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2016_sep_i


監修●増田紘子 昭和大学病院ブレストセンター乳腺外科助教

トリプルネガティブ乳がん(TNBC)と言えば、「治療法が少ない」「予後が悪い」というイメージが先行しがちだが、それは生物学的特徴の異なるがんが集められた集団だからという考え方もできる。そこに切り込んで、個々人に合った治療を検討する動きが加速している。遺伝子解析によりトリプルネガティブをさらにサブタイプに分類して治療に結び付けようという研究の最前線を取材した。


監修●小林 心 がん研有明病院乳腺センター乳腺内科副医長

ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性の再発がんに対する新しい治療薬が次々に開発されている。一方で、その新薬をどの時点で使用するのが効果的かという判断に基準はなく、医師の裁量に任されてきた。そこで、医師同士の意思疎通や判断の均質化につながるものとして「Window」というツールが注目されている。その内容について伺った。

患者、家族で考え方にズレも。話し合う場が重要

監修●谷野裕一 北里大学病院乳腺・甲状腺外科科長

再発した乳がん患者が希望する療養生活とはどういったものか、それを実現するために治療法はどうしたらよいか――。患者・家族と医療者がともに話し合い、納得しながら進めていく、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)という決定プロセスが注目されている。医療現場の取り組みを探った。

じっくりと患者の話に耳を傾け、泣ける場を作る

取材協力●西貝圭子 GBCSS(がん研病院訪問ボランティア)コーディネーター/あけぼの-NERiMA-代表

西貝圭子さんは治療後20年以上を経た乳がんサバイバーであり、日本のがん闘病現場で*ピア・サポートを担ってきた草分けの1人。現在も手術直後の患者を病室に訪ねる「病院訪問ボランティア」などの活動を続けている。患者が抱えている悩みとは何か?それに対して必要なサポートとは?多くの患者の声を聴いてきた西貝さんに話をうかがった。

【対談】オンコタイプDX™乳がん検査の臨床的評価

出席者●Andrew D. Seidman 米メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター乳腺医学サービス/米ワイル・コーネル医科大学内科教授
出席者●渡辺 亨 医療法人 圭友会 浜松オンコロジーセンター院長

本年6月に東京で開催された第24回日本乳癌学会学術集会に出席のために来日した米国メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(ニューヨーク)のAndrew D. Seidman氏を招いて、オンコタイプDX™検査に対する新しい動向と有用性について、浜松オンコロジーセンター院長の渡辺 亨氏と対談をおこなった。Seidman氏は、オンコタイプDX™乳がん検査の臨床経験数が多く、その発言内容は示唆に富むものである。

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