アロマセラピスト・長谷川記子の心を癒すアロマ教室 7

スイートオレンジ

長谷川 記子 アロマセラピスト
発行:2014年5月
更新:2019年7月

  

はせがわ のりこ 薬剤師、アロマ・ハーブ・サプリメントコンサルタント(有)チェリッシュ・インターナショナル代表取締役 星薬科大学薬学部卒業。大学時代より皮膚科学や予防医学、香りの研究を始める。医療・介護分野でQOL向上のためのアロマとハーブの普及活動を行う。日本緩和医療薬学会評議員 、国際個別化医療学会評議員、日本メディカル・アロマテラピー学会員 、日本赤十字社医療センターアロマテラピー研究会専任講師、聖徳大学生涯学習講師(ハーブ&アロマテラピー)
カウンセリング受付先
eメールアドレス cherish-int@nifty.com
FAX. 047-348-2352
アベ腫瘍内科クリニック
TEL. 03-6380-8031

甘く新鮮なスイートオレンジの香りは、心が暗く沈んだとき用いると、幸せな気持ちになります。消化器系にもよく、胃腸の調子を改善します。

・成分:リモネン、ネロール、シトラールなど
・作用:抗うつ、鎮静、鎮痙、神経強壮、健胃、消化促進

アロマのこころ
スイートオレンジやカンキツ系のレモン、グレープフルーツなどは、私たちの生命を喜ばす食べ物です。食物の中で、血液や腸を浄化し、人の心までも、その香りで、幸せに浄めてくれます。カンキツ系の果物は、私たち人間の生命の喜びの源とつながる香りを放ちます。「あなたの生命は、喜びの中で生まれてきたのですよ!」と優しく教えてくれるかのようです。

スイートオレンジは、患者さんの方々の病床での心を安らげます。とくに、消化器系のがんである胃がん、肝がん、胆がん、大腸がんなどに、芳香浴として、室内に、1日2~3回、15分位ずつ、芳香することで、心身共にリフレッシュでき、食事のできない状態や、術後の心の落ち込みの改善に効果的です。

スイートオレンジの精油の主成分であるリモネンはカンキツ系の特徴であり、脳内のドーパミンを活性化し、〝生きる歓び〟を湧き上がらせます。近年、認知症予防にオレンジが効果的と解明されてきましたが、1970年代、すでに、イタリアの研究者は、精神科の患者さんのうつ症状に、オレンジを含むカンキツ系に効果があると実証しています。

がん患者さんが、胃腸系のがんの場合、室内芳香浴に、私自身も、スイートオレンジを用いたところ、食事の取れない方から、「とても心地よい」とか、「おいしそうな香りですね!」と、大変、喜ばれたことがあります。

太陽の恵みの色のオレンジの香りは、本来の明るさを患者さんの心に取り戻す、手助けになるのです。

室内芳香レシピ……安眠と幸福な気持ちを呼び起こす

アロマトリートメント……食欲不振や落ち込みのあるときに行うとよい

同じカテゴリーの最新記事

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート4月 掲載記事更新!