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2019_mar_i

監修●赤木 究 埼玉県立がんセンター腫瘍診断・予防科長

抗腫瘍薬や分子標的薬に効果が乏しいことが多いMSI-H大腸がんに、2018年末、光が射した。免疫チェックポイント阻害薬キイトルーダの承認だ。しかも、大腸がんだけでなく、MSI-Hという遺伝情報にたくさんの変化を起こしている固形がんすべてに承認されたのだ。MSI-Hがんに免疫療法がなぜ有効なのか、そのメカニズムを探った。

監修●貞廣莊太郎 東海大学医学部消化器外科教授

大腸がんは、結腸がんと直腸がんに分かれ、治療方針や治療の難易度も異なりある意味別のがんと言っても過言ではない。骨盤内の狭い領域で治療に当たらなければならない直腸がんは、がんの局所制御と同時に、周囲の神経などを傷つけないようにして機能を温存する必要がある。

そのために有効だと言われる直腸がんへの術前化学放射線療法の効果について、東海大学医学部付属病院消化器外科教授の貞廣荘太郎さんに伺った。

監修●古瀬純司 杏林大学医学部付属病院腫瘍内科教授/がんセンターセンター長

進行したがん患者に多く見られる悪液質は、患者のQOL(生活の質)を著しく低下させるにもかかわらず、長い間効果的な治療法を見出せなかった。しかし、初の治療薬アナモレリンが国内で実施された第Ⅱ相臨床試験で、非小細胞肺がん患者の悪液質に対する有効性が確認されたのに続き、大腸がん、胃がん、膵がん患者を対象とする第Ⅲ相臨床試験でも同様の結果が得られたとして、2018年11月アナモレリンの国内製造販売承認の申請を行った。

アナモレリンとはどんな薬で、どのような患者に対して効果が期待できるのか、杏林大学医学部付属病院腫瘍内科教授の古瀬純司さんに話を伺った。

取材・文●「がんサポート」編集部

年間罹患者数約15万人で、年間死亡者数は女性では1位、男性では3位という大腸がん。しかし前がん病変やごく早期がんで発見できれば、十分に根治が見込める。そんな大腸がんの早期発見と死亡数抑制への貢献が期待できるのが、AI(Artifical Intelligence:人工知能)を利用した診断だ。この分野では現在、昭和大学横浜市北部病院を中心としたグループのシステムが、2018年に医療機器承認された。さらに追随するシステムもある。そんな大腸がん診断をめぐるAIの現状についてレポートする。

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