日本初の「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険」が販売

[2021.09.17] 文●「がんサポート」編集部

オンライン診療サービスなど手がける株式会社MICINが、2021年7月にMICIN小額短期保険株式会社を設立し、8月21日より日本で初めてとなる乳がん・子宮頸がん・子宮体がんの「再発保障保険」の販売を開始したと、現地会場(東京/恵比寿ガーデンプレイス)およびオンラインで、8月25日記者発表会を開催した。

「がん罹患後に入れる保険」発売

株式会社MICIN(マイシン/東京千代田区)が、子会社を設立して保険業に新規参入したことを、代表取締役の原聖吾さんが冒頭で発表した。そして8月21日より、日本初となる「乳がん・子宮頸がん・子宮体がん再発保障保険」の販売を始めたこと、そしてMICINが保険業界に参入することの意義やその展望について語った。将来的には本業のオンライン診療などと連携し、患者さんの治療状況に応じてサービスを個別化する保険商品の開発も視野に入れているとのこと。

引き続き、MICIN小額短期保険株式会社代表取締役笹本晃成さんが、事業内容や、発売された女性特有がん専用の再発保障保険についての説明があった。

通常のがん保険は、一度がんに罹患すると、その後5年は再度がん保険には入れないことが多いが、今回発売された商品は、がん罹患後に入れる保険。加入対象になるのは、初発がステージ0~2までの乳がん、子宮頸がん、子宮体がんの3がん種。がん手術後6カ月経過していれば保険に入ることができ、再発や新たながんが見つかった場合、給付金が支払われる。保険料については、年齢やがん種、ステージにより異なる設定だ。

〝女性特有がん〟とのことだが、今回発売の保険には卵巣がんは入っていないが、質疑応答で、今後がん種を増やして行きたとのこと。

体験者から、よりよく生きるための保険に成長を

質疑応答の後、昭和大学医学部乳腺外科教授の中村清吾さんや聖路加国際病院がん支援センター看護師の橋本久美子さん、2人の乳がん体験者を交えた4人でトークセッションが行われた。

中村清吾さんからは、乳がんの罹患年齢は働き盛りの40代後半に発病のピークがあり、5年、10年経っても再発リスクがあるなどの話があった。ちなみに日本では、就労世代では、毎年30万人近くががんと診断されている。そして、55歳までは女性の罹患率が高く、55歳を過ぎると男性が一気に上がる。

2人の乳がん体験者からは、より良く生きて行くための保険に成長していって欲しいとのエールがあった。

女性の40代後半といえば、就業、子育て、親の介護など、人生で忙しい時期に当たる。そのようなときに、再発に備えられる保険があるのは心強いことだろう。

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