[ 胃がん ]
2009年4月
大阪市立大学大学院 医学研究科准教授の 八代正和さん スキルス胃がんというと、その「タチの悪さ」で一際恐れられる胃がんだ。これまでの治療成績では、手術をしても術後の5年生存率は10~20%であった。しかし、現在、分子標的治療薬の臨床試験が進んだり、新薬候補となる物質が見出されるなど「手の施しようがなかった」状況から脱却しつつある。 スキルス胃がんと一般の胃がんの違い 胃がん全体の約10%を占めるス...
[ 脳腫瘍・脳転移 ]
2004年8月
帝京大学市原病院脳神経外科教授の長島正さん 脳腫瘍は、脳の組織の中に異常な細胞が増殖する病気です。人口10万人に対して12、13人がなるといわれています。 良性と悪性と両方ありますが、大きくなればどちらも脳を圧迫し危険を伴うことに変わりありません。これが脳腫瘍治療の難しいところです。 脳腫瘍のもう一つ難しいところは、種類が多く、複雑多岐にわたり、その種類によって治療法がそれぞれ異なっていることです...
[ 私の生きる道 ]
2009年5月
よしの ゆりえ世界ダンス議会国際審査員、日本ブラインドダンス協会理事。「ウリナリ芸能人社交ダンス部」の指導も務めた。後腹膜平滑筋肉腫との闘いは日本テレビ系モクスペ感動ドキュメンタリー『5年後、私は生きていますか?』で取り上げられた。著書に『いのちのダンス~舞姫の選択~』がある。「日本に『サルコーマセンターを設立する会』」代表 吉野ゆりえブログ 世界初、視覚障害者のダンスの祭典「全日本ブラインド...
[ がんの薬事典 ]
2008年10月
消化管間質腫瘍と腎細胞がんに対する新しい抗がん剤として、ファイザー社は2008年6月13日、「スーテント」を発売した。臨床試験では、「グリベック」が効かなくなった消化管間質腫瘍の患者さんに対して、無増悪期間(がんの増殖を認めない期間)の延長が確認された。一方、切除できない、または転移性の腎細胞がんに対しても、標準治療薬であるインターフェロンと比較して生存期間の延長などが認められ、腎細胞がん治療の第...
[ がんの薬事典 ]
2010年1月
タシグナは、慢性骨髄性白血病の患者さんのうち、グリベック(一般名イマチニブ)が効果不十分、もしくは副作用などにより中止せざるを得ない人を対象としています。 慢性骨髄性白血病治療を一変させる治療効果を持ったグリベックでも、十分な効果を得られなかった患者さんにとって、大きな福音となる薬剤です。 慢性骨髄性白血病の治療を一変させたグリベック 慢性骨髄性白血病は、赤血球や白血球、血小板などの血液細胞を作る...
[ 分子標的薬 ]
2007年3月
埼玉医科大学病院 臨床腫瘍科教授の 佐々木康綱さん ハーセプチン、グリベックといった分子標的薬に続き、新しい分子標的薬が化学療法の場面に続々と登場しています。出た当初は、“夢の抗がん剤”とマスコミでもてはやされましたが、報告を見ていると決してそうではないことがわかります。 もちろん、優れた効果を上げていますが、その一方、思わぬ副作用も出ていますので、十分な注意を払う必要があります。 化学療...
[ リレー・フォー・ライフ ]
2012年9月
リレー・フォー・ライフには、各チームがそれぞれ参加。GISTと闘う仲間を応援する「GISTERS」も毎年参加している 「リレー・フォー・ライフ」で集められたお金は、これまでがん検診や相談センター、若手がん専門医への奨学金などに使われてきました。しかし、がん研究に助成する「プロジェクト未来」ができたことで、よりがん患者に役に立つ支援にまわることが期待されています。リレー・フォー・ライフの生い立ち...