がんサポート10月 【最新治療】がん免疫治療・肝細胞がん薬物療法・緩和ケア 掲載記事更新のお知らせ

【最新治療】がん免疫治療・肝細胞がん薬物療法・緩和ケア ※ログインしてご覧ください

 1人ひとりの遺伝子と免疫環境で治癒を目指す! がん免疫治療が進んでいる

 免疫チェックポイント阻害薬の2剤併用療法が登場 肝細胞がんの最新動向と薬物療法最前線

 こころのケアが効果的ながん治療につながる 緩和ケアは早い時期から

●がんと生きる ※ログインしてご覧ください

 子どもの誕生が治療中の励みに 潰瘍性大腸炎の定期検査で大腸がん見つかる

●マインドフルネス・ヨガ:それでいいのだ!

 第77回 「やけたトタン屋根の上の猫」<マインドフルネスの実習>

●がん相談 泌尿器がん

 主治医からキイトルーダの投与を勧められたが

 検査も治療もしないほうがいいと提案されたが

 パドセブの副作用は?

●連載

 【動画】精神腫瘍医・清水 研のこころの処方箋 ~自分らしくがんと向き合うために~ 第18回 「〝悲しみ〟という感情について考える」

 腫瘍内科医のひとりごと 166 腰痛でMRI検査

 

●10月 編集後記

■未治療の進行・転移性メラノーマの1次治療「CheckMate-067試験」の10年間の追跡調査結果が9月に発表されました。追跡10年時点におけるメラノーマ特異的生存率は、オプジーボ+ヤーボイ併用療法群で52%(中央値=未達)に対し、オプジーボ単剤療法群で44%、ヤーボイ単剤療法群で23%。進行がんでも半数が治るがん種が現れたのです。免疫チェックポイント阻害薬登場から10年、併用療法の開発が進んで期待は広がります。(松尾)

■3年前に肺がんに罹患し、最近リンパ節に転移していることが判明し、間もなく放射線治療が始まるという84歳の女性の投書に目が留まった。彼女は長年ヨガ教室に通っていたのだが5年前、体調を崩し休んでいる間に肺がんに罹患した。3カ月ほど前から再び通い始めたところ、がんのことも忘れさせてくれ、安らぎを得られたという内容のもので、最後に「もうすぐ85歳、まだまだ頑張るぞ」と結んでいた。人はいくつになっても目標を持って生活を送ることの大切さを彼女の投書から教えてもらった。(髙橋)

書評/『不安を味方にして生きる』—「折れないこころ」の作り方
発行:NHK出版
著者:清水 研
定価:1,500円(税別)

腫瘍精神科医の清水研さんは、20年以上がん専門病院でがん患者さんのこころのケアを行なっている。ただ、精神腫瘍医の登録者は全国で219人(日本サイコオンコロジー学会2024年現在)。1人もいない県やがん拠点病院でさえもいないところもあるなど身近に腫瘍精神科医が少ない日本では、がん患者さんに必要とされている精神的ケアが行き届いていない。そのような状況に置かれているがん患者さんに手に取ってほしいのが本著『不安を味方にして生きる』だ。もちろん、がんに限らず、さまざまな不安を抱えている人々にもおおいに参考になる。第1章の「不安と向き合う」から「限られた人生をどう生きるか」までの7章で構成されている。初めに「不安な気持ちが、こころのなかにあっていい」と、それを認めることからスタートすることが大切だと、まずはネガティブな自分を肯定してくれる。しかし、その不安には、味方にしたほうがいいものと手放したほうがいいものがあり、2章でその手放し方について語っていく。著者は自身のこれまでの人生におけるさまざまな葛藤を吐露していて、より内容に深みを添えている。これまで4,000人以上のがん患者さんと向き合ってきたなかから導き出された「折れないこころ」のつくり方は、がん患者さんのみならず、不安を抱えて今を生きる人への伴奏本だ。なお、著者はがんによるさまざまな苦痛や不安への向き合い方について、がんサポート動画シリーズ「こころの処方箋」で語っていて、この動画で初めて精神腫瘍医という存在を知りその語りに救われたという患者さんもいる。(松尾)

 

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