アロマセラピスト・長谷川記子の心を癒すアロマ教室 12
ゼラニウム
はせがわ のりこ 薬剤師、アロマ・ハーブ・サプリメントコンサルタント(有)チェリッシュ・インターナショナル代表取締役 星薬科大学薬学部卒業。大学時代より皮膚科学や予防医学、香りの研究を始める。医療・介護分野でQOL向上のためのアロマとハーブの普及活動を行う。日本緩和医療薬学会評議員 、国際個別化医療学会評議員、日本メディカル・アロマテラピー学会員 、日本赤十字社医療センターアロマテラピー研究会専任講師、聖徳大学生涯学習講師(ハーブ&アロマテラピー)
カウンセリング受付先
eメールアドレス cherish-int@nifty.com
FAX. 047-348-2352
アベ腫瘍内科クリニック
TEL. 03-6380-8031
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バラ様の香りと、ミント系の香りを含むゼラニウムは、心身のバランスを整え、美肌や体内の余分な水分や老廃物の排出をサポートします。
・成分:ゲラニオール、シトロネロール、リナロール
・作用:自律神経調整、内分泌調整、デトックス、美肌、抗菌
アロマのこころ
ゼラニウムはローズオイルの代用となるアロマの精油です。花も、葉の形も外見からは全くローズに似ていないのですが、成分には、ローズと同様のものが含まれています。蚊よけにもなり、いい香りがするゼラニウム。欧州では悪霊よけに植えたそうです
ゼラニウムはローズオイルの代用となるアロマの精油です。花も、葉の形も外見からは全くローズに似ていないのですが、成分には、ローズと同様のものが含まれています。蚊よけにもなり、いい香りがするゼラニウム。欧州では悪霊よけに植えたそうです
ゼラニウムは患者さんと家族の方のケアサポートにとても役立つ精油です。がん治療が長引く中で不安やウツ状態、むくみ、乾燥肌、水虫やカンジタ症などの真菌症が現れたとき、薬ではないハーブの精油としてのゼラニウムはとても役立ちます。
ゼラニウムの香りは視床下部や副腎に働き、自律神経系や内分泌系の調整をすると共に、体内の体液の排出を手助けし、病床で手足がむくんだときにも、アロマトリートメントオイルとして活用します。家族を介護している女性などで、更年期障害や落ち込みや無気力な状態のときも、役立ちます。
50代の膵がんのA子さんが来院したときは、彼女のためにトリートメントのブレンドの中にゼラニウム油を含みました。いつも怒りっぽく心が寂しい状態のA子さんは、発症前からの精神的な不満や不信が、病と共に怒りの症状で表れました。
アロマカウンセリングをしながら、足のけだるいむくみをゼラニウム油入りアロマオイルでトリートメントしました。
ゼラニウムには肝臓、腎臓、膵臓を強壮し、利尿作用があるからです。薬ではないので、実に緩やかな作用ですが、アロマの施術を施すたびに、A子さんの本来の優しい笑顔が少しずつ見られるようになりました。