NPO法人つくばピンクリボンの会
つくばから、ピンクリボン運動を発信する
乳がん啓発のための「つくばピンクリボンフェスティバル」
乳がん患者は年々増加傾向にあり、今では、女性の23人に1人が乳がんに罹患すると言われています。厚生労働省の発表によると、2005年には日本全国で1万人以上が乳がんによって亡くなっているという状況です。この数は、全国の交通事故による死亡者数を上回っています。
当会は、乳がん検診の大切さを広く一般市民に訴え、早期発見・早期治療を推進することを目的として、患者、医療従事者、一般住民を中心に2004年に設立されました。茨城県つくば市に事務局をおいて活動しており、2006年3月には、NPO法人として認可され、「NPO法人つくばピンクリボンの会」として新たなスタートを切りました。
ピンクリボンは、アメリカで生まれた、乳がんの撲滅、早期検診受診の啓蒙活動のシンボルマークです。その運動は世界規模に広がっており、日本でも近年、さまざまなキャンペーンが行われています。「つくばピンクリボンの会」は、市民の意識が高いと言われるつくば市より、この運動を発信する会です。
会の主な活動内容は、年に1回の「つくばピンクリボンフェスティバル」の開催が中心となります。その他、乳がんに関する学習の場として患者さん向けのフォーラムなども開催しています。また、今までに、「いばらきピンクリボンフェスティバル」や「リレーフォーライフ」など、他団体主催のがん関連イベントへの参加も行っています。
2005年4月に開催した、第1回つくばピンクリボンフェスティバルでは、乳がん検診、乳がんの専門医による講演会「乳がんを知ろう」、トークショー、コンサート、ウォーキング、展示ブース、患者の会コーナーの設置、バルーンパフォーマンスなどを行いました。
各企業・団体の協賛やボランティアの方々による協力を得て、計736名もの方にご参加いただき、大成功の内に終了いたしました。
また、2006年の第2回開催では、更にパワーアップし、「あなたは検診を受けたことがありますか?」と題したシンポジウムや、がん専門看護師によるセミナー、講演会を2題行うなど、より充実した内容で、第1回に引き続き、多くの患者さん、ご家族、関係者の皆様にご参加いただきました。
第3回となる本年の「つくばピンクリボンフェスティバル07」は5月13日(日曜日・母の日)に開催されます。
現在、乳がんの早期発見に有効として、検診においてマンモグラフィの導入が進んできています。茨城県でも、1994年に視触診とマンモグラフィの併用検診を開始。2001年からは超音波検査も導入し、年齢に合わせた乳がんの検診を実施しています(下表参照)。
しかし、茨城県は全国的にも高いレベルの検診指針と制度の充実を誇っているにもかかわらず、受診率は9パーセントと、全国平均の10パーセントより低く、乳がんの早期発見にはつながっていないのが現状です。
つくばピンクリボンの会では、このような状況の中、乳がん検診受診の大切さを知ってもらい、早期発見・早期治療を進め、少しでも乳がんによる死亡者を減らすことを目指しています。
現在、活動主旨と内容にご賛同いただき、会員としてご参加いただける方を募集しています。年会費は1000円(正会員のみ)です。ご入会その他についてのお問い合わせは、下記事務局宛までご連絡いただくか、もしくはホームページをご確認ください。
対象: 30歳以上の女性。しこり等の自覚症状のない方
30~39歳 | 視触診と超音波検査の併用検診 |
---|---|
40~56歳 | 視触診、超音波検査、マンモグラフィの3種併用検診 |
57歳以上 | マンモグラフィによる検診 |
[検診結果の評価]
カテゴリー1 | 異常なし |
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カテゴリー2 | 良性 |
カテゴリー3 | ほぼ良性だが、がんを否定できない。がんの確率は5%以下 |
カテゴリー4 | がんを疑う異常所見がある。がんの可能性は30~50% |
カテゴリー5 | がんを強く疑う。がんの可能性は90%以上 |
NPO法人つくばピンクリボンの会
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