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パージェタ(一般名:ペルツズマブ)進行再発乳がんの生存期間を延長した新しい抗HER2療法薬

2013年12月

パージェタはHER2陽性乳がんのための新しい治療薬です。手術できない進行再発乳がんで、HER2が陽性の場合、従来は「ハーセプチン+抗がん薬」の併用療法が行われてきました。この併用療法に、さらにパージェタを加えて3剤併用療法にすると、がんが悪化し始めるまでの期間である「無増悪生存期間(PFS)」、および「全生存期間(OS)」が延長することが証明されています。また一歩、乳がんの薬物治療が進歩しました。...

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スチバーガ(一般名:レゴラフェニブ)進行・再発大腸がんと消化管間質腫瘍の新たな治療選択肢

2013年11月

手術で切除できない進行・再発大腸がんに対する3次治療以降の治療薬として、今年5月にスチバーガが発売されました。スチバーガは、がん細胞の増殖にかかわるタンパク質に働き、そのシグナル(指令)をブロックすることによりがんの進行を抑える、経口の分子標的薬です。さらに8月には、消化管間質腫瘍(GIST)の3次治療以降に対しても追加承認され、その効果に大きな期待が寄せられています。 進行・再発大腸がんの3次治...

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ゴナックス(一般名:デガレリクス)速やかに効果が現れる前立腺がんのホルモン療法薬

2013年10月

前立腺がんのホルモン療法では、男性ホルモンの1種であるテストステロンの分泌を抑える薬が使われます。ゴナックスは、従来使われていたホルモン療法薬とは異なる作用機序をもっています。そのため、使い始めの早期から速やかに効果を発揮するのが特徴です。転移・進行性前立腺がんの治療に適しているとして、多くの患者さんに使われるようになっています。ゴナックス(一般名デガレリクス)テストステロンの分泌を抑えてがんの増...

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アーゼラ(一般名:オファツムマブ)慢性リンパ性白血病に単剤で使用する抗体薬

2013年9月

化学療法の進歩により、慢性リンパ性白血病の治療成績は向上しつつあります。しかし、抗がん薬治療では効果がなかったり、1度は効果が現れても再び悪化することがあります。こういった場合の治療薬として、分子標的薬「アーゼラ」が登場しました。アーゼラは抗体医薬品であり、正常細胞にもダメージを与える従来の抗がん薬とは作用メカニズムが大きく異なります。この病気に対する日本で最初の抗体薬■図1アーゼラの作用白血球に...

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がん治療の〝主流”分子標的薬の報告が次々と

2013年8月

世界中からがん領域の専門家が集まって、最新の治療成果が発表されるASCO(米国臨床腫瘍学会)。2013年は「がん克服へのブリッジの構築」をテーマに、さまざまな最新トピックスが発表された。http://www.cancer.net/cancer-news-and-meetings/asco-annual-meetings基礎・臨床の両面から研究進展を追求ASCO2013(会長・Sandra M. S...

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KRAS野生型大腸がんの1次治療でアービタックス併用の優位が明らかに

2013年8月

がん細胞の増殖にかかわる遺伝子「KRAS」が野生型である切除不能大腸がんの1次治療で、分子標的薬のアービタックス*とアバスチン*の有効性を比較した初めての臨床試験結果が発表された。奏効率では有意差がなかったものの、全生存期間では、アービタックス投与群が中央値で3.7カ月延長させたことが報告された。大勢の参加者でにぎわうASCO2013大腸がんで使われる分子標的薬には2種類あり、1つはがん細胞が増え...

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ティーエスワン配合OD錠(一般名:テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合有核型口腔内崩壊錠)

2013年8月

ティーエスワン(TS-1)は、7種類のがんの治療に使用され、年間10万人以上の患者さんが服用しています。これまでカプセルと顆粒剤がありましたが、患者さんの飲みやすさをさらに追求したOD錠(口腔内崩壊錠)が、2013年7月に発売されました。抗がん薬のOD錠は世界で初めてです。有効成分を内側に閉じ込める構造で、家族や医療従事者などへの抗がん薬暴露の心配はありません。ティーエスワン配合OD錠 一般名:テ...

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アービタックス(一般名:セツキシマブ)頭頸部がんに使える初めての分子標的薬

2013年7月

大腸がんの治療薬アービタックスが、新たに頭頸部がんの治療に使えるようになりました。頭頸部がんの治療薬として分子標的薬が認可されたのは、アービタックスが初めてです。アービタックスは、再発・転移性の頭頸部がんに関して、従来の化学療法と比較し、30年ぶりに全生存期間の延長を証明した治療薬です。アービタックスが加わることで、頭頸部がんの治療は、新しい時代を迎えることになりました。大腸がん治療で実績のある分...

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メサペイン錠(一般名:メサドン)強オピオイド薬でも取り除けないがんの痛みに対する新薬

2013年6月

がんの痛みに対し、強さの異なる鎮痛薬を段階的に使って効果的に痛みを取り除くのが「WHO(世界保健機構)方式」の疼痛治療。最も強い痛みにはモルヒネなどの強オピオイドが使われていますが、それでも解消しない痛みもあります。また、強オピオイドを使っていて、それが耐性で効かなくなることもあります。それらのような場合に使われるのが、新しく登場したオピオイド鎮痛薬「メサペイン錠」です。モルヒネが効きにくい痛みに...

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ジェムザール(一般名:ゲムシタビン)治療対象に再発・難治性の悪性リンパ腫を追加

2013年5月

肺がん、膵がん、乳がん、卵巣がんなど、6種類のがんの治療薬として、多くの患者さんに使われてきたジェムザール。新たに悪性リンパ腫の治療薬としても承認された。治療対象となるのは、再発性・難治性という治療が難しいもので、従来使われてきた併用療法に比べてもジェムザールを使用した併用療法は、効果が劣らず副作用が軽いことが最近、海外における比較臨床試験において示されたという。7種類のがんの治療薬として使われる...

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