がんサポート5月 血液がん特集 掲載記事更新のお知らせ
●血液がん特集 ※ログインしてご覧ください
血縁ドナーによる骨髄移植の成果に迫る 臍帯血移植は、難治性血液がんを救う切り札になり得るか
白血病に対する新しい薬物・免疫細胞療法 がん治療の画期的な治療法として注目を集めるCAR-T細胞療法
血液がんの上手な日常での副作用管理 感染症対策が最重要。骨髄移植した患者はとくに注意を!
治療が長引く可能性も 血液がん患者の口腔ケアはセルフケアと専門医とのタッグが重要
●がんと生きる ※ログインしてご覧ください
「必ずまた、戻ってくるから」 第2回 橘 ハコ さん(フリーランスパブリシスト)
●私の生きる道 ※ログインしてご覧ください
治療する側とされる側の懸け橋の役割を果たしたい 下行結腸がんⅢA期、上部直腸、肝転移を乗り越え走るオストメイト口腔外科医・山本悦秀さん
●森川那智子のゆるるんヨガdeほっ!
●黒田尚子のがんとライフプラン
老齢基礎年金の繰上げ受給をする前に知っておきたいデメリット(後編)
●連載
がん哲学「樋野に訊け」 22 今月の言葉「悲しみすぎると心が死んでしまう」
●5月 編集後記
■4月初旬に取材で新潟に行った。駅から病院に向かうバスの窓から望む信濃川沿いの桜は満開だった。新潟大学医学部の今井千速先生の、「今年は本当に雪が多くて大変でした」と実感のこもった口調に、今年の冬は連日記録的大雪と伝えていたことを思い出した。今井先生は、自分がCAR遺伝子を発明したこと以上に、それを利用したCAR-T療法が発展していくのがうれしいと語ってくれた。後日(4月23日)、日本でも国内初となるCAR-T療法が承認申請されたそうだ。日本では成果報酬型の支払い方法はどうなるのだろう。ともあれ早く認可されるのを期待したい。(松尾)
■NHKラジオ深夜便「明日への言葉」で日本を代表する建築家・安藤忠雄さんの「人生はいつでも挑戦」を聴いた。安藤さんは2009年に膵がんを発症、胆のう、胆管、十二指腸を摘出。14年には再発して膵臓、脾臓も摘出したという。医師に「膵臓を全摘して生きている人はいるが元気な人はいない」と言われたことを励みに1日1万歩を目標に歩いているという。その話す声はとても5つの臓器を摘出した人とは思われない力強い声で「私は建築でまだまだやりたいことがたくさんある」と語る。「変人」と言われた小泉元総理に「安藤さんはまさしく『超人』である」と言わしめた安藤さん。そのエネルギーの源は「人間、夢と希望を捨てないという気持ちの在り方。それが何より大切」と語った。(髙橋)
■4月に開催された第104回日本消化器病学会を取材した。ここ数年、膵がんの演題が増えている印象。とくに気になった演題は、「パネルディスカッション11 膵臓癌の新規スクリーニング法の開発と有効性の比較」の討議で、そもそもスクリーニングを行う「検体」のほとんどは、ステージⅢもしくステージⅣであること。つまり、両ステージは手術不能例である。どのスクリーニングの結果を見ても、多少の有用性および可能性はあるものの、ステージ0、ステージⅠの段階で膵がんを発見できるかは、未知数なのである。その理由は、ステージ0、ステージⅠの検体が採取しづらいからである。膵がん自体を早期に見つける確率の高い検査方法はまだなく、しばらくは難しい研究課題のようである。写真は3月に他界した母の好きな桜(市ヶ谷土手にて・西村)。