3月

現在の乳がんの薬物療法においては、ホルモン療法が重要な役割を担っています。 フェマーラは、日本では2006年に承認されたホルモン剤で、アリミデックス、アロマシンに続く新しい「アロマターゼ阻害剤」として、手術後の補助療法、進行・再発乳がんの治療において大きな期待が持たれています。 乳がん治療の有効な選択肢、ホルモン療法 現在、乳がんに対する薬物療法の1つとして、ホルモン療法が広く行われています...

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第2段階に入った分子標的薬の長所と短所 注意しよう! 従来の抗がん剤とは異なる優れた効果と思わぬ副作用

2007年3月

埼玉医科大学病院 臨床腫瘍科教授の 佐々木康綱さん ハーセプチン、グリベックといった分子標的薬に続き、新しい分子標的薬が化学療法の場面に続々と登場しています。出た当初は、“夢の抗がん剤”とマスコミでもてはやされましたが、報告を見ていると決してそうではないことがわかります。 もちろん、優れた効果を上げていますが、その一方、思わぬ副作用も出ていますので、十分な注意を払う必要があります。 化学療...

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べサノイド(一般名:トレチノイン)急性前骨髄球性白血病の治療を変えた、分化誘導療法薬

2007年2月

分子標的薬に分類される経口薬で、「急性前骨髄球性白血病」(APL=acute promyelocytic leukemia)に高い効果を示し、現在、治療における第1選択薬として用いられています。 高い有効率に加え、他の抗がん剤のような強い毒性もなく、副作用が少ないという利点があります。 急性前骨髄球性白血病に効果を発揮するビタミンA誘導体 べサノイド(一般名トレチノイン)は、レチノイン酸というビ...

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ニドラン(一般名:塩酸ニムスチン)抗がん剤の効きにくい脳腫瘍の治療に有効な選択肢

2007年1月

脳腫瘍は、一般的に抗がん剤の効きにくいがんとされています。 ニドラン(略号ACNU)は、化学療法の選択肢の少ない脳腫瘍の治療で、第1選択として長年用いられてきた注射剤です。 最近、テモダールが承認され、幅が広がってきた脳腫瘍の化学療法の中で、今後も重要な役割を担っていくと考えられています。 日本で開発されたニトロソウレア系アルキル化剤 ニドランは、1970年代に日本で開発、発売されたニトロソウレ...

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テモダール(一般名:テモゾロミド)19年ぶりに登場した悪性脳腫瘍の新規抗がん剤

2006年12月

テモダール(一般名テモゾロミド)はアルキル化剤に分類される抗がん剤で、脳腫瘍の中の神経膠腫(グリオーマ)の治療薬として1999年にアメリカ、ヨーロッパで発売されました。日本では今年の7月に厚生労働省から承認され、神経膠腫においては19年ぶりに登場した新薬として熱い期待が寄せられています。アルキル化剤はがん細胞のDNAなどの核酸の一部にアルキル基という原子集団を結合させることによって、DNAの合成を...

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キロサイド/サイトサール(一般名:シタラビン)大量療法で、再発・難治性の急性白血病、悪性リンパ腫に効果を発揮

2006年11月

幅広いがんに適用がありますが、現在は主に急性白血病や悪性リンパ腫に対する治療薬として使用されています。 通常の用法のほかに、大幅に投与量を増やした大量療法も行われています。非常に強力な治療となり、副作用の問題はありますが、急性白血病での寛解導入療法、地固め療法、悪性リンパ腫での救援療法などで有効な薬剤です。 急性白血病の治療薬として登場 シタラビン(商品名はキロサイドまたはサイトサール)は、「代...

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