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2019_apr_i

監修●西川 亮 埼玉医科大学国際医療センター包括的がんセンター脳脊髄腫瘍科診療部長/埼玉医科大学教授

人口10万人あたり約19人がなると言われ、しかも130種以上と種類が多いため、それぞれの罹患数が少なく、エビデンス(科学的根拠)が蓄積されにくい原発性脳腫瘍。そのため標準化が遅れ、日本で初めて「脳腫瘍診療ガイドライン」が作成されたのは2016年と最近であり、今年、第2版(2019年版)が刊行された。

同ガイドラインで取り上げられている原発性脳腫瘍が膠芽腫と中枢神経系原発悪性リンパ腫だけなのも、この2つが比較的発生頻度が高く、エビデンスが蓄積されているためだ。

代表的な膠芽腫と悪性リンパ腫について、埼玉医科大学国際医療センター包括的がんセンター脳脊髄腫瘍科診療部長の西川亮さんに伺った。

監修●村垣善浩 東京女子医科大学先端生命医科学研究所副所長/脳神経外科教授

脳機能を温存しながら腫瘍を摘出するという、ギリギリのせめぎ合いの中で行われる脳腫瘍摘出術では、正常組織との境目に、どうしても取り切れない腫瘍組織が残ってしまう。

そこに登場したのが光線力学的療法(PDT)。取り切れなかった腫瘍組織を、光化学反応を利用して死滅させるPDTの威力と可能性に迫ってみたい。

監修●中井 啓 筑波大学医学医療系放射線腫瘍科脳神経外科准教授

難治性である原発悪性脳腫瘍に対する、新たな治療の選択肢として期待されているホウ素中性子捕捉療法「BNCT」。手術や従来の放射線治療では対処しきれない症状に対して、わずか1回の照射で効果が期待できるとされる治療だ。

現在、京都大学を中心とするチームが脳腫瘍と頭頸部がんを対象に治験を実施中だ。今後は、原発悪性脳腫瘍に対する治療の実現を目指したいという筑波大学医学医療系放射線腫瘍科・脳神経外科准教授の中井啓さんに今後の展望を聞いた。

監修●青木友和 独立行政法人国立病院機構京都医療センター緩和ケア科長・脳神経外科医長

希少がんである悪性脳腫瘍。治療を尽くすことはもちろんだが、同時に緩和・終末期ケアについて冷静に考えておくことは、患者だけでなく家族のためにも大切ではないだろうか。しかし、悪性脳腫瘍の緩和・終末期ケアに関する情報は、世界的に見てもまだ少ない。ヨーロッパでは2017年に欧州脳腫瘍学会(EANO)が成人神経膠腫(しんけいこうしゅ:*グリオーマ)の緩和ケアガイドラインを発表したが、日本での研究報告はまだほとんどないという。

京都医療センター(京都市)脳神経外科医長の青木友和さんは、脳神経外科医として治療に取り組みながら、緩和ケア科長として終末期の患者さんと日々接している国内でも数少ない存在だ。悪性脳腫瘍の緩和・終末期ケアの現状と問題点を伺った。

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