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2017_may_i

今後は免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬の使用順序のエビデンス構築が課題

監修●高橋俊二 がん研有明病院化学療法部総合腫瘍科部長

サイトカイン療法時代から分子標的薬時代に入り、予後(よご)が大きく改善した進行腎がんの薬物療法。昨年(2016年)には、新たに免疫チェックポイント阻害薬が治療薬として加わり、治療選択肢はさらに増えている。進行腎がんの薬物療法はどのように進めていけば良いのか。専門家に話を聞いた。

将来的には免疫チェックポイント阻害薬が使える可能性も

監修●菊地栄次 慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室講師

筋層にまで浸潤(しんじゅん)した筋層浸潤性膀胱がんの場合、膀胱を摘出する手術が必要となる。しかし、標準治療外として膀胱を温存できる治療法もあると聞けば、自分は適応にならないのかと患者が思うのは当然だろう。筋層浸潤性膀胱がんと診断された場合に、治療はどのように選択していけば良いのか。専門医に話を聞いた。

膀胱がんでも近い将来、実臨床での使用に期待が

監修●北野滋久 国立がん研究センター中央病院先端医療科

2014年に悪性黒色腫(メラノーマ)で初めて保険承認された免疫チェックポイント阻害薬。16年8月には腎細胞がんにも適応拡大された。そして、投与法などさらなる研究も進められている。腎細胞がんへの適応を中心に最新の免疫チェックポイント阻害療法について専門医に伺った。

新しい腎がん手術法 ダヴィンチ手術が持つ課題に挑戦する

監修●藤井靖久 東京医科歯科大学腎泌尿器外科教授

腎がん(腎細胞がん)の外科手術は、かつて行われていた開腹手術での腎全摘(根治的腎摘除)から、現在では腹腔鏡を用いた腫瘍部位の部分切除へと移り変わっている。特に2016年4月から腎部分切除術に対して「ダヴィンチ」手術が保険適用になったこともあり、その傾向はますます高まっている。そうした中で、ダヴィンチ手術が持ついくつかの課題を解消すべく、わが国で独自に開発された「ガスレス・シングルポート・ロボサージャン手術(先端型ミニマム創内視鏡下)無阻血腎部分切除術」が注目されている。同手術法について開発に携わった専門医にうかがった。

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