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2013_sep_i

胃がんの基礎知識 胃がんをよく知ろう

監修●小泉和三郎 北里大学医学部消化器内科学主任教授 
取材・文●「がんサポート」編集部

日本人のがん罹患数を見ると、最も多いのは胃がん。死亡率は肺がんに次いで2番目だ。がんの仕組みから、対処法、治療の展望までを2014年3月の日本胃癌学会総会の会長を務める北里大学の小泉和三郎さんに聞いた。

胃がん腹膜播種治療 SOX療法と腹腔内投与の併用など、更なる展開・可能性も

監修●石神浩徳 東京大学外来化学療法部特任講師
取材・文●柄川昭彦

長きにわたり、有効な治療法が確立されていなかった胃がんの腹膜播種。そこに登場した、TS-1+パクリタキセル経静脈・腹腔内併用療法と胃切除が、安全かつ高い治療成績を示している。腹膜播種予防への同法の応用など、新たな可能性へも展開が期待されている。

進行・再発胃がんの化学療法 ASCO‐GI2013の成果を中心に

監修●山口研成 埼玉県立がんセンター消化器内科科長兼部長
取材・文●町口 充

進行・再発胃がんに対するファーストラインの化学療法は、現在はTS-1+シスプラチン(SP療法*)が標準治療だが、TS-1+オキサリプラチン併用のSOX療法も同等の有効性があることがわかり、新たな治療法として加わる見通しとなった。今後、進行胃がんの治療は、複数の治療法の中から患者さんが選択する時代に変わっていくことが期待されている。

胃センチネルリンパ節生検 赤外線内視鏡によりセンチネルリンパ節を確実に見つけ出す

監修●高橋直人 東京慈恵会医科大学附属柏病院外科診療医長
取材・文●黒木 要

「できるだけ胃を残したい」――そう願う胃がん患者さんは少なくない。今、その願いは実現しつつある。センチネルリンパ節生検によって、胃をできるだけ最小限に、そして安全に切除できる手術が行われている。

GISTの最新治療 筋層にできる悪性腫瘍・GIST

監修●山田康秀 国立がん研究センター中央病院消化管内科医長
取材・文●伊波達也

GISTとは、消化管間質腫瘍の略称で、胃に多く現れるが、胃がんとは発症メカニズムが違う悪性腫瘍だ。珍しい病気だが、分子標的薬の登場や遺伝子レベルの研究でより効果の高い治療が行われる時代になった。

食道がん基礎知識 初期症状がなく、転移もしやすいが……

監修●堅田親利 北里大学医学部消化器内科学診療講師
取材・文●「がんサポート」編集部

食べ物を胃に運ぶ食道。食道にできるがんは初期症状がないために発見が遅れがちで、しかも転移しやすい特徴がある。しかし、最近は化学療法の研究などが進み、治療選択肢も広がっている。

食道がん治療選択 さまざまな治療方法を駆使して根治を目指す

監修●小島隆嗣 国立がん研究センター東病院消化管内科
取材・文●半沢裕子

食道がんの治療では初発であっても再発であっても、可能な限り根治を追求する。そこには、手術、抗がん薬、放射線とさまざまな方法が用いられるが、根治を目指すためには、これらの治療方法をどのように選択し、組み合わせていけばよいのだろうか。

食道がん術前補助療法 CF療法、DCF療法、化学放射線療法……

監修●井垣弘康 国立がん研究センター中央病院食道外科外来・病棟医長
取材・文●伊波達也

術前化学療法は、CF療法がⅡ、Ⅲ期の食道がん治療の標準治療となっている。そのようななか、DCF療法、化学放射線療法など、次なる期待の治療法もある。何が最適な治療法なのか。がんの状態や合併症、術前補助療法の効果によって、患者さんにより適した治療を選ぶ模索が続いている。

胃・食道がんの食事

監修●須永将広 国立がん研究センター中央病院 栄養管理室 主任栄養士
取材・文●山下青史

胃・食道がんの手術後は、食べ物が入るスペースが小さくなり、消化能力も低下している。手術後の体の状況をよく理解し、ダンピング症候群や逆流性食道炎、嚥下障害を起こさないよう、食事の量や回数をに注意し食事をしよう。

食道がん放射線副作用 食道粘膜炎、皮膚炎は軽減できる。気になる症状は病院で相談を

監修●西村美穂 兵庫県立がんセンターがん放射線療法看護認定看護師
取材・文●植田博美

食道がんにおいては、放射線治療の果たす役割は大きいが、粘膜組織である食道は放射線のダメージを受けやすく、副作用は避けられない。がん放射線治療に伴う副作用症状の予防や緩和、セルフケア支援について、日本看護協会認定のがん放射線療法看護認定看護師の西村美穂さんに話を聞いた。
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