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サバイバーの保険:完治後は緩和型保険に入れる可能性も 加入している医療保険やがん保険をしっかり活用

監修●髙橋章子 ほけんの窓口グループ・みんなの保険プラザ銀座支店支店長
取材・文●池内加寿子
発行:2013年7月
更新:2019年10月

  

ほけんの窓口グループ・みんなの保険プラザ銀座支店支店長の
髙橋章子さん

2人に1人ががんになる時代。医療保険・がん保険は、入院費や治療費などを補う大切な糧となる。今ある保険の活かし方は? がんになってからも新規加入できる? 医療保険、がん保険の活用に役立つポイントもご紹介しよう。

がんになってからは保険に入れない

医療保険やがん保険は、保険会社各社からさまざまに販売され、保障内容も年々充実してきている。

「みんなの保険プラザ」銀座支店の支店長として、個人の保険相談にのる髙橋章子さんは、がんと診断された人の保険の見直しについて次のように話す。

「医療保険やがん保険の基本的な考え方は、がん(病気)になった場合の保障を『元気なうちに買っておく』というもので、がんになる前に入るのが大原則です。いったんがんと診断されると、完治前の場合は、新しく医療保険やがん保険に加入することも、今まで入っていた保険の保障内容を変更することもできません。すでに入っている医療保険(生命保険の医療保険特約も含む)やがん保険が大切な保障になりますから、必ず継続してほしいですね」

すでに医療保険やがん保険に入っている人は、保険証券に記載されている保障内容をきちんと確認しておこう。がんと診断された後、入院、手術の給付金などが出るのは1度だけなのか、再発時や2回目以降の診断でも保障されるのかなどをチェックして、むだなく活用したい。

医療保険とがん保険どう違うのか

■図1 医療保険とがん保険

そもそも、一般的な医療保険とがん保険はどのように違うのか(図1)。

●医療保険

「通常の医療保険は、入院と手術の保障がメインで、がんを含むどのような病気やケガでも対象となります」

たとえば、日額型の医療保険なら、入院日額(1万円、5,000円など)×入院日数分の入院給付金が支払われる(表2)。最近は入院当日から出るものが主流で、入院日数の制限は60日型、120日型などバリエーションがある。

手術をした場合は、手術内容に応じて各保険会社が定めた手術給付金(入院日額の10倍、20倍、40倍が基本。普通の手術なら日額の10倍程度)が保障される。

■表2 保障の種類

入院給付金 病気やけがの治療のために入院した場合に、保険会社から受取人に支払われるお金(がん保険では、がん治療のために入院した場合に支払われる)
手術給付金 病気やけがの治療のために手術を受けた場合に、 保険会社から受取人に支払われるお金(がん保険では、がん治療のために手術を受けた場合に支払われる)
通院給付金 治療のための入院後に通院した場合に、保険会社から受取人に支払われるお金(がん保険では、がん治療のための入院後に通院した場合に支払われる)
死亡保険金 被保険者が保険期間中に死亡した場合に、保険会社から受取人に支払われるお金(がん保険では、がんで死亡した場合に支払われる)
診断給付金 がんと確定診断された場合に、保険会社から受取人に支払われるお金。通常は1回。2年以上たって再発・転移した場合などに複数回支払われるものもある
先進医療給付金 がん治療のために先進医療を受けた場合に、保険会社から受取人に支払われるお金
在宅療養給付金 治療のための継続入院後に在宅療養した場合に、生命保険会社から受取人に支払われるお金

※支払い条件・内容は各社によって異なる

入院・手術以外の保障のほかに、付けた特約にも注意したい。一般の医療保険にも、がん診断給付金、がんで入院した後の通院などを保障する特約が付いている場合もある。

一方、こんな注意も必要だ。

「女性疾病特約を付けないと女性特有の病気が保障されないと思っている人もいるようですが、誤解です。特約の目的はあくまで、子宮筋腫、子宮がん、乳がんなどの保障を“手厚く”することなので、付けていなくても通常の医療保険の内容で保障されます」

●がん保険

「がん保険は、保障の対象をがんだけに絞った保険で、がん闘病時には利用価値が高いのですが、一部の例外を除いて他の病気はカバーできないのが一番の違いです」

がん保険の保障内容は保険会社によって異なり、保険料もかなり幅がある。一般的に、がん保険のウリは、がんと診断された場合にまとまった金額の診断給付金(診断時の一時金)が受け取れることだ。

入院、手術をセットにして基本保障としているものが多い。診断給付金は入院日額の100倍が基本形で、入院給付金を日額1万円にすると診断給付金は100万円となる。

「がんの診断給付金は、どんな用途にも使えるのがメリットです。退院後の抗がん薬治療や、交通費、ウィッグの購入費にも充当できます。がん保険にも抗がん薬治療特約や通院特約を付けられますが、用途が限定されるので、無駄になることもあります」

保険会社によって、診断給付金が1回しか出ないもの、再発時などに何回も出るもの、上皮内がんの場合は給付金額が通常のがんの10分の1のものなど、いろいろなパターンがある。自分の入っている保険はどのようなタイプなのか、確認が必要だ。

なお、がん保険の場合、保障が開始されるのは、保険開始後91日以降であることも覚えておきたい。

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