アロマセラピスト・長谷川記子の心を癒すアロマ教室 9

フランキンセンス(オリバナム、乳香)

長谷川 記子 アロマセラピスト
発行:2014年7月
更新:2014年10月

  

はせがわ のりこ 薬剤師、アロマ・ハーブ・サプリメントコンサルタント(有)チェリッシュ・インターナショナル代表取締役 星薬科大学薬学部卒業。大学時代より皮膚科学や予防医学、香りの研究を始める。医療・介護分野でQOL向上のためのアロマとハーブの普及活動を行う。日本緩和医療薬学会評議員 、国際個別化医療学会評議員、日本メディカル・アロマテラピー学会員 、日本赤十字社医療センターアロマテラピー研究会専任講師、聖徳大学生涯学習講師(ハーブ&アロマテラピー)
カウンセリング受付先
eメールアドレス cherish-int@nifty.com
FAX. 047-348-2352
アベ腫瘍内科クリニック
TEL. 03-6380-8031

甘く神秘的で深みのあるフランキンセンスの香りは、心身を浄め魂の浄化に用いられます。

・成分:α-ピネン、ボルネオール、オリバノール

アロマのこころ
フランキンセンスは、心身の霊的な痛みを癒す古代からの伝承的な精油です。カンラン科という木の樹脂の香りで、木が自らを癒やし再生するためのパワーをもちます。私たち人類にとっても、自分自身で気づかない心の深い傷を癒し、ゆっくりと再生していく生命の力を与えてくれる香りです

フランキンセンスは、古代エジプト時代から、瞑想や宗教的儀式に用いられてきた香りです。イエスキリスト誕生時に東方の3人の博士たちは、贈り物の1つとして、「聖なる香り=フランキンセンス」(乳香)を献上しました。深い絶望感やパニックを和らげ、皮膚の再生や免疫力の強化を手助けし、抗菌、抗ウイルス作用もあると言われています。

私は臨床の場で、がん患者さんのアロマトリートメントをするとき、「呼吸」が心身状態を表わすことを実感します。人間はこの世に生まれて、産声を上げ、生命の最後まで、「息を吸い、吐く」という大切な行為の中で、「生命」が生かされているのです。「呼吸」は「生命のリズム」を表します。

60代の肺がんの男性の方のご家族から、呼吸の乱れや痛みの相談を受けたとき、フランキンセンスを芳香浴やアロマトリートメントに勧めたところ、介護していたご家族から「呼吸も少し楽になり、痛みも和らいだようです。何より心が落ち着きました」と笑顔のご報告を受けました。

フランキンセンスは、「呼吸を整える香り」「気を通す香り」と言えます。そしてさらに、心身の痛みや霊的な痛み(スピリチャルペイン)を癒し、QOLを高めてサポートのできるのがフランキンセンスの香りなのです。

身の回りで香りを楽しむ……呼吸のリズムを助けます

手のひらのアロマリフレクソロジー……心身の痛みを癒します

同じカテゴリーの最新記事

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート4月 掲載記事更新!