検査・治療法

その他治療

乳がんの増殖能を判定する Ki-67値をどう扱うか

2014年9月

「増殖能中間値の人は主治医とよく相談して治療法を選択してほしい」と話す新倉直樹さん「ホルモン受容体陽性・HER2陰性」タイプの乳がんで、がん細胞の増殖能が高いと判断される場合には、術後補助化学療法としてホルモン療法に加え、抗がん薬治療が行われる。この増殖能が高いか低いかの判断材料に用いられるのが、Ki-67という核内のタンパク質だ。しかし、測定法が標準化されておらず、施設ごとに判断基準も異なるため...

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KRASからRAS遺伝子検査へ 大腸がんの個別化医療の最前線

2014年9月

「KRASだけでなくRAS遺伝子の検査が保険承認されることが必要です」と語る吉野孝之さん大腸がんも個別化医療が進んでいるがん領域の1つだ。進行・再発大腸がんの治療で使われている、アービタックスやベクティビックスでは、KRASと呼ばれる遺伝子に変異があると、その効果が発揮されないことがわかっていたが、最近ではそれ以外の遺伝子にも変異があると、薬が効かないことがわかってきたという。抗EGFR抗体薬の効...

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血液がんで進む 新薬開発とその有効な活用

2014年9月

「患者さんの状態に応じた薬剤選択と用量調整が大切です」と話す大西一功さん日本で初めて分子標的薬が承認されたのは2001年。同年承認されたのは3種類だが、そのうち2つは血液がん治療のグリベックとリツキサンだ。その後も多くの新薬が登場し、治療成績を上げている。がんの中でも強い治療を行う領域だけに、症例に応じた薬剤の選択と投与量の調節が個別化医療のカギとなる。遺伝子の見極めと 患者の状態の考慮 「これま...

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ここ数年で治療がガラリと変化 メラノーマの個別化医療

2014年9月

「わずか数年で、メラノーマの治療はそれまでと全く異なる時代に突入しました」と話す堤田 新さんこれまで30年近く新薬が出てこなかったメラノーマ(悪性黒色腫)の治療が大きく動き出した。2011年以降、新薬が続々と登場。遺伝子変異がある患者のみが適応となる薬剤も次々出てきており、メラノーマは個別化医療の時代に突入した。新しい時代を迎えたメラノーマの薬物治療 メラノーマ(悪性黒色腫)の薬物治療が急速な進歩...

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「左手が頭脳、右手は職人」 集中力で難手術をコントロール

2014年9月

岸本誠司 亀田総合病院頭頸部外科部長/同病院頭頸部頭蓋底腫瘍センター長東京医科歯科大学特任教授亀田総合病院頭頸部外科部長の岸本誠司さん首(頸部)から上、機能的にも外見的にも複雑な部位を扱うのが頭頸部外科だ。骨や神経が密集するこのエリアは、ほかの部位の手術と比べて独特の難しさが伴う。頭頸部の手術を年に200回以上、40年にわたって成功させてきた凄腕の医療人がいた。きしもと せいじ 1973年京都大学...

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注目されるがんのリハビリテーション 幅広い症状を各専門職がカバー

2014年9月

専門家同士の情報共有がカギ 広めたいがんリハビリの大切さ辻 哲也さん 慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室准教授 リハビリ科は、栄養サポートチーム(NST)や褥瘡チームのように、チームメンバーが一緒になって回診をすることはない。基本的にそれぞれの専門分野で患者さんに対応している。しかし、専門家の集まりだからこそ、情報共有の場が重要となる。必要があるたびにチームカンファレンス(会議)が開かれ...

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日本発の定型手術を伝えるために世界行脚 胃がん手術の向上を目指す

2014年8月

佐野 武 がん研有明病院消化器外科部長がん研有明病院消化器外科部長の佐野 武さん年間の胃がん手術件数日本一というがん研有明病院消化器外科を率い、日々臨床現場で患者を救う。同時に、日本、そして世界の胃がん手術の技術向上を目指して、日本発の定型手術を伝えるために、世界中の医療施設を行脚し続ける。そんな凄腕の医療人の日常である手術室での姿を追った。さの たけし 1955年 大分県生まれ。1979年 東京...

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抗がん薬の通院治療 院内連携で患者さんとの交流図る

2014年8月

密接なコミュニケーションが チーム医療のエンジン金内 一さん 公立昭和病院乳腺・内分泌外科部長 外来で抗がん薬治療の点滴を行う「通院治療センター」のまとめ役をしているが、いつも連携の大切さを実感している。集学的治療をよりよく実現させるためのチーム医療がクローズアップされているが、その典型的な例がこのようなユニットだと思う。患者さんのQOL向上のために外来での化学療法の一番の目的は、働きながら、普通...

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外科技術伝承の場の喪失は、医療界の財産の喪失を意味する

2014年7月

森谷冝皓 日本赤十字社医療センター大腸肛門外科日本赤十字社医療センター大腸肛門外科の森谷冝皓さん腫瘍外科のプライオリティ(優先順位)として1は根治性、2は機能温存性、3は短い手術時間と少ない出血、4は inexpensive(あまり費用のかからない)な手術コストというのが森谷冝皓さんの口癖だ。大腸がん手術ではいずれも大事な要素だ。もりや よしひろ 昭和46年(1971年)岡山大学医学部卒業。国立が...

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病院一丸となった褥瘡対策 風通しの良さで細かな対応

2014年7月

風通しの良い組織で迅速対応 患者さんの気持ちのケアも宮川健彦さん 船橋市立医療センター皮膚科部長 褥瘡(じょくそう)対策委員会の委員長を務めている。ほかの病院と比べて特別な工夫をしているわけではないが、皮膚・排泄ケア認定看護師が中心となり、メンバーが指示待ちではなく積極的、自発的に取り組んでいるところは評価できると思う。患者さんへの迅速対応を心がける現場では患者さんに積極的に話かけたり、集めた情報...

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