監修●内田直之 虎の門病院血液内科部長
日本で臍帯血(さいたいけつ)移植が始まって約20年、医療技術は進化を続け、最大のデメリットとされた「生着不全」の壁が取り除かれた。以前は、骨髄移植の代替的位置付けだった臍帯血移植だが、ここ10年ほどでその実態は確実に変わりつつある。日本最多の臍帯血移植を手がける虎の門病院血液内科部長の内田直之さんに、臍帯血移植の現状と今後について伺った。
監修●今井千速 新潟大学大学院医歯学総合研究科小児科学分野准教授
新型のがん免疫治療薬キムリアが2017年8月米国で承認された。この免疫治療薬はCAR-Tと呼ばれ、ヒトの免疫細胞であるT細胞に遺伝子操作をして、がん細胞を見つけやすく加工したものだ。CAR-Tはすばやくがん細胞を見つけて死滅させる。そのCAR-T細胞の発明者の1人、新潟大学医歯学総合病院小児科准教授の今井千速さんに最先端治療について伺った。
監修●坂井千加子 新潟県立がんセンター新潟病院血液内科・小児科チーム病棟主任看護師
血液がんの治療は、強力な化学療法を行うことが多い。当然ながら副作用も強くなる。入院中は、医療スタッフのケアを受けられるが、退院後は患者やその家族も日常生活上の心がけが重要だ。日常でのセルフケアについて、新潟県立がんセンター新潟病院の看護師・坂井千加子さんに伺った。
監修●大沼由季 東京医科歯科大学歯学部附属病院歯科衛生保健部主任歯科衛生士
がんの治療を進める際に気をつけなければならないものに口腔ケアがある。とくに化学療法や放射線療法、さらに造血幹細胞移植を伴う造血器腫瘍(血液がん)では口腔粘膜炎や口腔乾燥症、味覚障害などの口腔内トラブルが発現することが多い。口腔ケアの専門家に治療前から始まるケアの重要性について聞いた。