急性リンパ性白血病で、抗がん剤治療中。妊娠・出産は可能か

回答者:薄井 紀子
東京慈恵会医科大学付属第3病院 腫瘍・血液内科診療部長
発行:2009年9月
更新:2013年12月

  

31歳の妻のことでご相談します。妻は急性リンパ性白血病と診断され、現在、化学療法を受けています。「治療は順調」と主治医に言われ、安心していますが、今後の妻の妊娠・出産のことが心配です。私たち夫婦は子供を望んでいます。化学療法によって、妊娠・出産などに悪影響が出ることはありますか。

(新潟県 男性 34歳)

A 卵子の冷凍保存という方法も

急性リンパ性白血病の治療では、大量の抗がん剤を使用します。とくに35歳以下の方の場合は、かなり強力な化学療法を行わないと、治療効果が出にくい傾向があります。「治療は順調」であることは何よりですが、おそらく大量の抗がん剤を使用しているでしょう。

白血病に使う抗がん剤は、卵巣にも大きな負担を与えます。加えて、妊娠すると、免疫寛容状態(ごく簡単に言うと、免疫機能が落ちること)になります。そのため、妊娠すると、白血病を再発する患者さんが少なくありません。また、出産された場合、化学療法によって、障害などを持ったお子さんが生まれる可能性も高まります。

白血病の患者さんを多く診ている血液腫瘍内科の医師としては、ご本人の治療を最優先することを勧めます。どうしてもお子さんを希望される場合は、卵子の冷凍保存をしている医院などに相談する方法もあります。

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