長谷川記子の心と体の特効薬

落ち込んでいる方には香りのプレゼント


(2005年5月)

  

はせがわ のりこ
星薬科大学薬学部卒業。
香りや予防医学への興味から、ヨーガ・薬膳・ハーブのアロマテラピーを研究。
薬剤師、アロマテラピスト。著書『ガンを癒すアロマテラピー』(リヨン社)


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〒171-0022東京都豊島区南池袋 2-23-5-1F(池袋駅西武口から徒歩5分) 電話・ファクス 03-5992-2761


イラスト:ゼラニウム

がんという病気は、場合によっていのちの期限を宣告されることがあります。「あと、○カ月……」と知らされたら、どんなに強い方でも落ち込み、何もする気にならなくなるのは当然のことです。それを聞いた家族は「あなたがいなくなるなんて」と泣いてオロオロする方もいれば「がんばって生きていきましょう」と、少しでも元気づけようする方もいると思います。ご家族が患者さんの支えになりたいと思う気持ちはわかりますが、本人にとって励ましの言葉は、かえって負担になることもあるのです。

自分のいのちの期限を受け止めるまでには、時間がかかるものです。よけいな言葉をかけず、そっと見守ってあげることも愛情の1つではないかと思います。心の機能が停止してしまいそうなほどショックを受けている方には、言葉ではなく、植物の香りで心を癒してあげてはどうでしょう。抗うつ作用のあるレモン、ゆず、オレンジなどの柑橘系の精油は、甘酸っぱい香りが無邪気な幸福感を呼び、穏やかな気持ちにさせる作用があります。アロマポットや加湿器を使って、患者さんの部屋の中にそっと香りを漂わせてあげてください。

また、自分自身でアロマトリートメントをするようにうながしてあげてください。自分の身体に触れることで、自分のいのちの尊さや愛しさを改めて感じることができるからです。トリートメントオイルは、ベルガモット2滴、ローズマリー2滴、ジャスミン2滴(またはラベンダー)に、スウィートアーモンドオイル30ccを混ぜ合わせたものがお勧めです。これは、いのちの力を湧き上がらせる精油の処方です(ベルガモットは紫外線に当たるとシミができやすいので、使用後12時間は紫外線を避けるようにしてください)。

おふろには、ジャスミン3滴、ゼラニウム3滴の6滴を入れると、花の中にうずもれるような快い気持ちになります。もしくはローズウッドかサイプレス6滴でもいいでしょう。ローズウッドやサイプレスには、森林揮発性物質であるアルファピネンが含まれているので、大自然と一体になるような気持ちを味わえるはずです。

また抗がん剤の副作用で髪が抜け、とてもショックをうけている方にもアロマをお勧めします。外見は変わっても心の美しさは変わらない。患者さん自身がそう思えるように、アロマのおふろや室内芳香浴で心を癒してほしいと思います。

最近、あちこちでハーブ園を見かけるようになりました。落ち込んだときや、ショックを受けたときは、ハーブ園でゆったりと過ごすのも手です。ハーブに囲まれながら、ミントやアールグレイなど、好きなハーブティーを飲むと、不思議と気持ちがやすらぐものです。

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