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ゴナックス(一般名:デガレリクス)速やかに効果が現れる前立腺がんのホルモン療法薬

2013年10月

前立腺がんのホルモン療法では、男性ホルモンの1種であるテストステロンの分泌を抑える薬が使われます。ゴナックスは、従来使われていたホルモン療法薬とは異なる作用機序をもっています。そのため、使い始めの早期から速やかに効果を発揮するのが特徴です。転移・進行性前立腺がんの治療に適しているとして、多くの患者さんに使われるようになっています。ゴナックス(一般名デガレリクス)テストステロンの分泌を抑えてがんの増...

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アーゼラ(一般名:オファツムマブ)慢性リンパ性白血病に単剤で使用する抗体薬

2013年9月

化学療法の進歩により、慢性リンパ性白血病の治療成績は向上しつつあります。しかし、抗がん薬治療では効果がなかったり、1度は効果が現れても再び悪化することがあります。こういった場合の治療薬として、分子標的薬「アーゼラ」が登場しました。アーゼラは抗体医薬品であり、正常細胞にもダメージを与える従来の抗がん薬とは作用メカニズムが大きく異なります。この病気に対する日本で最初の抗体薬■図1アーゼラの作用白血球に...

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がん治療の〝主流”分子標的薬の報告が次々と

2013年8月

世界中からがん領域の専門家が集まって、最新の治療成果が発表されるASCO(米国臨床腫瘍学会)。2013年は「がん克服へのブリッジの構築」をテーマに、さまざまな最新トピックスが発表された。http://www.cancer.net/cancer-news-and-meetings/asco-annual-meetings基礎・臨床の両面から研究進展を追求ASCO2013(会長・Sandra M. S...

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KRAS野生型大腸がんの1次治療でアービタックス併用の優位が明らかに

2013年8月

がん細胞の増殖にかかわる遺伝子「KRAS」が野生型である切除不能大腸がんの1次治療で、分子標的薬のアービタックス*とアバスチン*の有効性を比較した初めての臨床試験結果が発表された。奏効率では有意差がなかったものの、全生存期間では、アービタックス投与群が中央値で3.7カ月延長させたことが報告された。大勢の参加者でにぎわうASCO2013大腸がんで使われる分子標的薬には2種類あり、1つはがん細胞が増え...

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ティーエスワン配合OD錠(一般名:テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合有核型口腔内崩壊錠)

2013年8月

ティーエスワン(TS-1)は、7種類のがんの治療に使用され、年間10万人以上の患者さんが服用しています。これまでカプセルと顆粒剤がありましたが、患者さんの飲みやすさをさらに追求したOD錠(口腔内崩壊錠)が、2013年7月に発売されました。抗がん薬のOD錠は世界で初めてです。有効成分を内側に閉じ込める構造で、家族や医療従事者などへの抗がん薬暴露の心配はありません。ティーエスワン配合OD錠 一般名:テ...

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アービタックス(一般名:セツキシマブ)頭頸部がんに使える初めての分子標的薬

2013年7月

大腸がんの治療薬アービタックスが、新たに頭頸部がんの治療に使えるようになりました。頭頸部がんの治療薬として分子標的薬が認可されたのは、アービタックスが初めてです。アービタックスは、再発・転移性の頭頸部がんに関して、従来の化学療法と比較し、30年ぶりに全生存期間の延長を証明した治療薬です。アービタックスが加わることで、頭頸部がんの治療は、新しい時代を迎えることになりました。大腸がん治療で実績のある分...

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メサペイン錠(一般名:メサドン)強オピオイド薬でも取り除けないがんの痛みに対する新薬

2013年6月

がんの痛みに対し、強さの異なる鎮痛薬を段階的に使って効果的に痛みを取り除くのが「WHO(世界保健機構)方式」の疼痛治療。最も強い痛みにはモルヒネなどの強オピオイドが使われていますが、それでも解消しない痛みもあります。また、強オピオイドを使っていて、それが耐性で効かなくなることもあります。それらのような場合に使われるのが、新しく登場したオピオイド鎮痛薬「メサペイン錠」です。モルヒネが効きにくい痛みに...

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ジェムザール(一般名:ゲムシタビン)治療対象に再発・難治性の悪性リンパ腫を追加

2013年5月

肺がん、膵がん、乳がん、卵巣がんなど、6種類のがんの治療薬として、多くの患者さんに使われてきたジェムザール。新たに悪性リンパ腫の治療薬としても承認された。治療対象となるのは、再発性・難治性という治療が難しいもので、従来使われてきた併用療法に比べてもジェムザールを使用した併用療法は、効果が劣らず副作用が軽いことが最近、海外における比較臨床試験において示されたという。7種類のがんの治療薬として使われる...

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ギリアデル(一般名:カルムスチン)神経膠腫を切除した後、脳内に留置する新タイプの抗がん薬

2013年4月

脳腫瘍の一種である神経膠腫は、腫瘍の周囲に浸み込むように広がり、境界が不鮮明なため、手術で完全に取り切るのは困難です。そこで、取り切れずに残った腫瘍細胞を治療するため、脳内に留置してくるタイプの抗がん薬「ギリアデル」が登場しました。手術時に切除した部位に薬を留置すると、その後約2週間にわたり、じわじわと薬を放出し続けます。後遺症を防ぐと腫瘍を取り切れない神経膠腫は、手術で完全に取り除くのが難しい脳...

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ベルケイド(一般名:ボルテゾミブ)皮下投与が新たに加わり末梢神経障害が軽減できる多発性骨髄腫の治療薬

2013年3月

ベルケイドは、多発性骨髄腫の治療において、再発または難治性だけでなく、未治療の患者さんにも使える薬剤として、切れ味のするどい効果が評価されてきました。反面、問題となっていたのは、副作用の末梢神経障害。そこに2013年1月、新たにこの薬の皮下投与が承認されました。従来の静脈内投与に比べ、末梢神経障害が軽くなることがわかっており、新たな選択肢として期待されています。未治療患者さんにも使えるただ1つの新...

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