手のほくろが変化、がんの可能性は?

回答者:並川 健二郎
国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科医師
発行:2012年11月
更新:2013年12月

  

子どものころからあった手の甲のほくろが、4~5年前に色が濃くなって盛り上がりました。大きさは3mmぐらいのまま変わりません。皮膚がんの可能性などはあるのでしょうか。

(東京都 女性 44歳)

A 7mm以下で変化がなければがんの可能性は低い

良性のほくろと悪性のほくろのがん(メラノーマ)は、できたばかりの時期は両者の区別が難しいことがあります。いずれも少しずつ大きくなりますが、良性のほくろではある大きさまでで増大は止まり、一般的にその目安が7㎜程度までとされています。

相談の方のほくろの場合、3mmという大きさには変化がないということなので、悪性の可能性は低いと思われます。ただし、生まれたときからあるほくろががん化する場合には、見た目の大きさは変わらなくても、しこりや盛り上がりができることががん化の徴候であることがあり、注意が必要です。

なお、大きさが7mm以上になるなど、ご心配な場合は皮膚科専門医を受診しましょう。まずはダーモスコピーという拡大鏡の一種で観察し、良性か悪性かを判断する検査がおすすめです。ダーモスコピーによる検査で判断がつかなかった場合には、切除をするか、定期的に受診して経過観察をするか、担当医にご相談してみてください。

同じカテゴリーの最新記事

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート4月 掲載記事更新!