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スーテント(一般名:スニチニブ)グリベックが効かなくなった消化管間質腫瘍と、切除できないまたは転移性の腎細胞がんを適応とする分子標的薬

2008年10月

消化管間質腫瘍と腎細胞がんに対する新しい抗がん剤として、ファイザー社は2008年6月13日、「スーテント」を発売した。臨床試験では、「グリベック」が効かなくなった消化管間質腫瘍の患者さんに対して、無増悪期間(がんの増殖を認めない期間)の延長が確認された。一方、切除できない、または転移性の腎細胞がんに対しても、標準治療薬であるインターフェロンと比較して生存期間の延長などが認められ、腎細胞がん治療の第...

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タイケルブ(一般名:ラパチニブ)ハーセプチンが効かなくなった患者さんに2次治療として期待される

2008年8月

乳がんの新しい分子標的薬として、承認発売が待たれている新薬がある。一般名はラパチニブである。ラパチニブは低分子化合物であり、がん細胞の内部で作用し、がん細胞の細胞増殖を止めて、アポトーシス(細胞死)を促すという作用機序(作用するシステム)だ。さらに、この新薬は多くの抗がん剤とは異なり、低分子化合物がゆえに血液脳関門を通り、脳転移した乳がんにも効果が期待されるようだ。 2つの標的に働く新しい分子標的...

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米国臨床腫瘍学会(ASCO)2008レポート 続々と出てきた分子標的治療薬、アービタックス、イレッサ、アバスチン等の新しい成果 「ターゲット症例に対するターゲット治療」の時代の幕開け

2008年8月

第44回米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次学術集会が、2008年5月30日~6月3日の5日間にわたりイリノイ州シカゴのマコーミックプレイスで開かれた。ASCOは世界最大規模をほこる国際的ながん専門学会。最近は、毎年世界中から3万人を超える参加者があり、最新のがん研究の発表、討議の場となっている。ここでは、さながら「ターゲット症例(高い効果が期待できる選ばれた患者)に対するターゲット治療(分子標的治療...

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分子標的薬ががん治療に新しい流れをもたらす これだけは知っておきたい分子標的薬の基礎知識

2008年6月

東北大学加齢医学研究所教授の 石岡千加史さん がんの薬物療法といえば従来の抗がん剤による治療だけと思われている患者さんもいることだろう。 確かに抗がん剤には違いないが、これからの薬物療法の中心は新しいタイプの抗がん剤、つまり分子標的薬が中心となりつつある。 分子標的薬の登場は、抗がん剤治療に大きな影響をもたらし、さまざまな恩恵が期待できるという。 がん細胞の“アキレス腱”を狙い撃ちする分子標的薬...

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ゾラデックス(一般名:ゴセレリン酢酸塩)前立腺がんと閉経前乳がんのホルモン療法の主役

2008年5月

ゾラデックスは、前立腺がんおよび閉経前乳がんのホルモン療法に用いるLH-RHアゴニスト製剤というタイプの注射剤です。 この薬剤は、1976年にイギリスで開発され、国内では1983年より検討が行われ、91年6月に前立腺がん、94年1月に閉経前乳がんの適応を得ています。販売開始は1991年9月です。 脳に作用して男性ホルモン/女性ホルモンを抑制 LH-RH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)は、脳の視床下...

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カソデックス(一般名:ビカルタミド)前立腺がんの治療に広く使われる抗アンドロゲン薬

2008年3月

カソデックスは前立腺がんのホルモン療法に用いる抗アンドロゲン薬というタイプの抗ホルモン薬です。この薬は、イギリスでは1995年より前立腺がんの治療薬として使われています。日本では1991年より開発が開始され、1999年5月から使用できるようになりました。 よく使われている抗アンドロゲン薬 前立腺がんには、男性ホルモンのテストステロンに刺激されて病気が進むという特徴があります。抗ホルモン薬はテストス...

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現在使える薬剤はハーセプチンのみだが、タイケルブ、アバスチン…と続々 乳がんの分子標的薬の現在と将来

2008年3月

埼玉医科大学病院 臨床腫瘍科教授の 佐々木康綱さん 多種のがんに対して分子標的薬を用いる取り組みが盛んだが、なかでも臨床応用が進んでいるのが乳がん治療の分野。 利用法に関する大規模な研究も進み、新たな段階を迎えつつある分子標的薬。近いうちに脳転移した患者さんにも福音となる有効な治療薬が登場しそうだ。 分子標的薬とは [抗がん剤と分子標的薬の違い] 分子標的薬とはどんなものなのかについ...

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アラノンジー(一般名:ネララビン)再発・難治性の白血病および悪性リンパ腫治療の新たな選択肢

2008年2月

アラノンジーは2007年12月14日に日本で保険承認されました。 これまで標準的な治療法が確立されていなかった「再発または難治性のT細胞急性リンパ性白血病(T-ALL:Acute Lymphocytic Leukemia)およびT細胞リンパ芽球性リンパ腫(T-LBL:Lympho Blastic Lymphoma)」に対して、初めて単剤での有効性が認められた抗がん剤です。 待望されていた国内発売 ...

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アイソボリン注・ロイコボリン錠(一般名:レボホリナート、またはホリナート)5-FUの効果を増強するアイソボリン、ロイコボリン。 抗悪性腫瘍“補助剤”として、現代の大腸がん治療に欠かせぬ存在

2007年11月

5種類のホリナート 大腸がんの関連学会では、ホリナートという薬剤名を耳にしないときがありません。それほど、ホリナートは現代の大腸がん治療に、欠かせない存在となっています。 それ自体は抗がん剤でなく、抗がん剤の副作用軽減や、作用増強に用いられる“補助剤”です。一般名(化学名)には、ホリナートとレボホリナートの2種類があり、商品名としてはアイソボリン、ロイコボリン、ユーゼルなどがあります。飲...

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オキシコンチン錠/オキノーム散(一般名:オキシコドン)がんの疼痛緩和に最も多く用いられる麻薬、それがオキシコドンです

2007年10月

わが国では、効果の“長い”オキシコドンとして、オキシコンチン錠(塩野義)が2003年夏に発売され、今年の2月には、効果の“短い”オキシコドンであるオキノーム散(同社)も発売されました。 待たされましたが、やっと“長・短”の両方が揃って安心です。 長時間型と短時間型の使い分け がん患者さんの体の痛み(疼痛)は、1日中継続する“持続痛”と、その上さらに痛みが増す“突発痛”とに分けられます。これらに対...

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