大腸がんの術後にポリープ発見。すぐ切らなくてよいか

回答者:大矢 雅敏
獨協医科大学越谷病院 外科主任教授
発行:2010年7月
更新:2013年12月

  

大腸がんの手術後、半年に1回のペースで、通院をしています。最近、内視鏡検査で5ミリほどのポリープが見つかりました。そのままでしばらく様子をみるとのことですが、多少不安も感じています。このままでよいのでしょうか。腫瘍マーカーのCEA(がん胎児性抗原)は1.0、貧血はありません。

(岡山県 女性 64歳)

A 年1回の内視鏡検査を受けているなら、次回まで待ってもいい

手術後、内視鏡検査をどれぐらいの間隔で受けておられるのでしょうか。内視鏡検査を年1回のペースで受けているなら、5ミリほどのポリープとのことですから、翌年の内視鏡検査で切除できることがほとんどです。しかし、翌年の内視鏡検査まで待つのが不安でしたら、主治医に頼んでもう1度、内視鏡を受け、ポリープを切除してもらってください。

一般的には、術後5年間は、半年に1回のペースで、腫瘍マーカーに加えてCT検査やX線検査などを受けます。

再発リスクが高い場合には、3カ月に1回のペースで検査を受けます。相談者の場合、腫瘍マーカーの値は正常ですが、がんが再発していることもありますので、きちんとCT検査やX線検査も受けてください。

CT=コンピュータ断層撮影

同じカテゴリーの最新記事

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート4月 掲載記事更新!