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タルセバ(一般名:エルロチニブ)初めて生存期間の延長が確認された肺がん分子標的薬

2009年2月

肺がんの分子標的薬として、まず登場したのは「イレッサ」(一般名ゲフィチニブ)だった。「タルセバ」(一般名エルロチニブ)は、それに続く分子標的薬として2007年10月に承認され、進行・再発肺がん(非小細胞肺がん)の第2、第3次治療に用いられている。作用メカニズムはイレッサと同じだが、海外の臨床試験で生存期間の延長が認められるなど、イレッサを上回る結果を残してきた。懸念されてきた副作用、皮疹や間質性肺...

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アイエーコール(一般名:シスプラチン)医師の要望から肝臓がん動注化学療法用に開発された最強の抗がん剤

2009年1月

肝臓がんに対する化学療法の開発は遅れていますが、その中で、14年という長い開発期間を経て発売されたのが、アイエーコールです。 動注療法の適応は2004年ですが、臨床試験でも高い奏効率を得ているそうです。 今後、塞栓療法との併用や外来での治療の可能性も出てきているなど、発売から20年以上経った今でも進化を遂げている薬剤です。 肝臓がんの動注化学療法用に医師が要望 シスプラチンが日本で発売され...

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スーテント(一般名:スニチニブ)グリベックが効かなくなった消化管間質腫瘍と、切除できないまたは転移性の腎細胞がんを適応とする分子標的薬

2008年10月

消化管間質腫瘍と腎細胞がんに対する新しい抗がん剤として、ファイザー社は2008年6月13日、「スーテント」を発売した。臨床試験では、「グリベック」が効かなくなった消化管間質腫瘍の患者さんに対して、無増悪期間(がんの増殖を認めない期間)の延長が確認された。一方、切除できない、または転移性の腎細胞がんに対しても、標準治療薬であるインターフェロンと比較して生存期間の延長などが認められ、腎細胞がん治療の第...

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米国臨床腫瘍学会(ASCO)2008レポート 続々と出てきた分子標的治療薬、アービタックス、イレッサ、アバスチン等の新しい成果 「ターゲット症例に対するターゲット治療」の時代の幕開け

2008年8月

第44回米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次学術集会が、2008年5月30日~6月3日の5日間にわたりイリノイ州シカゴのマコーミックプレイスで開かれた。ASCOは世界最大規模をほこる国際的ながん専門学会。最近は、毎年世界中から3万人を超える参加者があり、最新のがん研究の発表、討議の場となっている。ここでは、さながら「ターゲット症例(高い効果が期待できる選ばれた患者)に対するターゲット治療(分子標的治療...

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タイケルブ(一般名:ラパチニブ)ハーセプチンが効かなくなった患者さんに2次治療として期待される

2008年8月

乳がんの新しい分子標的薬として、承認発売が待たれている新薬がある。一般名はラパチニブである。ラパチニブは低分子化合物であり、がん細胞の内部で作用し、がん細胞の細胞増殖を止めて、アポトーシス(細胞死)を促すという作用機序(作用するシステム)だ。さらに、この新薬は多くの抗がん剤とは異なり、低分子化合物がゆえに血液脳関門を通り、脳転移した乳がんにも効果が期待されるようだ。 2つの標的に働く新しい分子標的...

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分子標的薬ががん治療に新しい流れをもたらす これだけは知っておきたい分子標的薬の基礎知識

2008年6月

東北大学加齢医学研究所教授の 石岡千加史さん がんの薬物療法といえば従来の抗がん剤による治療だけと思われている患者さんもいることだろう。 確かに抗がん剤には違いないが、これからの薬物療法の中心は新しいタイプの抗がん剤、つまり分子標的薬が中心となりつつある。 分子標的薬の登場は、抗がん剤治療に大きな影響をもたらし、さまざまな恩恵が期待できるという。 がん細胞の“アキレス腱”を狙い撃ちする分子標的薬...

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ゾラデックス(一般名:ゴセレリン酢酸塩)前立腺がんと閉経前乳がんのホルモン療法の主役

2008年5月

ゾラデックスは、前立腺がんおよび閉経前乳がんのホルモン療法に用いるLH-RHアゴニスト製剤というタイプの注射剤です。 この薬剤は、1976年にイギリスで開発され、国内では1983年より検討が行われ、91年6月に前立腺がん、94年1月に閉経前乳がんの適応を得ています。販売開始は1991年9月です。 脳に作用して男性ホルモン/女性ホルモンを抑制 LH-RH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)は、脳の視床下...

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現在使える薬剤はハーセプチンのみだが、タイケルブ、アバスチン…と続々 乳がんの分子標的薬の現在と将来

2008年3月

埼玉医科大学病院 臨床腫瘍科教授の 佐々木康綱さん 多種のがんに対して分子標的薬を用いる取り組みが盛んだが、なかでも臨床応用が進んでいるのが乳がん治療の分野。 利用法に関する大規模な研究も進み、新たな段階を迎えつつある分子標的薬。近いうちに脳転移した患者さんにも福音となる有効な治療薬が登場しそうだ。 分子標的薬とは [抗がん剤と分子標的薬の違い] 分子標的薬とはどんなものなのかについ...

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カソデックス(一般名:ビカルタミド)前立腺がんの治療に広く使われる抗アンドロゲン薬

2008年3月

カソデックスは前立腺がんのホルモン療法に用いる抗アンドロゲン薬というタイプの抗ホルモン薬です。この薬は、イギリスでは1995年より前立腺がんの治療薬として使われています。日本では1991年より開発が開始され、1999年5月から使用できるようになりました。 よく使われている抗アンドロゲン薬 前立腺がんには、男性ホルモンのテストステロンに刺激されて病気が進むという特徴があります。抗ホルモン薬はテストス...

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アラノンジー(一般名:ネララビン)再発・難治性の白血病および悪性リンパ腫治療の新たな選択肢

2008年2月

アラノンジーは2007年12月14日に日本で保険承認されました。 これまで標準的な治療法が確立されていなかった「再発または難治性のT細胞急性リンパ性白血病(T-ALL:Acute Lymphocytic Leukemia)およびT細胞リンパ芽球性リンパ腫(T-LBL:Lympho Blastic Lymphoma)」に対して、初めて単剤での有効性が認められた抗がん剤です。 待望されていた国内発売 ...

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