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2019_sep_i

監修●岩田広治 愛知県がんセンター副院長兼乳腺科部長

「原発巣手術はHER2陽性ステージIV乳がん患者の生存率の44%上昇に関連しており、切除手術を検討すべき」との後ろ向きコホート研究結果が、今年(2019年)3月に開催された米国癌学会年次総会(AACR2019)で発表された。

日本では、現在、その有用性の解答を得るための前向きの比較試験である「ステージIVの乳がんに対する手術の是非」が進行中だ。試験の代表者である、愛知県がんセンター乳腺科部長の岩田広治さんに試験実施に至った経緯とその内容について伺った。

監修●向井博文 国立がん研究センター東病院乳腺・腫瘍内科医長

2018年1月に再発卵巣がんの維持療法に保険適用された分子標的薬リムパーザ(一般名オラパリブ)が、同年7月、「がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性、HER2陰性の再発乳がん」に適応拡大された。これは治療法の限られているトリプルネガティブ乳がん(TNBC)の患者には、とりわけ大きな朗報だったと言える。一方、遺伝性である可能性が高いこのタイプの再発患者に、どのタイミングで遺伝子検査を行うかなど、医療現場には新たな課題も。

国立がん研究センター東病院乳腺・腫瘍内科医長の向井博文さんに、承認約1年のリムパーザとともに、免疫チェックポイント阻害薬の新たな可能性についても伺った。

監修●佐武利彦 横浜市立大学附属市民総合医療センター形成外科部長/診療教授

現在、日本の乳房再建の8割を占めるシリコンインプラントによる人工再建。しかし、そのシリコンが原因で新たなリンパ腫が発現することが最近明らかになり、世界を震撼させている。さらに、インプラント治療の10年長期データが発表され、インプラントで再建や豊胸術を行った患者の54%が、何らかのトラブルで再手術していることも明らかになった。そんな中、安全で質の高い乳房再建を目指し、培養した脂肪幹細胞を使った脂肪注入による乳房再建が始まった――。

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