アロマセラピスト・長谷川記子の心を癒すアロマ教室 6

ローズマリー

長谷川 記子 アロマセラピスト
発行:2014年4月
更新:2019年7月

  

はせがわ のりこ 薬剤師、アロマ・ハーブ・サプリメントコンサルタント(有)チェリッシュ・インターナショナル代表取締役 星薬科大学薬学部卒業。大学時代より皮膚科学や予防医学、香りの研究を始める。医療・介護分野でQOL向上のためのアロマとハーブの普及活動を行う。日本緩和医療薬学会評議員 、国際個別化医療学会評議員、日本メディカル・アロマテラピー学会員 、日本赤十字社医療センターアロマテラピー研究会専任講師、聖徳大学生涯学習講師(ハーブ&アロマテラピー)
カウンセリング受付先
eメールアドレス cherish-int@nifty.com
FAX. 047-348-2352
アベ腫瘍内科クリニック
TEL. 03-6380-8031

ローズマリーはシャープな爽やかな強い香りです。若返りの精油として、集中力、記憶力を高め、元気づけてくれます。ローズマリーは抗菌、抗ウイルス、循環器系や消化器系の強壮、抗ストレスにも効果的です。

アロマのこころ
古代から、私たち人類は不老不死の薬草を探し求めてきました。ローズマリーは「若さと気を回復させる」不老の薬草の代表です。この地球の荒れ地の中で、強くたくましく生きる薬草、純でスッキリした香りを放ち、「いかなる環境でも生き抜いてみせる!」と12月の寒い中でも、可憐な花を咲かせます。「あきらめるな! 生命の底力あり」と……。

がんを患うと、気力が低下し、落ち込んだ状態で、全身の疲労倦怠感にさいなまれるときがあります。

中世ハンガリーのエリザベス女王は、ローズマリーを処方した化粧水で若さと美しさを保ち、77歳のときに隣国のポーランド国王に求婚されたという歴史が残っています。

老化防止、気力充実、肝臓・胆のうの強壮など、消化器系の不調の回復に役立ちます。また肩こり、腰痛などにも、アロマ・マッサージオイルにブレンドして用いると、とても効果的です。

「毎日が憂鬱で、がん治療のことを考えると、どう判断し、選択していいか、わからない」という、A氏(50代男性、胃がん)。

会社に勤務していた頃は、お酒の量も多く、仕事の関係で、毎日深夜の帰宅が続いていたようです。40代前半からのハードな責任ある仕事とストレスのかかる人間関係の職場での激務が重なり、50代後半の会社の定期検診で胃がんが見つかりました。

この時点でA氏は肝臓にも転移があり、半年前から、食欲不振や気力低下、体重減少など、本人も「何かおかしい」と感じていたそうです。

肝機能の低下や気力の低下は、心身の状態に現われ、アロマカウンセリングのときに、「もう動くのもだるくて……」と椅子に腰をおろすのさえつらそうでした。

手足も冷えがありましたので、アロマのブレンドオイルのトリートメントに、ローズマリーを加えました。がんになり、休職後は、家で一日中、テレビの前で、ボーっとしていることが多くなったとご家族が語られました。

そこで、お部屋での芳香浴用に、ローズマリーにラベンダーをブレンドしたものを、朝と昼に2回、10分位拡散させ、毎日1~2回、1回15分位のアロマのフットマッサージをご家族にお願いしました。

このアロマケアの中で、A氏はローズマリーの香りを気に入られ、「心も体もすっきりしてきた」と言われ、前向きに生きる力が甦ってきたようでした。

マッサージオイルブレンドレシピ

ソフトトリートメント

がん患者さんへのアロマトリートメント注意事項

トリートメントマッサージは、撫でさするくらいのソフトタッチで施す

患部、リンパ節の上や、放射線治療を施した部位、炎症や術後の傷のある部位は施さない

長時間(1時間以上)のトリートメントは避ける。15~30分位に。リラックス状態になることが大切

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