脈絡膜悪性黒色腫で肝転移。治療法はないか?
夫(66歳)のことでご相談です。2012年に右眼が見えにくくなり病院に行き、脈絡膜悪性黒色腫と診断されました。本人が眼の痛みを訴えたため、主治医と相談して眼球摘出手術を受けました。しかしその後再発、肝臓に転移していることが分かりました。今後どのような治療法があるのでしょうか。
(58歳 女性 宮城県)
A 転移巣が少なければ部分切除も可能
上福岡駅前アイクリニック院長の金子明博さん
悪性黒色腫にあまり有効な抗がん薬がないため、残念ながら完治は現在の治療法では困難です。転移巣が少なければ肝臓の部分切除も可能ですが、多くの場合、多数の転移巣を有しており、手術の適応となる症例は限られています。
国立がん研究センター中央病院の皮膚腫瘍科が、日本では1番多くのこのような肝転移の症例を治療しています。今一度、そちらを受診してみたらいかがでしょうか。