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2015_feb_i

EGFR-TKI治療の現状 第3世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬の開発が進行中

監修●西尾誠人 がん研有明病院呼吸器内科部長
取材・文●町口 充

EGFR(上皮成長因子受容体)遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん(NSCLC)の治療は、分子標的薬であるイレッサやタルセバ、さらにはジオトリフといったEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)がキードラッグであり、これらの薬剤登場によって大きく変わってきた。一方で、当初は著効したEGFR-TKIもその効果がなくなる薬剤耐性が問題となっている。現在、その薬剤耐性を克服することが期待されている第3世代と呼ばれる新規薬剤の臨床試験が進行中だ。

ALK阻害薬の治療戦略 国内3番手となるALK阻害薬も開発中

監修●田村友秀 聖路加国際病院呼吸器センター呼吸器内科医長
取材・文●伊波達也

ここ2〜3年でALK融合遺伝子を持つ肺がん患者さんの治療環境は大きく変わった。そのきっかけとなったのが、2012年に登場したザーコリだ。さらに2014年9月には新たなALK阻害薬アレセンサも登場し、患者さんにとっては福音となっている。

肺がんの新規免疫療法 分子標的薬との併用で効果を高める可能性も

監修●副島研造 慶應義塾大学医学部呼吸器内科准教授
取材・文●柄川昭彦

手術、抗がん薬治療、放射線療法に並び、第4の治療法として今、俄然注目を浴びているのが免疫療法だ。中でも「免疫チェックポイント阻害薬」は、肺がん領域でも、期待の持てる治療成績をあげている。

肺がん放射線療法 体幹部定位放射線治療(SBRT)の適応拡大を

監修●柏原賢一 東京放射線クリニック院長
取材・文●「がんサポート」編集部

肺がんの放射線治療で注目されているのが、体幹部定位放射線治療(SBRT)だ。7~9方向から線量の高い放射線をがんに集中させ、徹底的に叩く。肺がんでは大きさにより保険適用されるケースもある。数年前に登場した放射線治療の最新兵器だ。同治療法に詳しい専門医にその現状を聞いた。

陽子線治療の現状 X線治療の難しいリスクの高い症例にも適応

監修●秋元哲夫 国立がん研究センター東病院放射線治療科長/粒子線医学開発分野長
取材・文●柄川昭彦

SBRT(体幹部定位放射線治療)、重粒子線治療と並んで注目されているのが陽子線治療。陽子線治療のメリットは、SBRTに比べて線量集中性が優れるため副作用を少なく出来ること、また重粒子線治療では適応となっていないⅢ期の肺がんにも条件つきながら対応している点である。陽子線治療の現状について専門医に聞いた。

重粒子線治療の現状 注目される重粒子線治療の局所制御

監修●山本直敬 放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院第一治療室長
取材・文●「がんサポート」編集部

肺がん治療における放射線(粒子線)治療の1つである重粒子線治療で、注目されているのが「Ⅰ期(ステージⅠ)末梢型肺がん」への適応だ。先進医療に指定され、手術を拒否する患者層にも対応している。近年注目されているのが、1日で治療が終了するプログラム。肺がんにおける重粒子線治療の研究を続けてきた専門医に聞いた。

高齢肺がん患者の治療 本人と家族の希望を大切に

監修●坪井正博 国立がん研究センター東病院呼吸器外科科長
取材・文●池内加寿子

肺がん患者さんは高齢者が多数を占める。高齢者の場合、手術、化学療法、放射線治療などの治療に関して、どのように適応を判断しているのだろうか。高齢者の肺がん治療の現状と展望について、国立がん研究センター東病院呼吸器外科科長の坪井正博さんに伺った。

肺がんの呼吸リハビリ 医療だけではない日常生活の対応も大切

監修●吉澤明孝 要町病院副院長
取材・文●「がんサポート」編集部

肺がん患者さんが悩まされる息苦しさ……その原因には低酸素や呼吸困難感がある。それらを突き止めて適切な処置をしないと、患者さんの苦痛はなかなか治まらない。肺がんや肺転移に伴う呼吸リハビリテーションは病期に応じて様々な方法があるが、ここでは、Ⅳ期など緩和ケアの段階での対応を紹介する。

肺がん市民フォーラム「3期、4期でもあきらめない」採録レポート

取材・文●「がんサポート」編集部

弊社主催の肺がん市民フォーラム「3期、4期でもあきらめない」が、昨年(2014年)11月24日、都内で開催されました。第1部では、「最新の肺がん診療―標準治療と個別化治療」「在宅治療中の日常生活と服薬についての注意点」「在宅治療中の副作用対策―皮膚症状のコントロールについて」と題して、それぞれ専門家の講演が行われました。また、第2部「パネルディスカッション:患者さんからのQ&A」では、事前に寄せられた肺がんの治療・副作用などの質問に対し、講演者からの回答が開示されました。このパネルディスカッションには肺がん患者さんも加わりました。子宮頸がんの体験者である元日本テレビアナウンサーで、現在フリーアナウンサーとして活躍する山本舞衣子さんが司会・コーディネータ役を務めました。以下、同フォーラムの概要を紹介します。
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