2010年3月
社会保険相模野病院 婦人科腫瘍センター長の 上坊敏子さん ひと口に女性がんといっても、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんそれぞれに個性があり、課題も違います。 女性がんで命を落とさないためには、何をするべきなのか。 社会保険相模野病院婦人科腫瘍センター長の上坊敏子さんに、女性がんを理解するための基礎知識をうかがいました。 増えている子宮体がんと卵巣がん [内性器のしくみ] 出典:知ってお...
2009年6月
埼玉医科大学国際医療センター 婦人科腫瘍科教授の 藤原恵一さん ライフスタイルの変化とともに年々増加傾向にある卵巣がんは、早期発見が難しく、死亡率が高いのが特徴。 しかし、卵巣がんは化学療法が比較的よく効く疾患であり、新しい抗がん剤の登場によって、進行がんであっても治療成績は向上してきている。 7割が進行がんで見つかる 生命のもとになる卵子を生成し放出するとともに、女性ホルモンを分泌する...
2009年6月
埼玉医科大学国際医療センター 婦人科腫瘍科教授の 藤原恵一さん 卵巣がんに対して抗がん剤を直接、腹腔内に注入する腹腔内化学療法(IP)は、数々の臨床試験結果で有効であることが示されています。にもかかわらず、腹腔内化学療法を疑問視する意見も根強く、いまだ標準治療とはなっていません。しかし、最近になって、腹腔内化学療法を見直す動きが活発となり、有効性と安全性をあらためて確認する大規模な試験が開始...
2007年10月
自治医科大学 産科婦人科学講座教授の 鈴木光明さん 「卵巣がん治療ガイドライン」は2004年版を一部改定し、新しく2007年版が発刊された。今回、作成委員会の委員長である自治医科大学産科婦人科教授の鈴木光明さんに、患者として知っておくべきガイドラインのポイントについて、2007年版に即して解説していただいた。卵巣がんは早期発見が難しい[卵巣の構造] [女性骨盤内部と子宮付近] 卵巣は子宮の左右...
2006年9月
サポート医師・山中康弘 栃木県立がんセンター 化学療法科医長 やまなか やすひろ 1969年生まれ。 94年旭川医科大学卒業。 5年間の研修後、国立がん研究センター中央病院内科レジデント、がん専門修練医を経て2006年より現職。 日本産科婦人科学会専門医。 モットーは「正確な情報をもとに患者さんと一緒に考える治療の実現」 検査の結果、卵巣に腫瘍。「すぐに手術が必要」と告げられた 荒山扶美...
2006年8月
米フォックスチェース がんセンター教授の マイケル・A・ブックマンさん 卵巣がん、とくに進行卵巣がんに対する化学療法は、タキソール(一般名パクリタキセル)とパラプラチン(一般名カルボプラチン)との組み合わせが標準的治療となっているが、アメリカでは、GOG(Gynecologic Oncology Group)という婦人科がんの研究グループがさらに治療効果を高めるための研究を行っており、今年の...
2005年8月
栃木県立がんセンター 婦人科医長の 関口勲さん 婦人科がんの治療は、乳がんに比べて大きく遅れていましたが、最近は臓器の温存や術後の後遺症・合併症の軽減などにも目が向けられ、変わってきました。しかし、現状を見るとまだ新旧が入り乱れて混沌としている状態です。 ここに注意しながら、子宮頸がんの治療とケアについて、これだけは患者さんに知っておいていただきたい事柄を記してみます。 婦人科がん全般...
2004年1月
川崎医科大学産婦人科助教授の 藤原恵一さん 卵巣がんは、今日本でもじわじわと増加しているがんです。日本では、年間6000人から8000人が卵巣がんになっていますが、閉経後に多いがんであることも特徴です。卵巣がんの7割は閉経後に発見されており、50代から70代の高齢者にも多いがんです。人口が日本の2倍であるアメリカでは、年間2万4000人が卵巣がんになっています。これからみても、今後も増えていく可能...