ボタニカルキッズ★クラブ
園芸療法を通して、がん患者と家族の支援を

文:桜井なおみ(ボタニカルキッズ★クラブ 代表)
発行:2007年2月
更新:2013年7月

  

花みどり文化センター

活動場所となる「花みどり文化センター」

自然とのふれあいが心を癒し、希望を見出す

写真:「ネイチャー・ハロウィン」
写真:「ネイチャー・ハロウィン」

毎月1回、園芸療法に基づいた自然遊びのプログラムを開催。10月に行われた「ネイチャー・ハロウィン」(上) 11月、ケナフを使った紙すきの様子(下)

写真:ケナフを使った紙すきの様子

ボタニカルキッズクラブは、「がん患者の子育て支援を!」との思いから、小児がんなどの難病を患うお子さんや親御さん、自らががん患者の子育て世代のご家族の方を主な対象に、毎月1回、東京都立川市にある国営昭和記念公園内の「花みどり文化センター」の研修室でさまざまな自然あそびを提供しています。(NPO法人ジャパンウェルネスの後援、(財)がんの子供を守る会の協力をいただいています)

提供するプログラムは、植物がもつさまざまな効用を利用した「園芸療法」の考え方をベースに立案しています。植物には人の心を癒したり、和ませる力があります。また、植物を育てる園芸作業は、人の心に自信や達成感、期待や喜びを与えます。自分が蒔いた種の開花や、野菜を育てたり、食べることが生きがいになったり、そこから新しいコミュニケーションが始まるきっかけにもなります。

園芸療法は、こうした園芸活動が持つ効果や特性を、人々の心や身体のリハビリテーション、生きる力の回復に役立てていこうとする療法です。

第1回目のプログラムとして10月に、「ネイチャー・ハロウィン」と題し、葉っぱを使った仮装パーティーを開催したのに続き、今までに「宝物をかくそう」(11月)、「Merry X’mas サンタのお迎え準備」(12月)を行い、多くの子どもたちと、そのご両親にご参加いただきました。

自然とのふれあいを通じて、新しい仲間や今を生きている自分を再発見し、生きていることの楽しさやワクワク感、先への希望を持つことができたら……。ボタニカルキッズクラブは、そんな患者と家族の心を癒す「新しいコミュニティの場」を目指しています。

小児や子育て世代のがん患者(若年性のがん)が抱える問題は深刻で、進学、就職、結婚、養育など、治療中だけではなく、治療後もたくさんの社会的な偏見と対峙しなければなりません。

また、患者は、家庭や社会においても中心的な存在であり、周囲にはかり知れないほどの影響を与えます。そうした仲間たちに、自然とのふれあいを通じて、新しい仲間と出会い、今を生きている自分を再発見し、人生に前向きになってもらえたら、未来への希望を抱くことができたら……。

そんな「新しいコミュニティの場」を目指しています。

活動への参加者は、小児がんなどの患児や自らががん患者の家族の方々です。とくに、小児の場合は患児だけではなく、「きょうだいたち」が主役になれるような場が必要です。甘えたい盛りの幼少期に、いつも脇役で我慢を強いられている彼らを、是非自然のなかで思いっきり遊ばせてあげたいと思っています。

医療情報の提供などではなく、自然とのふれあい、遊びをメインとしているボタニカルキッズクラブという場が、是非、これらの子どもたちの心を解放していく場になっていってほしいと願っています。

活動にご参加いただくためには事前に活動への参加申し込みが必要となります。活動日の1週間前までに上記事務局宛てに、はがきまたはメールにてお申し込みください。その際には、参加者全員分の(1) 氏名、(2) 年齢、(3) 住所、(4) 電話番号、(5) 参加希望の月、(6) メールアドレスをご記入願います。後日事務局より「ボタニカルキッズ★クラブのご案内」をお送りさせていただきます。

また、会の活動趣旨に賛同し、支援していただけるサポーター会員の募集も行っております。

会員の方には、ニュースレター「BotaBota-News」(年2回発行)をお送りします。

また、パーティやチャリティバザーなどイベント(年1回開催予定)のご招待状をお送りします。年会費は、個人1口3000円、団体1口1万円となります。詳しくは事務局までお問い合わせ下さい。

ボタニカルキッズ★クラブ

〒170-0005 東京都豊島区南大塚1-4-5 桜井なおみ宛
メール
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