アロマセラピスト・長谷川記子の心を癒すアロマ教室 13

ネロリ

長谷川 記子 アロマセラピスト
発行:2014年12月
更新:2015年3月

  

はせがわ のりこ 薬剤師、アロマ・ハーブ・サプリメントコンサルタント(有)チェリッシュ・インターナショナル代表取締役 星薬科大学薬学部卒業。大学時代より皮膚科学や予防医学、香りの研究を始める。医療・介護分野でQOL向上のためのアロマとハーブの普及活動を行う。日本緩和医療薬学会評議員 、国際個別化医療学会評議員、日本メディカル・アロマテラピー学会員 、日本赤十字社医療センターアロマテラピー研究会専任講師、聖徳大学生涯学習講師(ハーブ&アロマテラピー)
カウンセリング受付先
eメールアドレス cherish-int@nifty.com
FAX. 047-348-2352
アベ腫瘍内科クリニック
TEL. 03-6380-8031

ビターオレンジの花の甘い香りのネロリは、慢性的な心身の疲労を和らげ、自律神経を調整し、消化器系や循環器系の不調を改善します。

・成分:リナロール、ゲラニオール、ネロリドールなど
・作用:抗うつ、鎮静、強心、強壮、催淫、抗菌、美肌、消化器自律神経調整、内分泌調整、デトックス

アロマのこころ
アロマの精油は、植物の生命のエッセンスです。ネロリ油は、オレンジの花の1つ1つの生命を濃縮したものです。私たちの人生は、一人で解決のできない問題やストレスを感じる時、心が頑なになり、身体もこわばる時があります。こうした時、ネロリの花は、自らの生命を捧げその香りで、私たちを癒してくれるのです。―感謝―

長年、臨床の場で、アロマカウンセリングをする中で、がん患者の方々の心の声を聞く事があります。慢性的な長い時間の中で蓄積されたストレスで、「疲れた~」という心身の疲労は、身体の硬直した緊張状態からもわかります。

ネロリはこうした時に、大変力強い味方になってくれる精油です。

B子さん(50代)のがん発症は、3年以上に遡ります。放射線、抗がん薬の繰り返しと再発、乳がんの発症から、何度も受ける治療の選択においても、一人でかかえきれないストレスから、一時、情緒が不安定になる事がありました。薬の副作用で便秘がちになり、又、不安で交感神経の緊張した状態が続きました。こうした時に、ネロリはとても力強いサポートをする事ができました。

もともと、ネロリは、中世、イタリアのネロラ公国の公妃が親しんだ精油で、女性が好む高級香水の中にも、化粧品の中にも、時折、用いられます。皮膚が乾燥し、女性のがんの方々が気にかける美容の分野でも、ネロリは細胞の代謝を助け、肌の弾力と美肌効果があります。B子さんは、ネロリに出会うことにより、長期的ながんとの闘病の時の中で、「とても、ゆったりして快い」という言葉を発し、ネロリによって、心身共に癒されたと告げられました。

心身共にリラックス……とくに女性のために

アロマ入浴時

同じカテゴリーの最新記事

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート4月 掲載記事更新!