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希少肺がんのスクリーニングシステムを新薬開発につなげる

2014年9月

「これまでにない遺伝子診断ネットワークを作りました」と話す後藤功一さん個別化医療は、肺がんでもスピードアップしている。肺がんの原因遺伝子を突き止め、それを阻害する最適な分子標的薬を投与する薬物療法が浸透した結果、さらに多くの原因遺伝子を特定しようという試みが繰り広げられている。しかも、スクリーニング(選別)と新薬開発を効果的に結びつけようという画期的な発想だ。加速する遺伝子診断 今年(2014年)...

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血液がんで進む 新薬開発とその有効な活用

2014年9月

「患者さんの状態に応じた薬剤選択と用量調整が大切です」と話す大西一功さん日本で初めて分子標的薬が承認されたのは2001年。同年承認されたのは3種類だが、そのうち2つは血液がん治療のグリベックとリツキサンだ。その後も多くの新薬が登場し、治療成績を上げている。がんの中でも強い治療を行う領域だけに、症例に応じた薬剤の選択と投与量の調節が個別化医療のカギとなる。遺伝子の見極めと 患者の状態の考慮 「これま...

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ここ数年で治療がガラリと変化 メラノーマの個別化医療

2014年9月

「わずか数年で、メラノーマの治療はそれまでと全く異なる時代に突入しました」と話す堤田 新さんこれまで30年近く新薬が出てこなかったメラノーマ(悪性黒色腫)の治療が大きく動き出した。2011年以降、新薬が続々と登場。遺伝子変異がある患者のみが適応となる薬剤も次々出てきており、メラノーマは個別化医療の時代に突入した。新しい時代を迎えたメラノーマの薬物治療 メラノーマ(悪性黒色腫)の薬物治療が急速な進歩...

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EGFR変異、ALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がんでの臨床試験結果が話題に

2014年9月

50回目の開催を迎え、今年も世界各国から多くの臨床医が参加した今年で開催50回の節目を迎えた米国臨床腫瘍学会2014年年次学術集会(ASCO2014)。前号に引き続き、同学術集会での話題を拾った。ASCOの年次学術集会では、毎年、各領域において数多く採用された演題の中から、特に話題性の高いものをセッション(領域)ごとに数題選択し、専門家が総括する「ハイライトセッション」が設けられている。これを聞く...

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イマチニブ(商品名:グリベック)慢性骨髄性白血病の画期的治療薬の現在

2014年9月

慢性骨髄性白血病(CML)の画期的な治療薬としてイマチニブが世に出て約10年。第2世代の薬であるダサチニブ、ニロチニブも登場していますが、慢性骨髄性白血病治療の第1選択はやはりイマチニブです。治療成績の向上とともに、現在の話題は、「服用を中止できるか」に移ってきています。発売後10年を迎えたイマチニブの現状とこれからの課題を追いました。慢性骨髄性白血病とは――どんな病気? 慢性骨髄性白血病は、骨髄...

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胃・食道がんにおける 分子標的薬の臨床試験結果

2014年8月

50回目の開催を迎え、今年も世界各国から多くの臨床医が参加した今年で開催50回の節目を迎えた米国臨床腫瘍学会2014年年次学術集会(ASCO2014)が、5月30日~6月3日の日程で、シカゴにおいて開催された。今号の特集にちなんで、消化器領域の中から胃・食道がんに関する臨床試験の話題を拾った。胃がん 切除不能進行再発胃がんの3次治療で 経口分子標的薬による治療効果認める 切除不能進行再発胃がんでは...

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イクスタンジ(一般名:エンザルタミド)去勢抵抗性前立腺がんの新たな一手

2014年8月

ホルモン療法後に治療抵抗性を示す、去勢抵抗性前立腺がんには、これまで抗がん薬のタキソテールでしか打つ手がありませんでした。そこに新たな一手として登場したのが、抗アンドロゲン薬のイクスタンジです。タキソテールの治療効果が消失した患者さんにも、生存期間を延長するなどの効果が確認されています。去勢抵抗性前立腺がんとは――これまでの治療 前立腺がんは、男性ホルモン(アンドロゲン)に依存して増殖することがわ...

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分子標的薬使用にあたっての RAS遺伝子野生型の重要性

2014年7月

1990年代までは*5-FUに代表される、フッ化ピリミジン系の薬剤が中心的役割を担ってきた切除不能・進行再発大腸がんに対する化学療法。近年、分子標的薬の導入で治療の選択幅が大きく広がり、化学療法のアルゴリズム(治療手順)も3次治療(大腸がん治療ガイドライン2010年版)、さらには5次治療(同 2014年版)まで複数の治療ラインが並び、個々の患者さんに即した治療選択が可能になってきています。『大腸癌...

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抗がん薬治療の患者さんや家族に対し、排泄物の取扱いを指導 ~指導に対するアンケート調査を実施~

2014年7月

「患者さんにも情報を提供する必要性をスタッフが感じ、曝露対策に取り組むことになりました」と語る高橋真由美さん正常な細胞にも悪影響を与えることが知られている抗がん薬。近年は医療現場でも、スタッフが抗がん薬に曝露(ばくろ)(さらされること)しないよう、防護対策がとられている。そのような薬の投与を受ける患者さんや家族に対し、排泄物や洗濯物の取り扱いについて指導することの大切さが注目されている。通院治療セ...

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ロンサーフ(一般名:トリフルリジン・チピラシル配合錠)進行大腸がんの新薬が登場

2014年7月

日本発の進行大腸がん治療薬、ロンサーフ。第Ⅱ相試験でプラセボ(偽薬)群と比べて有意に全生存期間(OS)を延長させたことが評価され、異例の速さで承認されました。進行大腸がん治療に新たな選択肢をもたらすと期待される一方、世界で初めて臨床使用されるだけに、より慎重な取り扱いが求められています。どんな薬?――ロンサーフの特徴 ◎進行大腸がん治療での位置づけ*ロンサーフは、今年5月26日に発売されたばかりの...

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