稀な卵管がん、今後の治療は

回答者:上坊 敏子
社会保険相模野病院 婦人科腫瘍センター長
発行:2013年3月
更新:2013年12月

  

卵巣がんの疑いから手術を受け、子宮と卵巣、卵管の摘出とリンパ節の郭清を行いました。その手術の際、卵巣がんではなく卵管がんであることがわかりました。非常に稀ながんであると聞きました。また、再発することが多いということで、不安を感じています。今後、抗がん薬治療を受ける予定なのですが、どのように進められていくのでしょうか。

(埼玉県 女性 57歳)

A 手術後に抗がん薬治療を

卵管がんは、非常に稀ながんであるうえに、卵巣がん以上に見つかりにくく、またリンパ節に転移しやすいがんです。がんがリンパ節に転移すると、全身のリンパ節にがんが流れてしまうので再発しやすくなります。そういったことから卵管がんは予後が良くないといわれています。

卵管がんとわかったらまずリンパ節郭清をしっかりと行います。次に、抗がん薬治療を行います。最近では、抗がん薬が進歩していてよく効くようになりました。ですので、卵管がんの患者さんでリンパ節にたくさん転移があっても、抗がん薬がよく効いて元気になる方も増えてきています。

卵管がんの抗がん薬治療は、卵巣がんと同じTC療法という方法で、2種類の抗がん薬(タキソールとパラプラチン)を併用して行います。

卵管がんと卵巣がんに対するTC療法の治療成績に大きな差はないようです。

卵管がんは、リンパ節に広がりやすいということから悪そうながんに思うかもしれませんが、手術でがんをきちんと取って、抗がん薬治療をしっかりと行い、リンパ節転移や微小転移をコントロールしていくことで治癒の可能性がみえてきます。

タキソール=一般名パクリタキセル パラプラチン=一般名カルボプラチン

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