2004年8月
遺族基礎年金は「子育て年金」公的年金制度は、よく2階建ての家にたとえられます。1階部分が、すべての国民を対象とした国民年金、2階部分が会社員や公務員が加入している厚生年金保険や共済組合です。2階部分は1階の基礎部分の上乗せと考えるとわかりやすいです。たとえば、会社員だった人の老齢年金の場合、国民年金から「老齢基礎年金」をもらって、さらに厚生年金から上乗せとして「老齢厚生年金」をもらうという形になり...
2004年7月
妻か夫かで大きな違い「遺族年金」とは誰がもらえる年金なのでしょうか。まず、大原則は「死亡した人の収入によって扶養されていた家族がいる」ということです。独身者で扶養している家族がいない人や、サラリーマンの妻で自分自身が夫に扶養されているといった人が亡くなっても「遺族年金」は出ません。では、一家の稼ぎ手が亡くなったら残された遺族が誰でも遺族年金を受け取ることができるかというと、残念ながらそうではありま...
2004年6月
保険料の免除か滞納かで大きく左右される前回、遺族年金を受給するための条件のひとつに「保険料納付要件」という考え方があるということについてお話しました。「保険料納付要件」とは、一言で説明すると「きちんと保険料を納めた人でないと遺族年金はあげませんよ」ということです。「死亡月の前々月までに、保険料を納めるべき期間のうち保険料納付済み期間と保険料免除期間の合計が3分の2以上であること」または特例として「...
2004年5月
はじめに私が社会保険労務士になろうと思ったのは平成7年です。この頃は私にとって非常につらい時期でした。その前の年の平成6年6月に夫が原因不明の微熱から悪性リンパ腫と診断され、闘病生活が始まったのです。当時、夫は33歳、それに4歳の長女と2歳の次女、私の4人家族でした。最初から予後についてかなり厳しい話を聞かされたため、私のほうが泣いてばかりいました。夫もショックだったはずですが、自分は絶対に死なな...
2003年11月
患者の視点で診療にのぞむ 福島県立医科大学病院第二外科 乳腺グループの相良浩哉医師 がんの治療をしなければ生きていけない。 しかし、それを続ければ家庭崩壊を招く、という 命と金の間でジレンマに陥っている患者が増えている。 乳がんでは新薬が効果を発揮している。 その中で起きた新たな悲劇だ。 福島県立医科大学の相良浩哉さんがこの問題に救いの手を差し延べる。高騰する乳がんの治療費 福島市光が丘の丘陵...