癒着のためか、腹痛や便秘に。内視鏡治療を受けられるか

回答者:吉田 和彦
東京慈恵会医科大学青戸病院 副院長
発行:2008年7月
更新:2013年12月

  

2008年の4月に受けた人間ドックで、下行結腸がんが見つかりました。幸いにも粘膜内がんで、内視鏡で取り切れると説明されました。ただ、2年半ほど前に子宮筋腫の手術を受けていて、癒着のためか、腹痛や便秘に悩まされています。このような状態で、内視鏡治療(内視鏡的粘膜切除術)を受ける場合、危険性が高まることはないのでしょうか。

(栃木県 女性 47歳)

A 検査で内視鏡が入っているなら、危険性は高まらない

癒着などのない一般的なケースでも、内視鏡治療によって、出血や腸の穿孔などの合併症が起こる可能性は若干あります。出血は0.36パーセント、穿孔は0.2パーセント程度の発生率が報告されています。癒着がある場合、これらの合併症の危険性が高まるとは、一概にはいえません。

そもそもご相談者は、人間ドックの段階で内視鏡検査を受けていると思います。ということは、内視鏡ががんの箇所まで入ったと考えられます。下行結腸へ内視鏡が入りにくい人はときどきいますが、検査できちんと入ったのであれば、合併症が起こる危険性は、通常のケースとあまり変わらないと考えられます。ちなみに、子宮筋腫の手術と腸の癒着に関しては、腹痛や便秘という症状からだけでは正しい判断ができません。

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