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2018_aug_i

「抗体薬」は分子標的薬の一部や免疫チェックポイント阻害薬が含まれるが大きく異なる作用機序

監修●北野滋久 国立がん研究センター先端医療科

分子標的薬は、分子生物学的知見に基づいてデザインされた抗体薬だ。免疫チェックポイント阻害薬も同様の知見に基づいてデザインされた同じ抗体薬であるが、作用機序(メカニズム)が異なるため両者を区別するケースが多い。

免疫チェックポイント阻害薬は、ここ数年でさまざまながんに対して保険承認が相次いでいる。画期的な治療薬の免疫チェックポイント阻害薬について、がん免疫療法の専門家である国立がん研究センター先端医療科の北野滋久さんに伺った。

監修●池田公史 国立がん研究センター東病院肝胆膵内科科長

今年(2018年)3月、マルチキナーゼ阻害薬レンビマが、「切除不能な肝細胞がん」に日本で承認された。これは、切除不能な肝細胞がんに対する世界で最初の承認であり、肝細胞がん全身化学療法の1次治療薬としては実に約9年ぶりの新薬になるという。

肝細胞がんの治療において、この新薬の位置づけはどのようなものだろうか。また、今後の治療にはどんな可能性が考えられるのだろうか。国立がん研究センター東病院肝胆膵内科科長の池田公史さんにお話を聞いた。

監修●高橋俊二 がん研有明病院化学療法部総合腫瘍科部長

現在、化学療法との併用で使われることがほとんどのアバスチンは、分子標的薬の中では少々、特殊な存在かもしれない。がん細胞に直接作用するのではなく、がん細胞を巡る環境に働きかけるアバスチンのメカニズム(作用機序)と今後の可能性に焦点を当ててみた。

監修●山口正和 国立がん研究センター中央病院薬剤部長
監修●西垣玲奈 国立がん研究センター中央病院薬剤部主任

バイオシミラーとは、バイオ医薬品の後続品である。化学合成品の医薬品であれば、それと同一の物質が合成され、ジェネリック医薬品(後発医薬品)として広く使用されている。ところが、バイオ医薬品の後続品は、開発が技術的に難しく、臨床試験が必要になるなど審査も厳しい。しかし、がん治療で使われているバイオ医薬品が特許切れの時期を迎えたこともあり、バイオシミラーの開発が活発になっている。ジェネリック医薬品との違いや、今後の展望について解説していただいた。

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