日光角化症の治療。手術は避けたい、薬で治せないか?

回答者:並川 健二郎
国立がん研究センター中央病院 皮膚科医師
発行:2009年9月
更新:2013年12月

  

顔に、少し赤みを帯びたものができました。大きさは、6~7ミリです。薬局で買った軟膏を塗ると、一時的によくなります。単なる皮膚炎かと思い込んでいました。ウオーキング仲間との会話の中で、日光角化症という病気があって、皮膚がんになることもあると言われました。できれば、顔の手術は避けたいと思います。薬だけで、治す治療法はないのでしょうか。

(長崎県 女性 66歳)

A 標準的な治療は手術。手術以外では凍結療法が一般的

日光角化症は、紫外線のダメージで起こる表皮内がん(がん細胞が表皮の中だけにとどまっている疾患)です。日光のあたる顔などによくでき、多発することも少なくありません。すべて、皮膚がんになるわけではありません。確実な診断は生検で、標準的な治療は手術です。ただ、顔の手術は傷が残ります。

手術以外では、一般的には、凍結療法を行います。これは、液体窒素で病巣部を焼く治療です。外来で、液体窒素に浸した太い綿棒のようなものを病巣部に押し当てます。数秒間、数回、患部に押し当てるだけの簡単な治療です。治療後、色素沈着で少し黒くなることもあります。保険適用で、何回も行えます。抗がん剤の軟膏を用いた治療もありますが、あまり使われていません。尖圭コンジローマというウイルス感染症の治療薬のべセルナクリーム(一般名イミキモド・クリーム剤)が有望ではないかと言われています。現時点では、日光角化症には保険適用外で、臨床試験では使われています。

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